ロルフィングハウス フェスタ FESTA

はじめての方はこちらをどうぞ、festaの考えです。

はじめまして。
Rolfing House festa(ロルフィングハウスフェスタ)です。

festaは、山形にある「とんがりビル」の3階にあって、「ロルフィング」という身体の軸を整えるボディワーク(施術)と、「A-Yoga」というポーズにこだわらずに、自分の身体にゆっくりと向き合えるヨガを通じて、「痛みや不調のない、健やかで自由な身体づくり」をサポートしています。

少し長くはなりますが、このページでは、festaがどんな考えを持った場所なのかをご紹介したいと思います。最後までお付き合いいただけたらうれしいです。

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山形の中心地にある「とんがりビル」。この3階にfestaがあります。


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木の床がすべすべで気持ちがいいので、よく寝っ転がっています。


「地方」でボディワークをするということ

山形もそうですが、日本全国の「地方」では、身体に痛みや不調があると、まずは整形外科などの「医療機関」を受診するか、鍼灸接骨院などの「保険が利く(保険適用)」場所に通うのが一般的だと思います。

それでも思うように改善されなければ、カイロプラクティックや整体などの「保険が利かない」施術を受けたり、特に身体に困った症状がないとしたら、「リラクゼーション」のためにクイックマッサージなどを受ける方もいらっしゃると思います。

さらには、「人に触られるよりは、自分で動いてなんとかしたい」という方は、スポーツクラブに通ったり、パーソナルトレーナーに見てもらったり、ヨガやピラティスのスタジオに行く人もいると思います。

海外では、それぞれの国で微妙に状況が違いますが、身体に何か不調がある時には、「自分が何を求めていて(痛みをとにかくすぐになくしたいのか、根本的に改善したいのか、そうならない身体づくりをしたいのか、などなど)、それに対して、適切な方法を自分で選択する」というのが「大前提」になります。

東京などの都市部では、大分その考えが浸透してきているので、もしも病気をしたとしても、ただただお医者さんの言うことを「鵜呑み」にするのではなく、その病気のことを自分で調べて、その病気に関しての診察、治療に優れている病院を検索して、いくつかの候補を実際に周って、「いろいろな意見(セカンドオピニオン)を聞く」のが通常のことだと思います。

それだけなら、もちろん地方でもしている方もいらっしゃいますが、「この接骨院ではどんな治療方針でどんな治療法をするのか?」や、「どのパーソナルトレーナーが、自分で求めているものにフィットするのか?」などを、自分で調べる人も多くなってきています。

コンビニなどに並んでいる雑誌にも、かなり身体の「専門的な」情報を目にするようになりました。

そう考えると、まだまだ山形では、「医療機関」であったり、「保険が利く」というのが、根強い「第一選択」であって、なかなか「それ以外の(オルタナティブな)選択肢」を目にする機会は少ないかなと思います。

自分の身体に何か不調があった時に、「ボディワークを受ける」ということも、「いくつかの選択肢の一つ」として、これから都市部ではどんどん定着してくると思います。(実際に、「Exercise is Medicine(運動は薬である)」という考え方も広まってきています。)

山形で「ロルフィングとヨガを通して、健康的な身体をサポートしている場所なんです」と自己紹介をすると、「そのロルフィングって保険利くの?」という質問がとても多く、「いえ、保険は利かないのです。ロルフィングというのは...」と、ロルフィングのコンセプトを説明させてもらうのですが、もうその方の「興味のシャッター」は降りているので、なかなか自分たちの考えを理解してもらうのは難しいと感じることが多くあります。

それでもfestaでは、これからの時代は、「自分で考えて、自分で行動して、自分で健康になる」という人が多くなってくると考えているので、そういった方のサポートができる場所になっていきたいと思っています。


街の「からだの相談窓口」として

英語では「診察室」を、「a consultation room」と言います。つまり、「(専門家に)相談する、助言を求める場」であって、お医者さんの意見を、そのまま受動的に受け取るということではありません。(ということで、「診察室」では、どんどん自分の意見や、気になることは質問してもいいのです。)

多くの人が自分の身体に責任と関心を持ち、そんな身体と生涯に渡って長く良好な関係を保つためにも、「自分に合った方法」を見つける必要があります。そのために、festaが「からだの相談窓口」になれればいいなとも考えています。

先にも書きましたが、最近は身体に関する情報が溢れかえっていて、専門家ですら「何が正しいのか、判断に迷う」こともあります。ましてや、一般の方となると、「健康な身体のためにボディワークを受けるといっても、どこに行ったらいいのかわからない」というのが普通だと思います。

さらに、身体にまつわる業界というのは、「縦のつながり(上下関係)」はとても強いのですが、他のやり方を安直に批判したりして、「横のつながり(ネットワーク)」はほとんどないと思ってもらってもいいと思います。

私自身は、神戸のスポーツが専門の整形外科で常勤トレーナーとして3年ほど勤務していた経験もあり、「医療機関」がどんな診察、治療をしていて、手術をするにしてもどんな選択肢があるのかも大まかには把握しています。

さらに接骨院を開業している友人も、ヨガやピラティスや他のボディワークをしている知り合いもいて、定期的に情報交換をし合ったりもしています。

festaが、みなさんの身体の健康をサポートする「選択肢の一つ」になるのはもちろん、もしも他に適切な場所や人を知っているのであれば、なるべく「偏り、バイアスなく、公平に」、他の可能性、選択肢も提案させてもらって、「選択肢を増やす機会」にもなれたらと思います。


「ネットワークで癒される」時代

これからの時代の流れは、「西洋医学か、東洋医学か」や、「保険が利くか、利かないか」や、「施術を受けるのか、自分で動くのか」などにも関係なく、身体に関する「横のネットワーク」がどんどん構築され始めていくでしょう。(今まで存在していた「境界(壁)」がなくなり、ゆるやかにつながり始めると思います。)

そして、その時その時の自分の身体の状況に応じて、そのネットワーク上を「流れる」ように移動していき、「整形外科にしか行かない」などと「一つの場所」や、「あの先生はゴッドハンドだから何でも治してくれる」などと「一個人」だけに、患者さんが「縛られる」こともなくなってくると思います。

膝を怪我をした直後は整形外科の先生に手術をしてもらって、術後もすごく良好だから、先生と相談して、今後は再発予防のためにトレーニングしていこうとなったの。だから、今はパーソナルトレーナーさんに週一でトレーニング見てもらって、ヨガのスタジオにもたまに通ってるかな。そして、今度そこのヨガの先生が紹介してくれたロルフィングっていう施術を受けに行こうと思ってる。全身を整えてくれて、自然に身体を支えてくれる軸ができてくるんだって。怪我をした時には、痛くて苦しいし、自分の身体が嫌いになったけど、その時その時のいいタイミングで、いろんな人がサポートしてくれたおかげで、今では自分の身体の声が聞きやすくなったし、いろいろと探求してみたいなと思い始めたんだ

というように、「点(個人)が治す」のではなく、「ネットワークが癒やす」時代に変化していくだろうと思います。

そのためにも、私自身が学びを忘れずに、いろいろな業種の人とオープンに交流して、「地域のみんなが健康になるように」という大きな目標のために、ゆるやかにつながっていくことが大切だと考えています。


「ロルフィング」と「A-Yoga」で心身を健康に

そんな大きな目標のために、festaとしては「ロルフィング」と「A-Yoga」を提供しています。それぞれの詳細に関しては、このウェブサイト上にページがありますので、そちらをぜひご覧になってみてください。

すごく簡単に言うと、「徒手による施術を受けたい」という方は「ロルフィング」をおすすめしていますし、「自分で動いて健康になりたい」という方は「A-Yoga」が合っていると思います。

festaにいらっしゃる方には、最初はA-Yogaのレッスンを定期的に受けられてきて、何かふいに身体を痛めてしまったり、急に体調を崩された場合には、ロルフィングを受けるという方もいますし、ロルフィングの10シリーズを受けて、身体のベースが十分に整ってから、そこからA-Yogaを受けることでそれを維持していこうという方もいっらしゃいます。

「ロルフィング」に関しては、現在は海外でしか資格認定を受けることができず、全国では120名、東北に限ってしまうと3名しか認定ロルファーがいないので、まだまだ認知されていないボディワークになります。

ということで、上記のロルフィングのページだけではなく、こちらにロルフィングの情報をまとめた記事がありますので、そちらもご覧になってみてください。

関連記事:「ロルフィングに関しての情報をまとめました。」


今までのRolfing House festaの道のり

現在のfestaは「とんがりビル」の3階にありますが、その前に2回ほど「お引越し」をしています。

1年半ほどの時間をかけて海外でロルフィングの資格を取得して、2012年に奥さんと2人で神戸に自分たちのお店をオープンしました。

神戸では3年ほど活動してきて、2014年に子どもが生まれるの機に山形に移り住み、なかなか東北には根付いていない「ボディワークを選択肢の一つして受ける」という文化を広めようと、いろいろなことをチャレンジしてきました。

その「道のり」をまとまた記事は、下のリンクからご覧になれますので、ご興味ある方はそちらもどうぞ。

過去記事:「3番目のfestaまでの、楽しい5年間」


SNSで最新情報を更新しています

festaは「Facebook」と「Instagram」もしています。

主に、日々の心に止まった風景や出来事を綴った日記のようなものですが、イベント情報や、A-Yogaのレッスンスケジュールなども更新しています。

とても気楽な内容ですので、そちらももしよかったらフォローしてみてください。

Instagram → https://www.instagram.com/rolfinghousefesta/




最後までお読みいただいてありがとうございました。

このブログには、他にもいろいろな記事を書いていますので(中には身体には関係ないものもたくさんありますが)、そちらも気になるものをいろいろと覗いてみてください。

もしも実際にロルフィングやA-Yogaを受けたいと思った時には、「CONTACT」ページから気軽にご連絡いただければと思います。

以上、「はじめての方はこちらをどうぞ、festaの考え方です。」でした。

これからもfestaをよろしくお願いします。




Rolfing House festa

( Posted at:2019年7月30日 )

僕とホカとのいい関係。


ちょっと前に、新しい靴を買いました。

ホカオネオネ(HOKA ONE ONE)」というメーカーのもので、フランスのアルプス生まれの「厚底」が特徴の靴です。

上の動画を観ていただくとわかりますが、「下り坂を快適に、効率よく走るため」に、自分たちで靴を作り始めたところ、それが他の人にも口コミで広がり、フランスのアルプスの過酷なトレイルに対応できるように試行錯誤を繰り返した結果、「あらゆる人に対応できる靴」が誕生したということです。

今回のこの記事では、「僕の個人的な靴の好み」を紹介して、そこから「ランニンシューズの発展を支えた日本人職人の存在」と、最近のトレンドである「厚底ランニングシューズの登場」との関係性を考えてみようと思います。

そしてそれは、「僕が最近買った靴」にもつながっていきます。

「革新的な道具の誕生」には、その「背景」があります。

それを「踏まえて」道具を使うことができると、より道具が「扱いやすく」なったり、「愛着」が持てたり、「道具との健全な関係性を保つヒント」にもなります。

みなさんも毎日必ず履いているであろう「靴」という「道具」、その「関係性」を見つめ直すきっかけになればうれしいです。


本気なら「アシックス」


僕は、普段は「アシックス(asics)」を好んで履いています。

「アシックス」の靴は、「寡黙な職人タイプ」が多く、「余計なことをせずに、プロとしてサポートに徹してくれる」靴が多いなと感じています。

基本的には「主役=履く人」であって、「その人の実現したい動きの邪魔をせずに、さり気なく、そして確実にサポートしてくれる」という感じです。

特に愛用しているのは、「ソーティ(SORTIE)」というシリーズと、「スカイセンサー(SKYSENSOR)」というもので、「マラソンシューズ」に分類されるものなのですが、「ソールはフラットで、なるべく薄くて、軽い」のが特徴です。

「ソーティ」はその最たるもので、まるで「裸足で走っている」ような感覚になります。

立っている時には、重心はつま先にも踵にも寄らずに「フラット」な感覚で、歩行の際、足裏の体重移動の軌跡は、とても「自然」なものになります。

「ターサー(TARTHER)」シリーズになると、その体重移動を「アシスト」するような感じで、前にグイッと押し出されるようになりますが、基本的に前に進んでいく陸上競技ならそれでいいのですが、僕は「どんな動きにも対応してくれる万能タイプ」を求めているので、「ソーティ」の方が合っています。

「スカイセンサー」になると、少しソールが「厚く」なり、その分だけ「クッション性」が増して、名前の通りに「空を飛ぶように走る」感覚になります。

さらに、ソールに「余計な細工をしていない」ので、「センサー」のように「地面を繊細に感じる」こともできます。


「どんな動きにも対応できる靴」を探して

今は「ロルフィング」を仕事にしていて、ベッドでのマンツーマンでの「施術」が中心ですが、以前は「トレーニング指導者」をしていました。

高重量のウェイトトレーニングはもちろん、それを爆発的に行うリフティング系のトレーニング、そして、ジャンプやダッシュ、切り返しなどの多様なトレーニングに対応できる靴が必須でした。

各シューズメーカーのマーケティング戦力上、しょうがないかなとも思うのですが、店頭に並んでいる靴というのは、「バスケットボールシューズ」というように、「何かに特化している」ものが多く、「(その一足があれば)何にでも対応できるもの」というのは、実はそんなに多くはありません。

あまり「クッション性」がありすぎても、ソールに「いろいろなものが付加」されていても、重いウェイトを担いだ時に、地面に伝える力が「逃げる」可能性が出てきてしまいます。

そのために、「ソールはフラットで、なるべく薄くて、軽い」方がいいのですが、さらにはそこから「走る」、「止まる」、「飛ぶ」などの動作も行わなければいけないので、それらも満たしてくれる靴となると、僕としては「アシックスのマラソンシューズ」が、「どんな動きにも対応できる、最もバランスがいい靴」になるのです。


店員さん泣かせの困った客

靴屋さんに行くと、デザインなどよりも、まずは「ソールの表情」を眺めます。

それを見るだけで、大体「どんな風に履いてほしいのか」という「作り手の意図」がわかります。

じっと靴の裏底を見ては、少し触ったり、ソールをねじったり曲げたりして、いろいろな靴を手に取ります。

店員さんは、「この人はどんなものをほしがっているんだろう?」と、手に取る靴などをヒントにそれを推測しようとしたりしますが、「エリートマラソンランナー用」の靴を見ていたと思ったら、「投擲選手の練習用」のものを見たり、「フットサル」や、「バレーボール」、「バスケットボール」のものまで見ていたりします。

僕としては、先に書いたように「どんな動きにも対応してくれる万能タイプ」を探しているので、特に「競技という括り」はありません。

店員さんは困ったように、「何かお探しですか?」と聞いてきてくれるのですが、「ランニングシューズの選び方は、まずはキロ何分くらいで走りたいかの目標を聞いて、それに合わせて大まかなモデルを選んで、そこからは、軽いのが好きだったり、クッション性がほしかったり、個人の好みで判断していく」という、「定型パターン」でしか話せない人が多いので、「ソールはフラットで、立った時に体重が前後に寄ったりせずに、なるべく軽くて、薄くて、地面を踏んだ時にズレがない感じで、競技はこだわらない」などという、「わがままな要望」にはなかなか応えてくれません。

こういった「競技、用途などの括りにこだわらず、自分が求める機能をサポートしてくれる靴選び」に関しては、知り合いの「日本一重いベンチプレスを挙げる男(体重別)」の記事も読んでいただけるとおもしろいかと思います。

【参考記事】「シューズ選びの重要性(木下進人)


一人の職人の存在


少し前のテレビドラマに、『陸王』という、元々は「足袋屋」をしていた店が、経営不振で伸び悩んでいた時に、「足袋型のランニングシューズ」を開発して、店を立て直していくものがありました。

その中で、「シューフィッター」と呼ばれる人が登場して、足袋屋さんに靴作りの「ノウハウ」を教えていくストーリーがあるのですが、それには「実際のモデル」が存在していました。

それが「三村仁司」さんという方で、「アシックス」に在籍していた当時、高橋尚子さんや、野口みずきさんなどの、日本人女子マラソン選手の輝かしい活躍を影で支えられてきました。その功績として、「アシックス」には、先ほど僕が挙げたような優れた靴がとても多いのです。

その三村さんは、次の活躍の場として「アディダス(adidas)」を選びました。

僕が大学を卒業してすぐの頃だったので、10年くらい前に、「アディゼロ タクミ(adizero takumi)」と呼ばれるシリーズが、三村さんが開発に関わったことで誕生してきました。

これも素晴らしい「名作」で、トップ選手でも、一般の市民ランナーの方でも、「アディダス」を選ぶ人がとても多くなってきています。

その三村さんが、今度は「ニューバランス(New Balance)」と契約されました。

これから、ニューバランスの「ランニングシューズ」の性能が、どんどん上がってくると予想されています。

そのことが書かれているのが、下の記事です。

【参考記事】「ナイキにニューバランスが果たし状

記事の中では、箱根駅伝ランナーのシューズの「メーカー分布」のことが書かれてありますが、三村さんの磨いてきた「薄底」の職人の技術と、昨今のランニングシューズ業界を席巻しつつある「厚底」との対比が書かれてあります。

三村さんの意見も載っているので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。


「厚底」とは何か


三村さんの仕事のおかげで、先に挙げた「アシックス」のシューズのような「薄底」が、特に長距離トップ選手向けの「マラソンシューズ」では主流になっていたのですが、そこに彗星のごとく登場してきたのが、「ナイキ(NIKE)」の「ヴェイパーフライ4%」という、上の写真の靴です。

見ての通り、かなり「厚底」なのがわかります。

今までの「マラソンシューズ」の「定説」を、見事に「ひっくり返すコンセプト」を持った靴です。


日本では、「大迫傑」選手がこの「厚底」シューズを履いて、主要なマラソン大会で好成績を収めたことで、一気に「火がついた」ようにこの靴が「トレンド」になりました。

この前行われた「東京マラソン」でも、テレビ中継を観ていると、かなりの人数の市民ランナーの方々が、この靴を履いているのが確認できました。

【参考記事】「3万円で2時間切り"ナイキ新厚底"の威力

上の記事には、このナイキの靴の「最新バージョン」に関しての情報が詳細に書かれてありますが、海外のトップ選手からの要望で、「クッション性がほしい」という声が多かったので、「厚底」になったという部分があります。

さらっと読むと、「厚底の誕生は、クッション性のため」と読むこともできますが、僕個人としては、それよりはむしろ、その「厚底」の間にある「カーボンファイバープレート」の存在が大きいのでないかと考えています。

どういうことかと言うと、「カーボンファイバープレート」という素材は、「軽くて、よくしなる」性質を持っています。

その素材を、「クッション性があって、厚い素材」によって「(上下から)挟む」ことによって、「積極的にカーボンファイバープレートをしならせる」ことができるようになります。

そして、それが「しなり返る」時に、「グイッと前に押し出される推進力を生む」ことが可能になるのです。

履いている人にとっては、「厚いソール」の中に埋め込まれている「カーボンファイバープレート」に、「いかに仕事をさせるか(いかにきれいに、効率よくしならせるか)」がポイントになります。(そのためには、「前足部接地」が必要になります。)

先ほどの「ターサー」にも、同じような機能ががあると書きましたが、それよりも圧倒的に「グイッと前に押し出される推進力」が大きく、それを仮に「薄底」に「搭載」したとしても、しっかりと「しならせる」ことは難しいかと思います。

ソールが「厚底」になった理由は、「クッション性」のためというのももちろんだと思いますが、それよりも、「カーボンファイバープレート」という「走りを加速させるエンジン」のような素材を、「より効率よくしならせるためのスペーサーとしての役割」の方が大きいのではないかというのが、僕の考えです。

大迫選手や、今では多くの市民ランナーの方々も使用しているこの「厚底」シューズは、「厚底の中にエンジンを搭載しているような靴」とも言えるかもしれません。

そうなってくると、三村さんに代表される「余計なものをなるべく削ぎ落とした」ことによって生まれてきた「薄底」のシューズと、「走りを加速させるエンジンを積んでいる」ような「厚底」のシューズというのは、ただの「ソールの厚さの違い」という、「単純な構図の比較」ではなくなってくるのではないかと思います。


「道具に仕事をさせる」という感覚

このことを書いていて思い出したのが、日本代表の「アルペンスノーボード」選手の遠征に帯同させてもらった時の経験でした。


アルペンスノーボードは、日々「道具の進化、イノベーション」が起きていて、「ある道具の登場」を境にして、「パフォーマンス」に明らかな差が生まれ、そのために「乗り方(身体と道具の操作の仕方)」までもが、まるで変わってしまうことがあるそうです。

極端な話ですが、その道具の存在を自分だけが知っていて、他の人には教えずにいると、自分だけが勝つことも可能になるということです。

それを聞いて、それほどまでに、「道具の性能がパフォーマンスに与える影響が大きいスポーツ」だと思い知らされたと同時に、「道具にいかに仕事をさせられる身体であるかどうか(ただ、身体を大きくしたり、強くすればいいということではない)」という「視点」が、僕に加わりました。

「スポーツ」と一括りに言っても、「F1」などのような「モータースポーツ」では、「マシンの性能」がものすごく重要になってきますが、その反対に、「水泳」のように「身体能力」で勝負が決まるものもあります。

そういう意味では、「陸上」というのは、かなり「身体能力(走力、跳力など)」に焦点が置かれがちだと思いますが、この「厚底」シューズの登場のおかげで、「積極的に、靴(道具)の性能を引き出せるように身体を使える能力」というのも考えなければいけなくなってくるのではないかと想像します。


「厚底」と言えば、「ホカ」

そんな、ランニングシューズ界に突如として現れた「厚底」シューズにも、「きっかけ」が存在しています。

それは、「僕が最近買った靴」のメーカーである、「ホカ」から始まっていきました。

すでに最初に書いたように、元々は「トレイル(山道)を下る際の、快適な靴作り」から、この「ホカ」は誕生してきたのですが、それが人づてに、いろいろな人や、シチュエーションへと広がっていって、山道などの「オフロード」から、マラソンなどの「オンロード」にも使われるようになります。

実際に「ホカ」には、「マラソンシューズ」のような「オンロード」用の靴もたくさんあって、そこから世界のシューズメーカーである「ナイキ」がそれに目をつけて、先ほどのシューズを開発して、それを各メーカーも追随していっている状況です。

今でこそ、世界中の有名ランナーが履いていることで「ナイキの厚底」が有名になりましたが、元々は「厚底と言えば、ホカ」だったのです。


写真の真ん中が、今回購入したものです。

これは「ランニングシューズ」ではなく、街での「タウンユース」から「ハイキング」などにも対応しているものなので、今までに紹介してきたような「スピードを競う」目的の靴ではありません。

ソールは「ビブラム(Vibram)」のものを使っていて、「ビブラム」は、「ファイブフィンガーズ(5本指の靴)」が有名ですが、今では様々なシューズメーカーが、ソールの「アウトソーシング(外注)」をしていて、「ホカ」の「オフロード」用のものにも、多く採用されています。

山道などのトレイルが得意なので、デコボコしている路面をしっかりと「グリップ」できるように、ソールには「様々な機能が付加」されていて、「にぎやか」なのが特徴です。

僕はほとんどが、アスファルトなどの「静かな」路面を歩いているので、「ビブラム」のソールだと、少し「騒がしいな」と感じました。

さらにそこに、「ホカ」の代名詞でもある「厚底」も加わるので、かなり「歩き方の調整」をする必要がありました。


「バネ」の存在感


上の動画が、「ホカ」のソールの機能である「PROFLY」の説明なのですが、つま先に「バネ」があるのがわかるかと思います。

今回買った靴で、一番慣れなかったのが、この「バネの扱い方」です。

よく履いている「アシックス」の靴だと、「プロとしてサポートに徹してくれる」感覚なので、僕自身は「何も考える必要がない」状態で、歩いたり、走ったり、様々な動きを行うことができます。

そのおかげで、「地面の声を聴く」といったことや、「足裏の重心移動の軌跡を感じる」というような、「身体の微細な感覚」に「意識を集中する」ことができます。

僕は、より「受動的な歩き方」ができて、「主役=履く人、サポート役=靴」というイメージです。

今回の「ホカ」の靴は、「バネをいかに上手に使うか」がポイントになるので、そのためには、履いているこちら側が、一歩一歩「踏み込む」感じで歩いていかないと、「バネに負ける」ような感覚になってしまいます。

欧米の人のように、体格ががっちりしていて、筋力も十分にあって、歩く際に「ズンズンと踏み込んでいくタイプ」の人であれば、「(何も考える必要もなく、自然に)バネを使える」のではないかと思います。

先ほどの「アシックス」と比較すると、「能動的な歩き方」する人には合っているかもしれませんが、「主役=靴、サポート役=履く人」になってしまう可能性もあるかもしれません。

さらに、この靴が生まれてきた環境は、「フランスのアルプスで、デコボコした岩があるトレイルを下っていく」というものなので、その状況だと、「つま先方向に体重移動しやすく」なります。それによっても「(自然と)バネを使える」感覚になります。

つまり、「(デコボコもしていない)平坦な道」を、「(自分から踏み込んでいく、能動的な歩き方ではなく)受動的な歩き」をする僕にとっては、「歩き方」だけでなく、「意識」も変えなければいけませんでした。

「道具に仕事をさせる」という「コツ」をつかむことができてからは、逆に「下り坂をタイヤが転がる」ように、スイスイと歩いていくことができるようになりましたが、それに気づくまでは少し時間がかかりました。


「補完」か「拡張」か

今まで書いてきたように、「靴」にもいろいろなものがあって、その機能はかなり多様になってきていると思います。

そんな「靴」を「道具」として考えてみると、「道具」には、「人の身体の能力」を、「補完するもの」と「拡張するもの」とがあります。

例えば、「サングラス」というのは、「紫外線に弱い眼」を「(レンズで)補完」することで、眼を「保護」してくれたり、「眩しさを和らげる」ことで、作業に集中することができます。

「サングラス」があることで、「刺激、ストレスを和らげ、その人が持っている能力を存分に引き出す」ことができるのです。それが「補完する道具」です。

それに対して「双眼鏡」は、眼の「遠くのものを見る能力」を「拡張」することができます。

「双眼鏡」のおかげで、「眼が元々持っている能力そのものを延長する」ことができるので、「拡張する道具」になります。

そういう意味で言うと、「アシックス」の靴というのは、「裸足になるべく近く、最低限の保護をしてくれる」ので、「(足の能力を)補完する道具」になって、今回の「ホカ」や「ナイキ」の靴に関しては、「走る際の足の蹴る力を後押ししてくれて、楽にストライドを伸ばすことができる」ので、「(足の能力を)拡張する道具」に当てはまると考えられます。

最近では、「義足」で走るパラアスリートの方が、「健常者が出した世界記録を超えるのではないか」と言われていたりしますが、それもこの問題に類似するものです。

以前の「義足」は、まさに「亡くなった足を補完する道具」という意味合いが強かったと思うのですが、「テクノロジーの進化」によって、「そもそもの足の能力を拡張する道具」というものに「移行」してきているようにも思います。



道具を通して、自分を眺める

「その靴は、そもそも道具として、自分に何をしてくれるものなのか?」

今回、「ホカ」の「厚底」の靴を履いてみて、改めてそんなことを考えました。

「最近流行っている厚底は、どんな感じなんだろう」という感じで、「道具ありき」で靴を買ったのですが、東京マラソンで「厚底」シューズを履いていた市民ランナーの方の中にも、「大迫選手が履いてるから」というだけの理由の人もいたかと思います。

「道具」というのは、「選び方」を間違えてしまうと、自分の「主体性を損なう」可能性も出てきてしまいます。

道具はどんどん「進化」していて、「厚底」のような「革新的」なものも登場してきて、今後はさらに「多様化」が進むかと思います。

それを「選ぶ側」である僕たちが、よくそれを考えて「選択」しなければ、「道具とケンカしてしまう」ことがあったり、「道具に支配される」ということも起きるかもしれません。

今回の記事では、「靴」という「道具」を巡って、様々なことを書いてきましたが、道具のことを考えれば考えるほど、「自分のことをまずはよく知らなければいけない」と思うようになりました。

ついつい、スマホなどで「道具をいろいろと検索すること」に時間をかけてしまいがちですが、まずは「自分自身をよく知ること(自分の身体はどういう状態か、どんな走りをしたいのか)」も、とても大切なことだと思います。

そして、その上で「道具とゆっくりと会話すること」によって、少しずつ「(自分なりの)道具との健全な関係性」を探っていくのがいいかと思います。

言うまでもありませんが、「完璧な道具」などこの世の中にはありません。

「道具の評価(レビュー)」に「振り回される」よりも、「どんな道具とでも、仲良くやっていける自分でありたいな」と思います。

「ホカ」も、最初は少し戸惑いましたが、今ではだいぶ「会話が弾む」ようになってきました。

これはこれで「僕とホカとのいい関係」だなと思っています。




Yuta

( Posted at:2019年7月30日 )

8、9月のロルフィング説明・セッション見学会。


先日、息子が5歳の誕生日を迎えました。

ということは、息子が生まれるのを機に、神戸から奥さんの実家がある山形に引っ越してきて、ほとんど知り合いもいない状態から、ゼロからロルフィングというボディワークを仕事にしてやってきて、丸5年の年月が経とうとしているということになります。

神戸でfestaを開業しましたが、関西で、しかも港町という土地柄もあってか、ロルフィングが広まるには、それほど時間がかかりませんでしたし、出会う人に恵まれて、本当にありがたかったなと思います。

そんな神戸を離れる時には、「まあ、腕には自信があるから、山形でもすぐにやっていけるだろう」と思って、山形に飛び込んだのですが、なかなかそう簡単な道ではありませんでした。

「保険が効かない(自費診療である)」ということと、「ロルフィングの効果、そして実際に体験した感覚が、なかなか言語化しづらい(ロルフィングの説明が単純ではないこと)」ということもあって、山形の人に広まっていくには、想像以上の労力と時間が必要でした。

それでも、地道に日々のセッションを行っていくと、「口コミ」で評判が広がるようになってきて、まだまだ神戸の時ほどではありませんが、「必要としてくれる人のところに、少しずつ届き始めている」という、「派手ではないけど、静かで確かな実感」が、この手に芽生えてきたように思います。

とは言え、「ロルフィング?何それ?」という方もまだ多いと思いますので、それがどんなものかを説明させていただいて、実際にどんな感じで身体を観察し、評価して、どうアプローチしていくかを体験、見学してもらえる機会を企画しています。

どんな方でも参加できますので、興味のある方は気軽にご連絡ください。


電話090-2954-8207(大友)




Yuta

( Posted at:2019年7月29日 )

festaのお盆の営業について

山形は意外と知られていませんが、全国でも有数の「暑い街」で、今年もいよいよ夏が始まったなという感じです。

先日、子どもと一緒に流れるプールに行きましたが、家に帰ってきたら、少し頭が痛くなりました。

水に入っていると、自分の発汗に気づきにくく、身体が「水分不足」になりがちになります。

みなさんもこれから「夏休み」だと思いますので、「水分補給」は気をつけ過ぎなほど、こまめにしてもらっていいかと思います。




さて、今年の「お盆休み」は、GW並みの連休になる方もいらっしゃるかもしれません。

festaのお盆の営業ですが、「通常通り」の予定になります。

お盆休みに合わせて「ロルフィング説明・セッション見学会」も、数回開催する予定です。

ぜひ、以前からロルフィングに気になっていた方は、この機会にロルフィングがどんなものかを体験してみてください。




なかなかまとまったお休みの時間がないと、身体をリフレッシュしたり、メンテナンスする機会を取れない人も多いかと思いますので、ぜひfestaのロルフィング、そしてヨガをご利用いただけたらと思います。

もちろん、「海、山、川で遊びまくって疲れた」という方も大歓迎ですので、気軽にお問い合わせください。

電話090-2954-8207(大友)

2019年の夏も、元気に、楽しく遊びきりましょう!!




Rolfing House festa

( Posted at:2019年7月29日 )

A−Yogaレッスン 8月のスケジュール

夏がなかなか始まらないなと思っていたら、夏休みになった途端に、一気に夏がスタートダッシュした感じで暑いですね。

まだ東北では「梅雨明け」をしていないみたいで、連日の暑さに加えて「湿気」がかなり高いです。

この時期に気をつけなければいけないことは、「冷房との付き合い方」かなと思います。

通常であれば、気温がどんどん高くなってくると、身体は「汗をかく」ことで、汗が蒸発する際に、熱を奪ってくれる働きを利用して、それで体温をなんとか「調整」しようとしてくれます。

それが、「エアコン」のよく効いた部屋にずっといると、汗をかかなくても「体温を下げる」ことができるので、「汗がなかなかかけない身体」になってしまう人が多くなります。

もちろん、「エアコンを我慢しろ」というわけではなく、仕事場がどうしてもそういう環境の方もいらっしゃると思うので、週末の時間は、適度な運動をしたり、温泉に入ったりして、「汗をかく」ということを意識的にしてみてもいいかもしれません。

もちろん、ヨガもおすすめです。

週末は、土曜日の朝一でレッスンをしていますので、ヨガがはじめての方も、経験者の方でも、気軽にお問い合わせください。

いよいよ本格的に始まった「山形の暑い夏」ですが、身体を動かして、気持ちよく乗り越えましょう。






◯A-Yoga定期レッスン

上のスケジュールの、ピンク色のアンダーラインのところが、とんがりビルのfestaでのA-Yogaの定期レッスンになります。(クリックすると、拡大したものが見れます)

ヨガがはじめての方でも、ほとんど運動をしたことがない方でも、もちろんヨガ経験者でも大丈夫なクラスを心がけています。

ヨガの「アーサナ」だけにはこだわらずに、その日に集まったみなさんの身体に合わせて、シンプルでもじっくりと深めていける動きを紹介します。

回数券があるので、購入していただくと、お得にレッスンを受けることができます。

ヨガに関しては、「細く長くつづけること」が大切だと思っていますので、一度購入していただいたものは「期限なし」でご利用できます。ご都合の合う時にご予約ください。
    
回数券:2,500円/1回
    6,500円/3回
         10,000円/5回
    15,000円/10回
 (どの曜日でも使用可、期限なし)



◯maaruでつながるYoga

8月28日(水)11:30 - 13:00(ヨガ60分+ランチタイム)

場所:ドーナツ小屋 maaru

料金:2,500円/1回


ヨガがはじめての方でも大丈夫です。


前回のドーナツランチです。


参加者みんながつながる楽しいレッスンです。




以上のヨガレッスンは全て「要予約」となっています。


ご予約、またはお問合わせは、

電話:090-4476-6395(大友)

までご連絡をお願いします。


みなさまの参加を楽しみにお待ちしています。

 


Ryoko

( Posted at:2019年7月29日 )

8月25日(日)に山形で「呼吸」のセミナーをします。


8月に、東京から友人のボディワーカーである「竹野健太郎」くんをお呼びして、山形で「呼吸」に関してのセミナーを開催することになりました。

竹野くんのことは、このブログの中でも一度紹介したことがあります。(その時の記事はこちら

30半ばになって、こういう業界にずっといると、なかなか「友人」と呼べる人も少なくなってきたなと感じています。(「知り合い」「仲間」などはたくさんできるのですが。)

彼の良さは、いろいろな人、テクニック、やり方に対してオープンで、学びの姿勢をいつも忘れていません。そして、誠実に、公平に、それらを自分のやり方の中に取り込み、そしてそれを他者へも惜しみなく共有してくれます。

さらっと書きましたが、これくらいの年齢になると、自分のやり方だけに固執したり、変なこだわり、偏りがあったり、仲のいい人ばかりで仕事をして、外へ学びに行くことをためらってしまったり、何かを知っても、自分だけで囲って、他の人にそれを教えようとしなかったりと、どんどん「しなやかさ」を失っていく人も多くなっていく印象があります。

そういう意味で、僕は彼のことを尊敬していますし、友人としても彼を山形にお呼びして、そしてセミナーをしてもらえることになって、とてもうれしく思っています。

内容に関しては、僕のロルフィングの先輩でもある、佐藤博紀さん(ヒロさん)が考案した「IMAC」というコンセプトをベースにして、シンプルに関節の可動域を評価することで、「呼吸」の全体像を推測し、的確にアプローチしていくというものになります。

「呼吸は大切である」というのは、みなさんご存知のことだと思いますが、その評価は、さもすると感覚的で、「なんとなく深い呼吸ができている」程度のものになりがちだと思います。

「呼吸」という、知っているようで意外に知らないことも多い漠然としたものを、「誰とでも客観的に共有できる」わかりやすい指標として、目に見える「可動域」に注目して、深く探求していくセミナーです。

基本的な解剖学を理解している方であれば、身体に関わる職種に関わらずに、どなたでも参加できますので、ぜひ興味のある方はご参加ください。


◯セミナー詳細

日時2019年8月25日(日)  10:00 - 18:00          
場所整骨院こころ  
   〒990-2483 山形県山形市上町1-8-17
参加費10,000円
定員15名(最低催行人数:4名) 

申し込み・お問い合わせ
info@rolfing-festa.com / 090-2954-8207(大友)




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年7月20日 )

「私のない、頭から解放された、一つのカラダ」

スクリーンショット 2018-12-26 14.27.12

「田中 泯」さんという俳優さんを知っていますか?

最近では、「僕らは奇跡でできている」というドラマに、主演の高橋一生さんの祖父役で出演されていましたが、「前衛的なダンサー」としても知られている方です。(俳優さんでダンサーとしても活躍しているといえば、「森山未來」さんなどもそうですね。)

その方のインタビュー記事、『生き物本来の居方を取り戻す。舞踊家・田中泯に聞く「カラダ」』を読んでみたのですが、ロルフィングのカラダ観にもつながる表現、言葉がたくさんあったので、みなさんとも共有したいなと思います。


- 場踊りは自然や街の中でやるから、場所ありきです。

「場踊り」というのは、田中さんの言葉だと思いますが、何か場所にまつわる情報を手に入れた時や、田中さんご自身の直感で、「ここで踊ってみたい」と感じた場所があったら、「その場に自分のカラダを置いてみて、カラダに何が起こるのかを観察する」というところから始まり、それが様々な「踊り」の形を取る場合もあれば、何も起きなくて呆然とすることもあるようです。


- 場所が最優先にあって、そこで踊ることによってどんな踊りが生まれるのか試みています。

このブログの中でも、「場の大切さ」というのは、何度も書いてきましたが、僕たちのカラダというのは、今この瞬間にも、自分の身の回りの「環境」と「相互にやり取りコミュニケーション)」を繰り返しています。

僕は今この記事を、山形市内のスターバックスで書いていますが、隣に座っている人との距離感、左前の人たちの会話、エスプレッソマシンが動く音、そこから漂ってくる匂い、窓の向こうに見える景色も、刻々と「変化」していて、それに対して、僕のカラダは自覚的ではないものの「反応」し続けています。

少しだけ、「自分のカラダ」に意識を向けて、そこで何が起こっているのかを観察してみると、周りの環境の変化に応じて、呼吸が浅くなったり、深くなったり、左の顔の皮膚がざわざわしたり、座っている坐骨への体重の乗り方が変化したりしています。

それに「耳を澄ます傾ける)」ようにしていると、カラダに「微細な動き」が生まれては消え、それがつながり連鎖して、大きくなろうとしては打ち消し合ったり、それがある形を取ると「踊り」とも言えるものにもなるかもしれません。

そういう、「環境との即興的なコミュニケーション」が、ある動きとして「増幅」してくるようなものは、田中さんの「場踊り」の他にも、野口整体では「活元運動」などと呼ばれるものがあったり、海外では「アンワインディング(Unwinding)」というものがあったり、二人ないし数人で行う「コンタクトインプロビゼーション(Contact Improvisation、CI)」というものもあったりします。

「環境(他者)との即興的なコミュニケーション」としての「CI」

ここまで「目に見える動き」ではなくても、ロルフィングのセッション中でも、「セッションを受ける人」、そして「場所」も変われば、「そこで起きることカラダの反応)」は変わってきます。

「肩こり」の人はたくさんいますが、いつも同じように肩周辺に施術するわけではなく、同じ人でも日が変われば、ましてや人が変われば、同じ症状でも「そこで起きること」が違ってくるのが、ロルフィングの「セッション」です。

肩こりという「症状」は同じでも、セッションは「同じにはなり得ない」のです。

僕は、自分のセッションルームである「festa」以外にも、他のロルファーさんやボディワーカーさんのセッションルームや、ある時には、会社の事務所であったり、高校の体育館のステージの上や、高野山のお寺でもロルフィングをしてきましたが、「その場がロルフィングをさせてくれる」と感じることが多々あります。

逆に言うと、「今度訪れる場所は、僕とクライアントさんにどんなセッションをさせてくれるんだろう」と、楽しさを与えてくれてもいます。(僕が「出張セッション」を積極的に行っているのは、そういう理由もあります。)

そういう意味で、ロルフィングというのは、もちろん大きな筋道はあるのですが、「肩こり→〇〇」という方程式に従うのではなく、すごく「場踊り的な」ボディワークとも言えるかと思います。

「場」が「表現」に与える影響に関しては、現代美術家の「横尾忠則」さんも興味深いことを、Twitterでつぶやいてらっしゃいます。


festaは「とんがりビル」の3階にありますが、「ここにいるだけでも、カラダが開いてきて、奥の方から緩んでくる」というような「場」になってくれればいいなと思っています。

それほど、ロルフィングにとっては、「どういう「場」でセッションをするのか」ということは、そのセッションの「効果」に影響を与える、大切な要素になります。


-「時間」や「空間」にカラダを明け渡す

素敵な表現です。

自分の「頭」の都合や欲を手放して、「カラダ」を空っぽにして、その「場」に「明け渡す」ということ。

これほどまでに、小さい子どもから大人までもが、「の重要度が過剰に高くなりすぎてしまった」現代では、なかなか難しいことだと思います。

まだまだ子どもが小さく、保育園や幼稚園にいる頃からでも、「それをしては先生に怒られる(みんなに迷惑をかける)」と、徹底的に教育されてきて、学校に入学したら、今度は「成績」という画一的なもので評価され、友だちにも学校でのふるまいの是非を、逐一LINEグループでイジられたりします。

社会人になったとしても、会社の都合に合わせ、自分という存在の価値をすり減らしていって、「カラダを解放して、自由にする」という機会は、「自分で意識してこしらえなければ、ない」というのが、今の世の中なのではないでしょうか。

地方に移住をしたり、山登りや、農業を始めて、自然を求めている人が多くなっていたり、ロルフィングなどのボディワークを受けたりする人が、徐々に増えてきていると思いますが、それは「カラダの声に耳を澄ます」ということを、本能が欲しているのかもしれません。

そのことを田中さんは、下のように表現しています。

-その時からの経験があってこそなのですが、踊るときは「私」や「自分」と言われているようなものをカラダからちょっとどこかに置いておいて、その時間、空間、条件に対してカラダを明け渡しているような状態になる、と言えばいいでしょうか...。

大雑把にいうと、人間という生き物は、はじめにカラダが生まれ、徐々に環境と共に「私」というものが芽生えていくと考えています。それがいつ頃からと厳密には言えませんが、普段は、カラダの中にいる「私」によって、カラダの動きをコントロールしている状態だと思います。

それに対し、踊るときはカラダの中からこの「私」を外に出すというのか...。コンディションのいいとき、「私」というのは踊っている間、カラダの正面や後ろや上方から、自分のカラダを見ているような状態になります。

そういう状態になると、カラダの中に、その時間、空間、条件の中にあるいろいろなものが入って来られるようになる。それを感じながら踊ろうとしています。時に、カラダに入ってくるものによって、自分が「思う」よりも前にカラダが動き出すこともありますね。

僕は、踊りを踊っている時、「私」のない一つのカラダになることが夢なんです。」

今回の「タイトル」にもしましたが、ロルフィングのセッションで、僕が受けてくださるみなさんに体験してもらいたいことが、まさにそういうことだと思っています。

どこへ行っても、自分が何者になろうとも、「つながり」続けて、そこから逃れることが難しい現代では、ボディワークを受けることで、「自分のカラダに向き合う」という体験をすることは、これからどんどん「価値のあること」と認識されてくることでしょう。


- 僕にとっての踊りは、自分のカラダを日常以上に感じ取るためのものです。

「踊りとは?」という問いに対して、田中さんが応えた言葉です。

そして、下のように続けます。

-「たとえば、激しく踊っている時、当然カラダはバランスとり、神経や筋肉と共に次々と動きのコントロールをしています。その最中、ふと、観客が席を立つのが視覚に入る。すると「俺の踊りはだめなんだ」とか「そんなはずはない」と脳がディスカッションを始めたり、耳が足音を聞いていたり、目がもうその瞬間とは違う別の風景を見ていたりする。カラダは、いろいろな感覚が同時に活発に動き回っているんです。そこで席を立った観客が戻ってきたら、カラダの中をさまざまに動いていた脳や耳や目が、が一斉にホッとなったりする。面白いですよね。

普段は「私」が邪魔をして、そんな風にカラダの中で起きていることを感じ取ることはできません。しかし踊ることによって、それが可能になります。」

僕がはじめてのロルフィングの10シリーズを受けていた時、触ってもいないところがスーッと伸びてきたり、ピクピク動いたり、聴覚の感覚が異常に鋭くなったり、自分のカラダと環境との境界が曖昧になったり、「普段は感じることのない感覚」をたくさん体験することができました。

正直、僕にとってのロルフィングの魅力とは、「カラダが楽になった治療的効果)」よりも、先に引用した田中さんのカラダに起こる感覚のような、「一体、自分のカラダに何が起きてるんだろう?カラダって不思議でおもしろい未知なるものへの興味)」という方が大きいかなと思っています。

自分のしているロルフィングが、もしも「痛みを取りたい」という「治療」のためのロルフィングだとしたら、たくさん勉強して、「カラダという自然」を「理解したそしてコントロール可能だ)」という方向性に向かってしまうのではないかと思います。

でも僕は、「自然はコントロールできない」という立場なので、ロルフィングのセッション中に起こる様々な「反応」を、小さな虫を見つめる子どものように、「へー、おもしろい動きするな、この虫。なんでそんなことするんだろう?」と、自由に考えを巡らせ、その結果、別に「答え」が見つからなかったとしても、その「プロセス(自分であれこれ考える、工夫する)」を楽しんでいるのだと思います。

お会いしたことはありませんが、田中さんも「今まさに、場によって、生成される踊り」という「プロセス」の中で、体験する様々な「不思議なこと、おもしろいこと」に魅了されているからこそ、未だに踊り続けているのだと思いますし、これからも踊り続けていかれるのだと想像します。


-「これは特に踊っていなくても、すべての人間ができることだと思っています。一般的に言われる「集中」というのは、周りにあるものから自分を切り離して、音も聞こえないような状態に入っていくこと。

理想的な集中とは、その状態の先にある「覚醒」という言葉なんじゃないかな。覚醒というのは、カラダが開いている状態で、普段の自分よりも吸収力や受容力の高い状態になると思っています。」

田中さんは「踊り」をされていますが、そうではなくても、「カラダに向き合う」というプロセスに入ると、先ほどまでごちゃごちゃと渦巻いていた思考が、自然と鎮まってきて、「集中」する状態になってきます。

そして、その先に進むことができると、田中さんの言う「覚醒」の状態に至ります。

あるクライアントさんは、「時計の音がとてもゆっくり、はっきりと聞こえてきて、迫ってくるようだった」と表現されたり、「眠っているわけではないが、起きているわけでもなくて、何かを考えているわけでもなく、けど、この部屋に何があって、どれほどの空間かというのは、把握できている。何かが起こっても、そうなるのを初めからわかっていたかのように感じる」などと伝えてくれる方もいらっしゃいます。

これは、「瞑想」の状態とも言われたりしますが、特に僕のするロルフィングでは、「ただ手を当てているかのような」静かなタッチで、受けているクライアントさんが、自然に自分のカラダに意識が向いて、「そこで何が起こるのかを眺める」ような感じになるようにイメージしています。

ある意味では、自分のカラダの中で生まれてくる「踊りの以前のもの」を、見つめているのかもしれません。


− たとえばアインシュタインのような天才なら、そこで「光と同じ速さで僕が走ったらどうなるか」というようなことを考えつくわけです。

そうやって、ボディワークのセッションや踊りを通して、「覚醒」状態になってきた人は、「あるアイディアを着想する」ことがあったり、誰かと話していても、「嘘を話している」というのが、カラダの感覚でわかってきたりするようになります。

目の前の人が、「あなたのことを信用しています」という言葉を言っていたとしても、「カラダが語っていない」というのが、あまりにもありありとわかってしまうのです。

非常に優れたロルファーは、セッションを受ける前に、あまり多くは語らずに、ただ僕の奥の方を静かに見つめるようにします。

今思うと、多分「覚醒」状態に入っていて、「このセッションでしなければいけないこと」というのが、「見通す」ことができていたのだと思います。

そういう人とのセッションでは、目の前に立った瞬間に、「この人に嘘をついても、すぐにわかってしまうだろうから、素直にすべてを差し出そう」という気持ちになります。

そして、実際にカラダに触れ始めても、「そう、まさにそこを触ってほしかったんだ」というところにだけ、手が置かれていきます。


- カラダの中で醸成されたそういった要素が、言葉を保証しているんです。

自分の「カラダ」を通して、その「場」と交流して、そういう体験が長い時間をかけて「醸成発酵)」されていくと、それがその人の「言葉」の「担保」になります。

田中さんの言葉と、撮影された写真を見ると、なんとも「説得力」があります。


-「覚醒状態になり、自分を相手に開いていくことで、相手の言葉だけではなく、それを発する相手のカラダの持つ要素を感じることができるようになる。そうすればもっと、お互いを信じ合えると思うのです。」

それが、先ほど書いた優れたロルファーとの「セッション」の中で起こることで、「言葉によるコミュニケーション」ではなく、「純粋で、大切な何かがやり取りされるコミュニケーション」を体験できます。

それはとても至福な時間で、「生まれたばかりの我が子を抱きしめる母親と子ども」であったり、「お互いにギリギリまで体力、技術、精神を高めた状態で、真剣勝負するアスリート」なども、「言葉では表現できない」けれども、「お互いに(何かを確かに交わしたということを)信じ合える」のだと思います。


- いろいろなものが詰まっているカラダは、僕なんかが追いつかないくらいのものすごい速度で思考して、行動して、コミュニケーションしている。

ロルファーという仕事柄、いろいろな方々のカラダを見て、触れてきましたが、その経験が多くなればなるほど、「カラダはかしこい」と感じます。

ロルフィングの他にも、世界には様々なボディワークが存在しますが、「カラダという自然の智慧を信じている」というところは、方法は違えど、みな共通していることだと思います。

ネットやテレビでは、「〇〇筋を緩めるだけで、腰痛が治る」とか、「全身の疲れの正体は、□□にあった」などという、謳い文句の情報が溢れかえっていますが、田中さんには、どう響くのでしょうか。

言葉の表面だけで「踊らされてしまう」のではなく、自分のカラダの声に耳を澄ませ、そこから生まれてくる「動き(内からの踊り)」に従ってみると、自然に「自分が進むべき方向」は見えてくると思います。

いかにカラダを、自分に都合よくコントロールするか」ではなく、「カラダに委ねてみる」ということ。

みなさんも、この世に生まれ持った「自分だけのカラダ」を信頼して、外側に溢れ返る情報にチューニングを合わせるのではなく、その一つのカラダに意識を向けてみると、そこには「驚くほどに豊かな世界」が広がっていることに気づくのではないかと思います。

もしも、今の自分の現状に悩みがあるとすれば、それは「カラダの中に、その答えがある」と、僕は考えています。

最後に、田中さんの言葉をもう一つだけ載せて、この記事を終わりにしたいと思います。


- 僕は「私」から解き放たれてカラダを感じる瞬間が、自由ですごく好きですね。その瞬間を持つことによって、一度しかないこの人生を、より豊かに生きられると思っています。




Yuta

( Posted at:2019年7月14日 )

モニターの方の10シリーズの感想はこちら。

festaのロルフィングがどんなものなのか、実際にモニターとしてロルフィングの10シリーズを受けてくださった方の感想をここにまとめています。

モニターの方は5名で、全て女性の方です。

年齢は20〜40代で、お仕事をされていたり、専業主婦をされていたり様々でした。

モニターの方の感想を元に、僕がその中で出てきたトピックを解説するというスタイルです。

10シリーズでは、各セッションごとに「テーマ」が決まっていて、そのテーマに沿って進めていくのですが、どんどんその方個人の特徴が出てきて、「その人だけの10シリーズ」になっていくのが、感想を読んでいただいても伝わると思います。

ロルファーになって5年ほど、「人のからだ」に向き合っていますが、「からだは単なる〈物質〉ではなく、〈生身の生きている存在〉である」と思うようになりました。

「いきもの」としてのからだは、それにきちんと向き合っていると、様々なことを教えてくれます。

そのことを「なるべく正直に、素直に、丁寧に」説明しようと思うと、どうしても書くことが多くなってしまいます。

結果的には、自分では想像もしていなかったことを書くことができたり、新たな気づき、発見も多くあり、ロルフィングをさせてもらった僕の方が、貴重な体験をさせてもらえたと思っています。

元々は「トレーナー」として働いていた自分が、「人のからだは自然そのものだ。まだまだ僕らにはわかっていないことがたくさんある」と感じて、「ロルフィング」を学び始めることになったのですが、このロルフィングのセッションで実際に起きたことを元に、それを文章にしていくプロセスを通して、「人のからだはおもしろい、そして奥が深い」と再確認できました。

「ロルフィングって何?」という方のために書こうと思って始めたものですが、文量もかなり多くなってしまったり、内容もややこしくなってしまったものもあって、余計に混乱させてしまうかもしれませんが、これを読んで同じように「人のからだ」に興味を持ってもらえたらうれしいです。

読んでいただく前に、簡単なルールも載せておきます。

・順番に読んでも、読まなくても大丈夫
(どのセッションから読んでもいい)

・途中で「読みにくい」「わかりにくい」「飽きた」場合には
 読まなくても大丈夫

・無理なく、楽しく読めるのが一番
(ロルフィングのことを少しわかってもらうのが二番)


◯モニターAさん

モニターに募集していただいた方の中で、最年少の20代の女性がAさんです。

「今すぐに身体に不調があるわけではないけど、今後の人生で長く付き合っていく身体なので、今のうちに整えておきたい」ということで、他のモニターの方に比べると、身体に目立った症状はありませんでした。

ただ、ロルフィングに何か「ピンとくるもの」を感じてくださって、それが10シリーズを受けていく中で、「なぜピンときたのか」が少しずつ明らかになっていきました。

Aさんが一番早く進んでいったので、10シリーズの各テーマの「概要」の説明もしています。「理論的にロルフィングが何をしているのか知りたい」という方にはおすすめだと思います。

セッション1
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◯モニターBさん

40代の女性の方で、いくつか身体に大きなケガの履歴があり、手術の経験もあって、「痛みだらけの身体の悲鳴が聞こえてくるようでした。」と、初回の感想にもあるように、身体の症状としては一番「ガタガタ」だったのがBさんです。

それでも、どんどん身体が整うにつれて、痛みや不調もなくなってきて、体重もかなり落ちたのが印象的でした。

「遠方から」通っていただいていたので、「月に一度」というゆっくりペースで受けられた方です。

そんなに頻繁に受けなくても、効果が長く続き、それがきちんと定着してくれるので、最後の方ではほとんど症状がなくなり、「ロルフィングの力」を僕自身もすごく感じた10シリーズでした。

・セッション10


◯モニターCさん

Cさんは、スポーツクラブにも通っていて、運動を定期的にされているアクティブな40代の女性の方です。

10回のセッションを受けていくことで、身体の「シルエット(ライン)」が結構変わってきて、友人などの「第三者」から変化に気づかれることもあったようでした。

自分が変わっていくことにすごく「オープン」な方だったので、身体の構造面はもちろん、「精神的な変化」も感想の中によく登場してきます。

「ロルフィングには人を変える力がある」というよりも、「本人自らが変わろうとする力」の方がとても大切で、それを「後押し」していくのがロルフィングのなのかなと改めて実感したのが、Cさんとのセッションでした。

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◯モニターDさん

Dさんに書いていただいた問診票をまとめたのが下になります。

・手先が冷える。
・朝起きると、首、肩回りがこっている。
・両膝が時々痛い。
・歩いていると、左脚が上がらなくなる。
・なんとなく腰がずっと痛く、ギックリ腰になりかける。
・2年前に尻もちをついて、起きれないほどに痛かった。

Dさんは40代の女性ですが、女性によく見られる症状が並んでいます。

10シリーズでこれらに「直接的に」何かをしたことはありませんでしたが、それでも終盤になってくると、これらの症状は自然に消えていっていました。

「元を正すこと」の大切さが、Dさんとの10シリーズにはよく表れていると思います。



◯モニターEさん

元々はダンスを熱心にされていて、いくつかのボディワークを受けた経験もあり、「身体感覚に優れた」のが、30代女性のEさんです。

Eさんの感想は、自分で感じたことをうまく文章にまとめてくださっていて、とても読みやすく、初めての方には参考になることが多いと思います。

元々、そういった能力がある方だと思うのですが、ロルフィングを受けていく中で、さらに「身体感覚の言語化」が洗練されていったのではないかと感じています。

身体はすべてつながっているので、「触っているところとは別のところに反応が出て」きたり、「微細なタッチで全体が整うこと」が起きてきたり、ロルフィングの変化のおもしろさも伝わるかなと思います。





楽しく読んでいただけましたか?

少しでも、「人のからだってすごいなぁ。おもしろいなぁ」と感じてもらえたり、ロルフィングのことがなんとなく伝わっていたとしたら、モニターの方にロルフィングをさせていただいて、その感想を元にブログを書いてよかったなと思います。

読んでいただいてありがとうございました。


Yuta

( Posted at:2019年7月 9日 )

ロルフィングに関しての情報をまとめました。

このページは「ロルフィングって何?」という方のために、いろいろな情報をまとめたものです。

このウェブサイトの上の方に、「ROLFING」というページがあって、そこにも大まかな説明が書かれてあります。

まずはそちらをざっとご覧になっていただいて、「それでもよくわからなかった」という方や、「もう少し情報がほしい」という方は、この先を読み進めてみてください。


〈目次〉
1、ロルフィングの動画
2、ロルフィング「10シリーズ」を実際に受けられた方の感想
3、ロルフィングの説明会、おためしセッションのご案内
4、メディア掲載情報


1、ロルフィングの動画

ロルフィングをはじめての方に説明する難しさは、「聞いたことがない音楽のジャンルを人に説明する難しさ」に似ているなと感じます。

みなさんは、そんなに音楽に詳しくなくても、なんとなく「ジャズ」と「ロック」の違いはわかると思います。

でも、それを知らない子どもたちに、その違いを正確に「説明」することはできるでしょうか?

多分多くの人が、「実際に聞いてみるしかないよ」と感じられると思います。

ということで、ロルフィングは「聞く」ことはできませんが、ウェブ上で「見る」ことはできるので、そんな動画をいくつか紹介した記事がありますので、そちらをご覧になってみてください。(もちろん、実際に「受けてみる」というのが一番わかりやすいです。)

過去記事:「ロルフィングの紹介動画(短めと長めを1つずつ)。」



2、ロルフィング「10シリーズ」を実際に受けられた方の感想

ロルフィングでは10回のセッションを通して、身体の構造を整えていく「10シリーズ」というものがあります。

それを5人のモニターの方に実際に受けていただいて、その感想を元にコラムを書いてみました。

自分としては割りと気軽に書くつもりでしたが、どんどんロルフィングの奥深い世界も表現するようになり、後半はかなりの文量のコラムになってしまいました。

小難しい感じになってしまったところもあるので、気になるところだけ流し読みしてもらえたらと思います。

ただ、普段から「身体は自然(または宇宙)そのものです。とても神秘的ですし、今でもわかっていないことがたくさんあります。ロルフィングの醍醐味は、その身体という小さな自然を、自然のままに扱っているところなんです」などと話していますが、このモニターの方の感想を元にコラムを書くことで、それを改めて強く実感しました。

「身体って本当に不思議で、おもしろいなぁ」と感じていただけたらうれしいです。

過去記事:「モニターの方の10シリーズの感想はこちら。」



3、ロルフィングの説明会、おためしセッションのご案内

「なんとなく説明はわかったので、実際に体験してみたい」という方には、「ロルフィング説明・セッション見学会」と「おためしセッション」をおすすめしています。

それぞれの詳細は、下のリンク先をご覧になってみてください。





4、メディア掲載情報

festaのロルフィングを、過去に何度かメディアで取り上げていただいたことがあるのですが、それをまとめた記事がありますので、そちらも気になる方は覗いてみてください。

プロのライターさんが上手に情報をまとめてくださっているので、とても読みやすいと思います。


もう1つ、こちらはライターさんではないのですが、東京で同じようにボディワークのセッションを提供している友人が、festaのロルフィングを受けてくれて、その感想を書いてくれています。

「同業者がロルフィングをどう感じているのか」を、とても丁寧に表現してくれています。




もしも「ロルフィングを受けてみたい」と思われた方や、「わからないこと、聞きたいことがある」という方は、どうぞ「CONTACT」ページから気軽にお問い合わせください。

少しでもこのロルフィングが、ここ山形で、必要としている人たちに届けばいいなと思っています。




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年7月 8日 )

眼鏡で身体を調整する。

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先日、米沢に行って「眼鏡」を作ってもらってきました。

伺った場所は「スタジオ八百萬」というコワーキングスペースで、整体の先生が出張でやってきて、その施術を受けられたり、外国人の方から気軽に英会話が習えたり、アートショップが企画されたりと、いろいろなイベントが行われている場所です。

元々は、今は「ひもトレ」で全国に名前の知られている小関勲さんが、「面白い方が新潟からいらっしゃるので、大友さんもどうですか?」と誘っていただいたのが最初でした。

「おもしろい人の知り合いは、必ずおもしろい」と思っているので、小関さんが紹介してくれるのなら間違いないと、内容もあまり確認せずに申し込んでみたのですが、新潟の「視覚行動研究所」代表の野澤康さんが、2ヶ月に1度、スタジオ八百萬で「眼の検査と眼鏡の作成」をしてくれるというものでした。

ちなみに僕は、小さい頃から視力は良くて、今でも両眼とも1.2〜1.5ほどあります。

それでは、「なぜ検査してもらうことになったのか?」というと、野澤さんは眼の詳細な検査から、「どのように左右の眼が協調して機能しているか」ということはもちろん、「どのようにこの世界を視覚によって認識し、どう行動しているのか」というところまで評価、考察してくれるのです。

これを聞いた時に、「田村さんみたいだな」と思ったのですが、田村さんとは「視覚情報センター」代表の田村知則さんのことで、野球のイチロー選手や、少年時代のテニスの錦織圭選手、ゴルフの宮里藍選手を「視覚」の面から支えられたことでも有名な方です。

どう見るかは、どうある(在る)か

今でこそ、ロルフィングをはじめ、ボディワークの世界では、身体全体のバランスを調整していくために、「視覚」に対するアプローチも注目され始めてきましたが、それを田村さんは「眼の専門家」として、何十年も前からされてきていたのです。

今回の新潟の野澤さんは、その田村さんの指導を受けたことがあるようで、「視力の矯正」としての眼鏡だったら、僕は何も興味がなかったと思いますが、「左右の眼の共同作業による見え方のズレを調整し、それによって対象をありのままに認識できることで、脳の情報処理のストレスを軽減させたり、身体の構造さえも左右対称になってくる可能性も出てくる」という、ロルフィングとも親和性があるコンセプトにすごく共感して、野澤さんの検査を受けることにしました。

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最初の検査は昨年受けたのですが、検査の結果としては、「右の眼はほとんど問題なく機能しているが、左が少しもたついている(レスポンスが遅い)」ということでした。

その眼の評価の後に、野澤さんが「大友さん、右の方のスペースでこうやって手を動かしても、何も嫌な感じはしないと思うのですが、左はどうですか?」と、顔の横の辺りで手を動かしたのですが、すぐに「あ、左の方で何かが動くと、眼で追いにくくて嫌だ」ということに気づきました。

そのことで思い出したことがあって、僕は右に誰かが座った時と、左に誰かが座った時では、「身体の居心地の良さ」がまるで違っていて、右だと「安心」できるのですが、左だと「なんだかそわそわして、落ち着かない」感覚になります。

ソファーの右に誰かが座っていると、とてもフレンドリーに話せるのですが、左だと「壁」があるように感じるのです。

なので、奥さん(気を許している人)であれば、左でも大丈夫なのですが、なるべくなら右にいてもらった方が落ち着きます。

みなさんも、「恋人と手をつなぐ時(ソファーに座る時、一緒に寝る時)に、どちらにいる方が多いか?」であったり、「見知らぬ人が隣に座るバスでは、左端、右端のどちらにいる方が落ち着くか?」など、少し考えてみるとおもしろい傾向が見つかるかもしれません。

それらは「空間認識」に関係していて、野澤さんの検査によって、「左右の眼の協調した動きの偏り(ズレ)」が、その認識に影響を与えるいるのではないかということに気づきました。

つまり、「左の眼の動きが、右に比べてどんくさいので、顔を前に向けたまま、周辺視野で左のスペースを認識することが難しい」ということが、「左に人が座られる居心地の悪さ」につながっているのかもしれないということになります。

IMG_8263.JPG

そうすると次に、「なぜ左右の眼の動き、機能のズレが生じてくるのか?」という疑問が浮かんできます。

それを野澤さんに聞いてみると、とてもおもしろい見解を教えてくれたので、それを共有したいと思います。

もちろん、それには様々な要因が考えられるのは当然ですが、野澤さんが指摘してくれたのは、「スマホ、タブレット、パソコンなどの見過ぎ」ということでした。

「やっぱり、ブルーライトが悪いのか」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。「眼が悪くなる要因」として、「ブルーライトは、そんなに関係がない」ということなのです。

それよりも、「平面を見続けること」の方が、影響しているようです。

どういうことかと言うと、「自然界には平面が存在しない」ことが関係しています。

元々、私たちの眼は、「差」を認識するために「左右の2つの眼」を持っていて、右眼と左眼で捉えたそれぞれの視覚情報を、「脳で統合的に処理する」ことで、「天敵が周りにいないか?いたとしたら、どれくらいの距離か?」であったり、「食料は近くにあるか?あるとしたら、どれくらい近くにあるのか?」という、「生存するために重要な情報」を得ています。

「平面(二次元)」の情報だけだと、眼は1つだけでもいいと思うのですが、「距離感(奥行き)」などを正確には認識することが難しくなります。

僕たちは、普段は意識していませんが、常にその右眼と左眼の情報を「統合」することで様々な行動をしていて、スマホやパソコンなどの「(人工的な)平面」を見る時には、「片眼の情報だけ」でも十分で、「もう片方の眼から入ってきた情報はキャンセルしている」ということが起きているのです。

つまり、「片眼しか使わずに見ている」と言えます。

さらに、最近では、VRなどを幼児がやり過ぎることで、「斜視」の問題が引き起こされる可能性があると言われていたりしますが、それも「平面ではないものを見て、差を認識する」という両眼の機能と、「相性が悪い」のではないのかと、個人的には考えています。(最近、「斜視」の子どもが多いように感じていて、それにはVRだけでなく、スマホの影響もあるのではないかとも思っています。)

ということで、スマホを見続けることは、「動きが優れている眼(利き目)」は、どんどん動きは良くなるでしょうし、「動きがどんくさい眼」は、見ているようでキャンセルされて働いていないので、どんどん動きは悪くなっていってしまいます。

そうして「左右の眼の機能のズレ」が大きくなると、「老眼」の症状が出てきやすくなり、これが「スマホ老眼」であり、「若年性老眼」の「背景」になってくるのです。

これには他にも、いろいろな考えがあるかと思いますが、「現時点で最も腑に落ちる見解」かなと、僕は思っています。

この検査の結果と、スマホやパソコンと老眼の関係を野澤さんに聞いてから、自分の普段の生活を観察してみると、「左眼が動いていない」というのが、はっきりと知覚できるようになってきました。

特に、こうやってパソコンで長時間ブログを書いていたり、移動時間でスマホを見ていると、「左眼が、どう仕事をしていいのかがわからないので、フリーズしたり、ギクシャクした動きをしている」のがわかりました。

それに気づき始めてから、遠いところと近いところに、交互にピントを合わせるようにしてみると、「左右が協調して動けずに、ボケてしまう」ということも多くなってきました。

自覚的にも、「両眼がうまく連携できてないな」と感じることが多くなってきたので、1年ぶりくらいに、スタジオ八百萬で野澤さんに検査をしてもらい、結果によっては「眼鏡」を作成することにしました。

そして、その結果としては、やはり予想通りのもので、「両眼の機能が落ちている」ということでした。詳しくは、「両眼ともに乱視が入り、片方が遠視、もう片方が近視が出てきている」とのことでしたが、確かにこの1年は、パソコンを眺めている時間がとても多くなっていたので、納得の結果でした。

最初の写真が、実際に作っていただいた眼鏡です。

まだ、人生初の眼鏡をし始めて2週間ほどですが、「左眼のいつものポジションが変わってきた」感じがします。その「変わってきた左眼のポジションと右眼とのバランス」が、適応してくるまでもう少し時間がかかるかなと思います。

さらに、眼鏡をすることで「関節の可動域」までも変わってきます。

「身体を構成する各要素は、完全に独立したものはなく、すべて関わり合いながら、生きることを支えている」というのを、自分の身体で実感しています。

最後に、「スタジオ八百萬」のFacebookページで、野澤さんの検査の案内文が素敵だったので、それを載せて終わりにしたいと思います。

・・・・・・・・

野澤先生、視覚調整で免疫力が上がるってどういうことですか?

「分からない。

 理由は分からないけど、
 そうとしか思えないんですよ。

 酵素風呂、断食、メガネで
 ○○が治るのをたくさん見てきたんです。
 (○○には病気の名前が入ります)

 それに、動物は、左右対称の個体を選びますよね。

 野生では、眼の動きが悪ければ、
 獲物を捕ったり外敵から身を守ることができなくて
 生き残れない。

 クジャクの模様だって、
 メスは左右対称の模様のオスを選ぶでしょう。」

なるほど。
眼の動きが良くなると、免疫力も含めて生命力が上がるってことですね。

それは、この間の「このメガネを掛けたら恋人ができました」っていう話にも通じますね。

・・・・・・・・

「恋人ができる」なんて素敵ですね。

「眼鏡」を通して、何が見えてくるのか、そして、自分はどんな風に変化していくのか楽しみです。




Yuta

( Posted at:2019年7月 4日 )

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