ロルフィングハウス フェスタ FESTA

(残り3枠です)2019年初夏の神戸出張ロルフィングのお知らせ。


窓を開けると、気持ちのいい風が抜けていく季節になりました。

山の公園を歩いていると、新芽の初々しい緑や、落ち着いた深い緑もあって、その様々な緑のグラデーションの美しさに、つい見入ってしまいます。

いつもこの季節になると、目に見える範囲の地面には、たくさんの種類の植物たちが生えているのに、その色は決まって緑なのが、とても不思議に思います。

答えを聞いたら、その「謎」はすぐに解けてしまうのかもしれませんが、いつも聞いたりも、調べたりもせずに、そのままにしています。

自分の中であれこれと考えを巡らしているのが好きで、そんなことを考えているうちに、次の季節がやってきてしまいます。

今年もあっという間に、年の半分が過ぎ去ろうとしています。

7月の初めに、神戸に出張させていただくことになりましたので、今年の残り半分も、からだ元気に、気持ち晴れ晴れと過ごしていけるように、ロルフィングでお手伝いできたらいいなと思います。

身体のリセット、リフレッシュ、深い休息が必要な方は、この機会にご予約ください。


(予約状況は6月18日現在です)


7月5日(金)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


7月6日(土)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


7月7日(日)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ○


【場所】
2ヶ所でのセッションになりますが、どちらも「三ノ宮駅から徒歩10分以内」の場所になります。ご予約いただいた方には場所の詳細をお知らせします。

【セッション料金】
 12,000円(90〜120分)

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年5月30日 )

5月19日(日)は、仙台で「ロルフィング®Days 2019」が開催されます。

ロルフィングDays_2019.jpg

今年も5月19日(日)に、仙台で「ロルフィングDays」を開催することなりました。

ロルフィングを始めたアイダ・ロルフさんの誕生日を祝って、日本各地で様々なイベントが行われる予定です。

今年は開催日が、ちょうどアイダさんの誕生日と一致していて、なんだかちょっぴりうれしい気分です。

ロルフィングを学び始めた頃に、驚いたことがあったのですが、それは、「創始者への思いを馳せる」ことでした。

その前までは、「トレーナー」を仕事にしていたので、様々なセミナーや講習会に参加して、「テクニック」を学ぶことはあっても、それを「どんな人が、どんな経緯があって、生み出していったのか」ということを考えることは、ほとんどなかったと思います。

つまりは、ストレッチや、ウェイトトレーニングを勉強することはあっても、その「方法」にだけ興味があって、「歴史(背景)」にまで関心は至らなかったのです。

ロルフィングのクラスを教えてくれるインストラクターは、アイダさんから直接学んだ人もいるのですが、その人がクラスの中で、「アイダの昔話を一つしようか」と言って、アイダさんとの思い出を語ってくれることがありました。

最初は、「何でそんなことを話す必要があるんだろう?ロルフィングのことを教えてほしいんだけど」と思っていたのですが、他のクラスメイトはその語りを楽しそうに聞いていて、たまにいくつか質問をしたりしていました。

そのやりとりを聞いているうちに、「アイダさんは、とても魅力的な人だったのだな」と思うようになり、僕も自然にその話を聞き入るようになっていました。

それはまるで、暖炉の前でおじいちゃんが、「お前のお母さんのお母さん、つまりはおじいちゃんの奥さんのことなんだけどね、昔こんなことがあったんだよ」と、おばあちゃんの昔話を優しい語り口で語ってくれるのを、目を輝かせながら聞いている子どものような感覚でした。

その体験があってからは、自分でもアイダさんのルーツを調べてみたり、アイダさんを知っているインストラクターに会った時には、「アイダさんってどんあ人だったんですか?」と聞くようになりました。

世界中でも、この日本での「ロルフィングDays」のようなイベントは開催されていて、その期間は、みんな「アイダさんに思いを馳せる」のです。

これって、何だかとても素敵なことだと思いませんか?

もうこの世界にアイダさんはいませんが、その素晴らしいボディワークのアイディアや方法は、国を超えて世界中に広がっています。

そして、自分の誕生日になると、自分の思い出を語ってくれたり、まだロルフィングに出会っていない人へのイベントが行われたりしているのです。

仙台の今年のイベントでは、昨年と同じような感じで、お家で簡単にできる「エクササイズ」を、いくつか紹介したいと思います。

ロルフィングは、「一対一での施術」が基本なのですが、「ロルフムーブメント」といって、シンプルな動きを通して、自分の身体の感覚を開いたりするものもあります。

それをみんなで体験して、「自分の身体に何が起こるのか、何が感じられるのか」を探求していく時間になればいいなと思っています。

前回のワークショップ後には、みなさん身体がすっきりと軽くなったり、上にすっと伸びていたりしました。

どなたでも参加できますので、ぜひぜひアイダさんが始めたこのロルフィングの世界を、体験していただけたらと思います。

僕がワークショップの受付をしていますので、興味がある方は、以下の連絡先にお問い合わせください。


電話:090-2954-8207(大友)




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年4月17日 )

2019年春の〈東京〉出張ロルフィングのお知らせ。

温泉に行く途中で見える三角の山


「今年は雪が少ないね」と知り合いと話している内に、もう2月も終わりの頃になりました。

4月11日(木)〜14日(日)の4日間、春の東京出張ロルフィングをしようと思います。

東京にはたくさんの認定ロルファーさんがいらっしゃるので、ロルフィングの特徴である「10シリーズ」は提供せずに、「単発」でのセッションをすることにしています。

桜の季節は過ぎているとは思いますが、セッションの合間の時間で、東京の街を散歩してみようかと思います。(散歩が東京の楽しみです。)

東京出張では、普段の山形ではあまりセッションする機会がないような、多種多様な方々にロルフィングすることができて、いつもロルファーの僕の方が学びの多い時間になっています。

今回はどんな出会いがあるか楽しみです。

下に出張ロルフィングの案内を載せておきます。

興味のある方は、ぜひ気軽にご連絡ください。


(予約状況は4月5日現在です)


4月11日(木)

①10:30 - 12:30 ×
②13:00 - 15:00 ×
③15:00 - 17:00 ○
④17:00 - 19:00 ×
⑤19:00 - 21:00 ○


4月12日(金)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ○
④15:00 - 17:00 ○
⑤17:00 - 19:00 ○
⑥19:00 - 21:00 ×


4月13日(土)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×
④15:00 - 17:00 ×
⑤17:00 - 19:00 ×
⑥19:00 - 21:00 ×


4月14日(日)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×
④15:00 - 17:00 ×


・時間には、説明、問診、着替えの時間も含まれます。
・待合室はありませんので、予約時間にお越し下さい。

【場所】東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩10分程度
        ※住所の詳細は予約された方にお伝えします。

【料金】13,000円

【服装】襟付きのシャツ、伸びないジーンズ、スカートなどは避け、
    身体を締め付けない楽な服装

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年2月25日 )

2019年春の〈神戸〉出張ロルフィングのお知らせ。

息子の保育園の近くで見えたある日の夕日


「雪が好きなんです」などと言うと、本当に雪深いところに住んでいる人からは、「お前は甘い」とお叱りを受けそうですが、それでも、僕にとって「冬に黙々とただ降り積もる雪」というのは、とてもとても大切なもので、僕の深いところを形作っています。

今年の山形の冬は雪が少なく、2月なのに雨が降っていたり、日中は上着を脱いでしまう日さえあるほどです。

少し寂しい気もしますが、これも大きな自然の流れの中では、「自然な」出来事なのかもしれませんし、僕たち人間はそれに「合わせて」いくしかありません。

そうこうしているうちに、そろそろ桜の季節もやってきます。

「もっと雪が降ってほしいな」などと、ぐずぐずしているうちに、あたたかい春へと向かっていく季節の流れに、「乗り遅れて」しまうかもしれません。

次回の神戸出張は、ちょうど神戸の桜を見れる頃なので、それを楽しみにしながら、僕の冬の身体も、「春仕様」に調整していきたいなと思っています。

身体のリフレッシュ、リセットが必要な方や、季節の流れにうまく身体を乗せていきたい方も、ぜひロルフィングを受けてみてください。

ご予約お待ちしています。

※出張の日程がいつもとは違っていますので、日時と場所をよくご確認の上、ご連絡よろしくお願いします。



(予約状況は3月12日現在です)


3月15日(木)
①14:00 - 16:00 ○
②16:00 - 18:00 ×
③18:00 - 20:00 ○


3月18日(月)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ×


3月28日(木)
①14:00 - 16:00 ×
②16:00 - 18:00 ×
③18:00 - 20:00 ×


3月29日(金)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ○


3月31日(日)

①10:00 - 12:00 ○
②12:00 - 14:00 ×
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


【場所】
2ヶ所でのセッションになりますが、どちらも「三ノ宮駅から徒歩10分以内」の場所になります。ご予約いただいた方には場所の詳細をお知らせします。

【セッション料金】
 12,000円(90〜120分)

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年2月25日 )

モニターBさんの感想(セッション9 | 40代 女性)

モニターBさんの9回目が終わりました。

今回は、朝起きた時に、首や肩に違和感が出てきたらしく、そこから「どんな枕がいいのか?」という話になりました。

みなさんの中にも、悩まれている方がいらっしゃるかもしれません。

感想の後に、「枕」だけではなく、「靴」であったり、「カバン」であったり、「身体に身に着ける触れるものとの、上手な付き合い方」を、みなさんと一緒に考えていけたらと思います。

それではBさんのセッション9の感想をどうぞ。

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先日、9回目の施術を受けてきました。

スタートして9ヶ月が経ち、1度ものすごい腰痛に襲われ驚きましたが、身体の修復機能が元に戻ろうとするあまりに出てくる痛みと言われ、そんな力がまだ自分にあるのだなぁと思って今日まで。

ほぼ痛みや、違和感に悩まされることもなく、順調にここまで過ごしてきました。

最後の1回を迎えるに当たり、急に出てきたのが、首と肩の凝りや違和感。

それも朝起きた時。
今まで枕はずっと同じものを使用していたのですが、バスタオルを折り畳んだだけのもの。

そのことを相談すると、身体のバランスが整ってきて、自分の身体が柔軟に受け入れられるだろうから、新しい枕に変えてみるのもいいかもと言われて、ただし、店員がおすすめするものではなく、自分が寝て試してみて、1番深く呼吸できるものがいいと教わり、早速探しに。

今は厚みもあるものの柔らかいタイプに寝ていて、朝起きた時の首と肩の痛みからは解放されました。

自分の身体を見た時に、変化してきたのがわかる部分、わからない部分もありながら、それでも間違いなく、身体が正常な位置、状態になってきたのを実感している自分自身でした。

今まで整体、マッサージ、接骨院と、自分なりにかなり情報収集をし、厳選して行ってみましたが、可もなく不可もなく。

そこで出会ったロルフィングは、まさに自分を正常な状態に変えてくれる(戻してくれる)ものでした。

最後に、そのロルフィングの良さを、周りの人に伝えるということの難しさに困惑している事も、お話しさせてもらいました。

でも私なりに伝えていき、最終回を楽しみに迎えたいと思います。

※全体の内容が変わらない程度に、加筆、修正しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「休みたいのに、休めない、この身体」

人間は、多くの時間を「睡眠」に費やしています。

人が一生を生きる中の、「1/3」ほどの時間は「眠っている」のです。

それだけ大きな割合なので、「どう寝ているか?」ということは、健全な身体にとって、とても大切なポイントになってきます。

「睡眠時間」をどれだけ確保したとしても、「睡眠の質」が悪ければ、身体は適切に疲労を回復することはできずに、翌日にそれを「持ち越す」ことになります。

それがどんどん「蓄積」していくようになると、朝から身体が重だるかったり、疲れがまだ残っている感じがしたり、なんとなく気分が落ち込んでいたり、それが腰痛、肩こりなどの身体の症状に転じていく人もいます。

僕個人としては、「きちんと眠ることができれば、ある程度の、肉体的、精神的な問題は解決する」と言ってもいいくらい、それくらい「睡眠」というのは大切だと考えています。

寝る直前まで、パソコンやスマホの画面を長時間眺めていたり、仕事などの悩みなどをずっと考え続けていたり、シャワーをさっと浴びるだけで、ゆっくりとお風呂に浸からなかったりすると、人間の生命に「自然な規律、秩序」を与えてくれている「自律神経」は、そのバランスを崩してしまいます。

少し専門的な言葉で言うと、「交感神経優位」の状態になってしまって、身体は「ON」のままで寝てしまうのです。

本来であれば、「睡眠」の際には、「副交感神経優位」になって、身体が「OFF」になるのが普通なのですが、上記のような状態で寝てしまうと、「眼はつぶっているけど、身体が休息してない」感じになってしまいます。

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夜に副交感神経が優位になると、寝付きが良くなってぐっすり眠れ、心身の休息と回復がしっかりと行われる。例えば、副交感神経には血管を拡張させたり、ホルモン分泌を増加させたりする働きがある。血管が拡張することによって血液やホルモンが体中の細胞に運ばれやすくなる。血液は、体内の細胞に栄養素を運び、細胞からの老廃物を受け取る働きがある。これによって、細胞は効率よく、栄養の吸収と老廃物の排出を行うことができる。」

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ロルフィングに来てくださる方の中にも、「副交感神経優位の状態への切り替えがうまくできなくて、ゆっくりと眠れていないんだろうな」という人が、結構な割合でいらっしゃいます。

そういう人の場合には、まずは「休める眠れる身体」になっていくのを当面の目標にしていきます。

「睡眠の質」が変わってきてくれると、本当に驚くように、身体の様々な不調が改善していくことが多くなっていきます。


「寝る」という姿勢

仰向けで寝られない」という人は意外に多くて、長時間寝ていると、腰が痛くなってきたり、首が張ってきてしまって、必ず「横向きで寝ている」という人がいらっしゃいます。

そういう人は、身体の構造の「歪み」が大きく、「左右差」がかなりあったりします。

そもそも、「眠る」ための「寝る」という姿勢が、その人にとって「不快」であれば、当然、身体は「リラックス」することができません。(もちろん、「副交感神経優位」にもなりにくくなってしまいます。)

つまり、先ほど書いたような理由だけはなく、「寝る姿勢」そのものに何か問題があっても、「睡眠の質」は低くなってしまいます。

「姿勢」というのは、「立つ」、「座る」だけではなく、「仰向けで寝る」というのも大切で、ヨガでは「シャバーサナ」と呼ばれ、一番最後に行われる、とても重要な「ポーズ(アーサナ)」の一つにもなっています。

「立つ姿勢」の時には、自分の体重分の重力が、常に身体にかかっている状態なのですが、それが「寝る姿勢」になることで、「重力の影響を、なるべく少なくした状態」にすることができます。

「立つ姿勢」を改善したい
    ↓
重力が常にかかっている
    ↓
寝ることで、重力の影響を少なくする
(力が抜けやすくなる)
    ↓
ロルフィングなどの、身体に対するアプローチの効果が出やすくなる
    ↓
身体の制限が解放され、「寝る姿勢」が改善される
    ↓
起き上がって、身体をまた重力がかかった状態にする
(もしも不具合があれば、微調整する)
    ↓
「立つ姿勢」が改善される

上に書いたように、「寝る姿勢」というのは、「立つ姿勢」にも深く関係していて、互いに影響を及ぼし合っています。

10シリーズが進んでくると、最初は「仰向けで、長時間寝ることができず、すぐに横向きになってしまう」という人も、身体の構造のバランスが取れてくるので、「仰向けで寝るのも苦にならない寝る姿勢の改善)」ようになっていきます。

そうすると、夜に実際に「眠る」際にも、「休める時に、休める身体副交感神経優位にスムーズに切り替えできる身体)」になっているので、「睡眠の質」が上がることはもちろん、「立つ姿勢」にも目に見える変化が出てきます。

さらには、「睡眠薬(または睡眠導入剤)」を、長年手放せなかった人などは、その薬の量が減ったり、ほとんど飲まなくてもいい状態になる人もいらっしゃいます。

繰り返しになりますが、「まずは休める身体になって、ぐっすり眠ることで、身体が適切に休息、回復すること」が、身体に痛みや不調がある人には、最優先のポイントになってくるのです。


「最高の枕」は存在するのか?

ここまでをまとめてみると、

○「睡眠の質の低下」は、あらゆる「身体的、精神的問題を引き起こす要因」にもなっている。

○「質の高い睡眠」とは、身体が「副交感神経優位の状態で寝ること」を意味していて、「乱れた生活スタイル」や、「過度のストレス」は、それを妨げてしまう。

○「仰向けで寝る」というのも、「姿勢」の一つであり、それが不快であれば、睡眠の質は下がってしまう。

○「寝る姿勢」が改善されると、「睡眠の質が向上する」ことはもちろん、「立つ姿勢」にもいい影響を与える。

ということになります。

ここからは、Bさんも気にされていた「枕」のことも考えていきたいと思います。

「枕にはどんな役割があるのか?」ということを改めて考えてみると、「寝る姿勢が、なるべく身体にとって負担がなく、心地いい状態であるためのサポート」をしていると考えることができます。

それでは、「なるべく身体にとって負担がなく、心地いい状態」というのは、何で「評価チェック)」できるのかというと、下の2つのポイントを挙げてみました。

・「首、腰、背中などに、張りや不必要な緊張などはないか?
・「呼吸は深くできているか?

結論から言うと、以上の2つのチェックをパスしたものが、「あなたに合う枕」ということが言えると思います。(もちろん、この他にも評価、チェックは考えられます。)

つまり、「(誰にとっても最高の枕」という「絶対的」なものは存在せず、「今のあなたには合っている」という「相対的」なものしかないのです。

最近、「ドイツの医師が認めた」というものや、「枕に悩んできた人の90%が満足した」などの「付加的な情報」がついたものが、世の中には溢れ返っているように感じます。

これは「枕」だけではなく、「靴」などの「身体に身に着ける触れるもの」でもそうですし、多くの「健康法」にも言えることです。

でも、Bさんのように「バスタオルを畳んだもの」が合っている人もいるでしょうし、「海外の高級枕」が合っている人もいるでしょうし、これは「その人の身体の状況」によって変化するものなのです。

友人の朝の目覚めを劇的に改善してくれた枕が、必ずしも「自分に合うかどうか」はわかりませんし、「99%の人が満足した」ものでも、「残りの1%」が自分であるかもしれません。

「じゃあ、結局は「自分に合うもの」を選べばいいってこと?」という風に感じられるかもしれませんが、それはそうなのですが、枕などの「道具や方法」に焦点を合わせて判断するのではなく、もう少し「自分の身体の声」に耳を傾けてほしいのです。


「いい枕」を決めるのは、「自分の身体の声」

先に紹介した2つのチェックは、どちらも「自分の身体の状態を感じる」ということをしています。

みなさんは、「自分の身体の状態を感じて、それを自分の言葉で伝えること」ができますか?

普段から、布団に寝る時に、「どこかに緊張はないかな?どこか布団に沈んでいないところはないかな?」などと、「自分の身体の状態を感じる身体の声に耳を澄ます)」ことを「習慣」にしている人であれば、下のように感じられる人もいます。

「今日は、腰が反っていて、うまく布団に沈んでいない感じがする。そういえば、今日は少し念入りに床掃除をしたから、そのせいで腰に負担がかかっていたのかもしれない。腰の反りだけじゃなく、首も少し張っているような気がする。首が落ち着く場所を見つけたいから、少しだけ右に傾けてみよう。あ、ここなら自然に呼吸が入ってきやすいし、腰も少し布団に落ち着いてきた感じがする。身体が少しずつリラックスしてきた」

自分の「寝る姿勢」に関して、ここまで「(良し悪しの評価」ができています。

もしもそういう人であれば、様々な「枕」を試してみたとしても、

枕A「この枕は高さがありすぎて、喉の前が詰まって呼吸がしにくい」

枕B「いい値段がするから期待したけど、少しやわらかすぎて、寝返りの際に、腰と背中に余分な力が入る感じがする」

枕C「手頃な値段なこの枕だと、高さもやわらかさもちょうどよくて、身体全体が布団にぺたっと沈む感覚で、首の動きも自由になる。そして、とても呼吸が自由になる」

というように、「道具と自分の身体との関係性」を「評価」することが可能なのです。

これが、そもそもの「寝る姿勢」に関して、「布団に全身が馴染む感じがする時は、すごく調子がいい」とか、「首が落ち着かない時は、あまり調子が良くない」などと、「自分なりの大まかな基準」がない人だと、「(枕などの)条件」を変えたとしても、それによって起こる「身体の変化(これが一番、大切です)」を、適切に「評価」することが難しくなってしまうのは当然のことです。

このことを、「食べ物」を例に出して考えてみます。

もしも、いつも食べ慣れた「お味噌汁の味」であれば、「今日は具のバランスも、お味噌の加減も、出汁の具合も完璧に近い」であったり、「今日は少し、具がクタッとなりすぎていて、少ししょっぱいかも」などと、「自分なりの大まかな基準」が、みなさんそれぞれにあると思います。

そうすると、「これがミシュランガイドブックに載るほどの、予約がなかなか取れない料亭のお味噌汁です」と出されたとしても、「感動するほどにおいしい」と思う人もいれば、「おいしいのはわかるけど、やはり実家のお母さんのお味噌汁がおいしいかな」と感じる人もいるかと思います。

その一方で、「このトルコ料理、おいしいからどうぞ」と勧められても、「基準が構築されてくるほどの体験の量」がないので、「うーん、おいしいんだろうけど、どうなんだろう?」という感じになってしまって、そこで頼るのが、「トルコ大使館が認めた味」というものや、「トルコで今一番人気のお店の味」などという「付加的な情報」を知ることで、自分を納得さようとするのです。

身体に関わる仕事をしていると、「仕事で使う椅子はどんなものがいいんでしょうか?」とか、「〇〇というトレーニングは効果ありますか?」や、「食事はマクロビとか、オーガニックした方がいいですかね?」などと聞かれることがありますが、みなさんはもう答えが予想できるかと思います。

すべては、「(道具や方法を選ぶ前に)自分の身体を感じることができていますか?」ということなのです。

椅子であれば「座る姿勢」に関して、トレーニングにしても、食事に関しても、「普段の自分の身体の状態基準となるもの)」がわかっていなければ、様々な「道具や方法」を変えたところで、「本当にそれを身体が喜んでいるのか?」というのがわからないのです。

Bさんのように10シリーズの後半にもなると、身体の構造のバランスが整ってくるのはもちろんですが、「身体の感覚が開く感度、感受性が上がる)」ようになってきます。(詳しくは、「Dさんのセッション10」に書かれてあります。)

ただ「整えてもらう」のではなく、「自らの身体の声が聞こえてくる」ようにもなるのです。

そこまでの状態になると、何を聞かれたとしても、「自分の身体と相談しながら模索してみてください」とお答えするようにしています。


「枕とか飯とか気にした時点で、アウェーが本当にアウェーになる」

ここで1つ、「道具と身体の関係性」について、とても興味深いインタビュー記事があるので、それを紹介したいと思います。

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聞き手:青木さんは海外での試合が多いですが、海外遠征時に欠かさず持っていくものなどはありますか? 日本から食事を持っていく、寝具を持っていくというアスリートの方もいると思うんですが。

青木:睡眠と食事が大切だっていうはその通りだと思います。だからこそ、僕は気にしないし、何も持っていきません。寝ろって言われたところで寝ることができて、現地の食事をとって試合ができるヤツが一番強いと思っているから。なんでもこいよっていうヤツじゃないと格闘技は勝てない。枕とか飯とか気にした時点で、アウェーが本当にアウェーになるし、負けですよ。与えられた環境でやるしかない。気にしないから、僕は海外の試合で苦労したことないですもん。

どんな仕事でもそうですけど、環境を整えることばっかり考えてたら海外で働くことがストレスになっちゃうじゃないですか。何が来ても大丈夫っていうスタンスにしたほうが絶対強いですよ。


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これは、格闘家で「バカサバイバー」の愛称で呼ばれている「青木真也」さんの言葉で、なかなかにパンチのある内容です。

先ほどまで「どんな枕がいいのか?」という話だったので、「枕なんて気にせず、どこでも寝ることができるのが強い」という極端な意見にも聞こえますが、青木さんほどのファイターは、文字通り「腕一本、裸一貫」で仕事をしている方なので、「自分の身体の状態」に関しては、「誰よりも気を使っている」のはもちろんのことです。

だからこそ、「道具にフォーカスを合わせる道具に左右される)」のではなく、「どんなものにでも合わせることができる、しなやかな身体の準備」をしているのではないかと思います。

つまり、青木さんは、どんな枕とでも「仲良くやっていける友だちになれる)」ということです。

そしてこれが、ロルファーの僕が伝えたい「身体に身に着ける触れるものとの、上手な付き合い方」のヒントにもなります。

さっきは、「枕を選ぶよりも前に、まずは自分の身体の状態を感じられるようにしましょう」ということを言いました。

そうすると、少しずつ「身体の感覚が開く」ようになり、「寝る姿勢」の「良し悪し」がわかってくるようになっていきます。

そこからようやく枕を選ぶのですが、いざ選ぶとなると、「この枕は高さはいいけど、やわらかさがもう少しあった方が、腰が楽になりそうな気がする。さらに、中身の素材も変えると、寝返りもしやすくなるかもしれない」などと、「こだわり」を持ち始める人がいます。

「多少の」こだわりであれば、全く問題はないのですが、まるで「枕ソムリエ」にでもなったかのように、「ただ一つの最高の枕」を次第に求めるようになり、「(自分を変えてくれる、最高の道具を追い求める)出口のない迷路」にはまり込んでしまう人が出てきたりするのです。

スクリーンショット 2019-01-17 16.31.00.png

上の図のように、「道具方法に惑わされない」ようにするために、「身体の感覚を向上させ、その声に耳を澄ます」ことを意識的にして、そうやって「道具と身体との関係性全体のバランス感覚)」を良好に保っていきたいのですが、それではもやはり「道具そのもの」にずれていってしまうのです。

それほどに、「道具の力」というものは強いものです。(ここは強調しておきたいです。)

なぜなら、「自分を変える」ことよりも「道具を変える」方が、「簡単」で「時間がかからない」からです。

なので、アマチュアゴルファーの方の中には、「道具にこだわるすぐにコロコロと変える)」人がいらっしゃいますが、正直なところ、「道具の性能を最大限に引き出すための、自分の身体能力の向上」を、まずは目指した方がいいのではと思うことがあります。

そして、もちろんプロのアスリートにも、「道具にこだわる」人がいらっしゃいます。MLBのイチローさんなどはまさにそのタイプの方ですが、同じMLBの外国人選手は「道具に無頓着」な選手が大多数です。

ここでは、「道具にこだわった方がいいのか?それとも気にしない方がいいのか?」という問題に対して、「白黒つける」ということではなく、あくまで「全体の関係性のバランスを保つ」ということを大切にしたいと思います。(野球選手だと「いかに成績を残すか」ということですし、枕だと「毎晩気持ちよく眠れるか」というバランスです。)

イチロー選手は、なぜそれほどまでに「道具にこだわる」のかと言うと、「道具のせいで成績が落ちたという言い訳をしたくないから」と話しています。

繰り返しますが、「道具の」というのはすごくて、少し変えるだけで、「自分が別人になったかのように変化する」ことを可能にしてくれます。

そうすると、「自分の身体に、丁寧に向き合う」ことなく、「道具にすがる依存する)」ようになってしまって、何か起きた時に「(自分が悪いのではなく)道具が悪いんだ」としてしまうようになるのです。

先ほどの「出口のない迷路」というのも、「自分が健康ではなく、身体に苦しみがある」という状況を、「道具のせい」にしてしまって、「テンピュールがいいのか、高反発がいいのか、医師の認定があるものがいいのか、世界のホテルで使われているものがいいのか」と、延々に悩み続けてしまうのです。

スクリーンショット 2019-01-17 16.30.31.png

だから僕としては、「最高の枕探しの旅」にいきなり向かうよりも、まずはロルフィングなどを受けてみて、身体の構造が整って、さらに「自分の身体の状況」もわかるようになってきてから、そこでようやく「今の自分に合う枕」を探すのがいいかなと思います。

そして、見つかったとしても、「自分に合う枕が見つかったのはいいけど、それ以外だと寝られない」となると、「道具に左右されてしまう」方向にバランスが崩れていってしまうので、理想的には、青木さんのように「どんなものにでも合わせることができる、しなやかな身体」を目指してもらった方が、「健全なバランスが取れた状態」に統合されていくのではないかと思います。


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道具や方法が溢れ返っている」現代においては、パソコンやスマホを覗いて、「自分を変えてくれる道具や方法」を当てどなく探していて、それが見つからずに「彷徨っている」ように見える人がたくさんいるように思います。

例えば、「身体を楽にしたい」と思っても、その方法は、医療機関を受診したり、評判のいい接骨院、鍼灸院で治療してもらったり、自費診療の治療や、スポーツジムで運動をすることや、ヨガやピラティスなどを始めるというものまで、たくさんの方法があります。

僕としては、「自分に合うものであれば、どれでもいい」と思っています。

そして、その際の「コンパス羅針盤)」になるのが、「自分の身体」なのです。(「」ではありません。)

道具や方法)」に何かを求めるのではなく、自分の「身体)」に目を向けてみるということ。

身体は賢い」ので、何かを決めようとする時に、自分の身体に「問いかける」ようにしてみてください。

「近所の人が教えてくれた病院に行こうと思うんだけど、どうかな?」
「聞いたことがない自費診療の施術なんだけど、合うと思う?」
「この枕どう?少し低過ぎるかな?」

必ず、身体はその人にとっての「進むべき方向すべてが統合、調和されていく方向)」に導いていってくれると、僕は信じています。

もしもそれが、どうしても「聞こえない」、「よく感じられない」という時には、「ロルフィングを受ける」というのも、選択肢の一つだと思います。

今回のBさんも含めたモニターの方々は、10シリーズの最初の頃には、自分の身体の「言い分」などわからなかったと思いますが、それが回数を重ねていくと、「なんとなく」わかってくるようになるものです。

そうなってくると、自然に「道具と身体の関係性」もバランスがよくなってきます。

Bさんもいい枕が見つかってよかったなと思います。これも、セッション9まで、充実したセッションを重ねてこれたおかげだと思います。

次回でいよいよ最後になりますが、Bさんの身体が健全で自由な状態になって、さらに「身体との会話」を楽しめるように、次のセッションも丁寧にやっていきたいと思います。




Yuta

( Posted at:2019年1月20日 )

2019年最初の神戸出張ロルフィングのお知らせ。

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神戸出張の際に、毎回食べる「小オム、小ワンタン」。

4年前に子どもが生まれるのきっかけに神戸から山形に引越してきて、それ以来、「2ヶ月に1回ペース」で「神戸出張ロルフィング」をしています。

友人のセッションルームを借りたり、クライアントさんが事務所の空いているスペースを使わせてくださったり、いろいろな人の支えがあって、今年も続けていくことができそうです。本当にありがたいことです。

出張を始めた最初の頃は、山形を拠点にセッションするので、関西のクライアントさんは徐々に減っていくだろうから、数年したら終了しようかなと思っていました。

しかし、人の縁というのはおもしろいもので、いまだに新しい出会いもあったりして、まだまだやれる限りは続けていこうと思っています。

基本的には、元々、神戸でfestaのロルフィングを受けていただいた方のメンテナンスセッションがメインですが、その方の「ご紹介」だったり、全くの「新規」の方でも、出張ロルフィングのタイミングにさえ合えば、予約していただくことは可能です。気軽に、下の連絡先からご連絡ください。

今年も新しい出会いがありそうで、今回の出張もとても楽しみにしています。

「神戸(広く、関西)」とのつながりは、僕の人生の中でも、とて大切なものです。

2019年もよろしくお願いします!


(予約状況は1月23日現在です)


2月7日(木)
①14:00 - 16:00 ×
②16:00 - 18:00 ○
③18:00 - 20:00 ×


2月8日(金)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


2月9日(土)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ○


2月10日(日)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ○


【場所】
2ヶ所でのセッションになりますが、どちらも「三ノ宮駅から徒歩10分以内」の場所になります。ご予約いただいた方には場所の詳細をお知らせします。

【セッション料金】
 12,000円(90〜120分)

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2019年1月12日 )

「私のない、頭から解放された、一つのカラダ」

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「田中 泯」さんという俳優さんを知っていますか?

最近では、「僕らは奇跡でできている」というドラマに、主演の高橋一生さんの祖父役で出演されていましたが、「前衛的なダンサー」としても知られている方です。(俳優さんでダンサーとしても活躍しているといえば、「森山未來」さんなどもそうですね。)

その方のインタビュー記事、『生き物本来の居方を取り戻す。舞踊家・田中泯に聞く「カラダ」』を読んでみたのですが、ロルフィングのカラダ観にもつながる表現、言葉がたくさんあったので、みなさんとも共有したいなと思います。


- 場踊りは自然や街の中でやるから、場所ありきです。

「場踊り」というのは、田中さんの言葉だと思いますが、何か場所にまつわる情報を手に入れた時や、田中さんご自身の直感で、「ここで踊ってみたい」と感じた場所があったら、「その場に自分のカラダを置いてみて、カラダに何が起こるのかを観察する」というところから始まり、それが様々な「踊り」の形を取る場合もあれば、何も起きなくて呆然とすることもあるようです。


- 場所が最優先にあって、そこで踊ることによってどんな踊りが生まれるのか試みています。

このブログの中でも、「場の大切さ」というのは、何度も書いてきましたが、僕たちのカラダというのは、今この瞬間にも、自分の身の回りの「環境」と「相互にやり取りコミュニケーション)」を繰り返しています。

僕は今この記事を、山形市内のスターバックスで書いていますが、隣に座っている人との距離感、左前の人たちの会話、エスプレッソマシンが動く音、そこから漂ってくる匂い、窓の向こうに見える景色も、刻々と「変化」していて、それに対して、僕のカラダは自覚的ではないものの「反応」し続けています。

少しだけ、「自分のカラダ」に意識を向けて、そこで何が起こっているのかを観察してみると、周りの環境の変化に応じて、呼吸が浅くなったり、深くなったり、左の顔の皮膚がざわざわしたり、座っている坐骨への体重の乗り方が変化したりしています。

それに「耳を澄ます傾ける)」ようにしていると、カラダに「微細な動き」が生まれては消え、それがつながり連鎖して、大きくなろうとしては打ち消し合ったり、それがある形を取ると「踊り」とも言えるものにもなるかもしれません。

そういう、「環境との即興的なコミュニケーション」が、ある動きとして「増幅」してくるようなものは、田中さんの「場踊り」の他にも、野口整体では「活元運動」などと呼ばれるものがあったり、海外では「アンワインディング(Unwinding)」というものがあったり、二人ないし数人で行う「コンタクトインプロビゼーション(Contact Improvisation、CI)」というものもあったりします。

「環境(他者)との即興的なコミュニケーション」としての「CI」

ここまで「目に見える動き」ではなくても、ロルフィングのセッション中でも、「セッションを受ける人」、そして「場所」も変われば、「そこで起きることカラダの反応)」は変わってきます。

「肩こり」の人はたくさんいますが、いつも同じように肩周辺に施術するわけではなく、同じ人でも日が変われば、ましてや人が変われば、同じ症状でも「そこで起きること」が違ってくるのが、ロルフィングの「セッション」です。

肩こりという「症状」は同じでも、セッションは「同じにはなり得ない」のです。

僕は、自分のセッションルームである「festa」以外にも、他のロルファーさんやボディワーカーさんのセッションルームや、ある時には、会社の事務所であったり、高校の体育館のステージの上や、高野山のお寺でもロルフィングをしてきましたが、「その場がロルフィングをさせてくれる」と感じることが多々あります。

逆に言うと、「今度訪れる場所は、僕とクライアントさんにどんなセッションをさせてくれるんだろう」と、楽しさを与えてくれてもいます。(僕が「出張セッション」を積極的に行っているのは、そういう理由もあります。)

そういう意味で、ロルフィングというのは、もちろん大きな筋道はあるのですが、「肩こり→〇〇」という方程式に従うのではなく、すごく「場踊り的な」ボディワークとも言えるかと思います。

「場」が「表現」に与える影響に関しては、現代美術家の「横尾忠則」さんも興味深いことを、Twitterでつぶやいてらっしゃいます。


festaは「とんがりビル」の3階にありますが、「ここにいるだけでも、カラダが開いてきて、奥の方から緩んでくる」というような「場」になってくれればいいなと思っています。

それほど、ロルフィングにとっては、「どういう「場」でセッションをするのか」ということは、そのセッションの「効果」に影響を与える、大切な要素になります。


-「時間」や「空間」にカラダを明け渡す

素敵な表現です。

自分の「頭」の都合や欲を手放して、「カラダ」を空っぽにして、その「場」に「明け渡す」ということ。

これほどまでに、小さい子どもから大人までもが、「の重要度が過剰に高くなりすぎてしまった」現代では、なかなか難しいことだと思います。

まだまだ子どもが小さく、保育園や幼稚園にいる頃からでも、「それをしては先生に怒られる(みんなに迷惑をかける)」と、徹底的に教育されてきて、学校に入学したら、今度は「成績」という画一的なもので評価され、友だちにも学校でのふるまいの是非を、逐一LINEグループでイジられたりします。

社会人になったとしても、会社の都合に合わせ、自分という存在の価値をすり減らしていって、「カラダを解放して、自由にする」という機会は、「自分で意識してこしらえなければ、ない」というのが、今の世の中なのではないでしょうか。

地方に移住をしたり、山登りや、農業を始めて、自然を求めている人が多くなっていたり、ロルフィングなどのボディワークを受けたりする人が、徐々に増えてきていると思いますが、それは「カラダの声に耳を澄ます」ということを、本能が欲しているのかもしれません。

そのことを田中さんは、下のように表現しています。

-その時からの経験があってこそなのですが、踊るときは「私」や「自分」と言われているようなものをカラダからちょっとどこかに置いておいて、その時間、空間、条件に対してカラダを明け渡しているような状態になる、と言えばいいでしょうか...。

大雑把にいうと、人間という生き物は、はじめにカラダが生まれ、徐々に環境と共に「私」というものが芽生えていくと考えています。それがいつ頃からと厳密には言えませんが、普段は、カラダの中にいる「私」によって、カラダの動きをコントロールしている状態だと思います。

それに対し、踊るときはカラダの中からこの「私」を外に出すというのか...。コンディションのいいとき、「私」というのは踊っている間、カラダの正面や後ろや上方から、自分のカラダを見ているような状態になります。

そういう状態になると、カラダの中に、その時間、空間、条件の中にあるいろいろなものが入って来られるようになる。それを感じながら踊ろうとしています。時に、カラダに入ってくるものによって、自分が「思う」よりも前にカラダが動き出すこともありますね。

僕は、踊りを踊っている時、「私」のない一つのカラダになることが夢なんです。」

今回の「タイトル」にもしましたが、ロルフィングのセッションで、僕が受けてくださるみなさんに体験してもらいたいことが、まさにそういうことだと思っています。

どこへ行っても、自分が何者になろうとも、「つながり」続けて、そこから逃れることが難しい現代では、ボディワークを受けることで、「自分のカラダに向き合う」という体験をすることは、これからどんどん「価値のあること」と認識されてくることでしょう。


- 僕にとっての踊りは、自分のカラダを日常以上に感じ取るためのものです。

「踊りとは?」という問いに対して、田中さんが応えた言葉です。

そして、下のように続けます。

-「たとえば、激しく踊っている時、当然カラダはバランスとり、神経や筋肉と共に次々と動きのコントロールをしています。その最中、ふと、観客が席を立つのが視覚に入る。すると「俺の踊りはだめなんだ」とか「そんなはずはない」と脳がディスカッションを始めたり、耳が足音を聞いていたり、目がもうその瞬間とは違う別の風景を見ていたりする。カラダは、いろいろな感覚が同時に活発に動き回っているんです。そこで席を立った観客が戻ってきたら、カラダの中をさまざまに動いていた脳や耳や目が、が一斉にホッとなったりする。面白いですよね。

普段は「私」が邪魔をして、そんな風にカラダの中で起きていることを感じ取ることはできません。しかし踊ることによって、それが可能になります。」

僕がはじめてのロルフィングの10シリーズを受けていた時、触ってもいないところがスーッと伸びてきたり、ピクピク動いたり、聴覚の感覚が異常に鋭くなったり、自分のカラダと環境との境界が曖昧になったり、「普段は感じることのない感覚」をたくさん体験することができました。

正直、僕にとってのロルフィングの魅力とは、「カラダが楽になった治療的効果)」よりも、先に引用した田中さんのカラダに起こる感覚のような、「一体、自分のカラダに何が起きてるんだろう?カラダって不思議でおもしろい未知なるものへの興味)」という方が大きいかなと思っています。

自分のしているロルフィングが、もしも「痛みを取りたい」という「治療」のためのロルフィングだとしたら、たくさん勉強して、「カラダという自然」を「理解したそしてコントロール可能だ)」という方向性に向かってしまうのではないかと思います。

でも僕は、「自然はコントロールできない」という立場なので、ロルフィングのセッション中に起こる様々な「反応」を、小さな虫を見つめる子どものように、「へー、おもしろい動きするな、この虫。なんでそんなことするんだろう?」と、自由に考えを巡らせ、その結果、別に「答え」が見つからなかったとしても、その「プロセス(自分であれこれ考える、工夫する)」を楽しんでいるのだと思います。

お会いしたことはありませんが、田中さんも「今まさに、場によって、生成される踊り」という「プロセス」の中で、体験する様々な「不思議なこと、おもしろいこと」に魅了されているからこそ、未だに踊り続けているのだと思いますし、これからも踊り続けていかれるのだと想像します。


-「これは特に踊っていなくても、すべての人間ができることだと思っています。一般的に言われる「集中」というのは、周りにあるものから自分を切り離して、音も聞こえないような状態に入っていくこと。

理想的な集中とは、その状態の先にある「覚醒」という言葉なんじゃないかな。覚醒というのは、カラダが開いている状態で、普段の自分よりも吸収力や受容力の高い状態になると思っています。」

田中さんは「踊り」をされていますが、そうではなくても、「カラダに向き合う」というプロセスに入ると、先ほどまでごちゃごちゃと渦巻いていた思考が、自然と鎮まってきて、「集中」する状態になってきます。

そして、その先に進むことができると、田中さんの言う「覚醒」の状態に至ります。

あるクライアントさんは、「時計の音がとてもゆっくり、はっきりと聞こえてきて、迫ってくるようだった」と表現されたり、「眠っているわけではないが、起きているわけでもなくて、何かを考えているわけでもなく、けど、この部屋に何があって、どれほどの空間かというのは、把握できている。何かが起こっても、そうなるのを初めからわかっていたかのように感じる」などと伝えてくれる方もいらっしゃいます。

これは、「瞑想」の状態とも言われたりしますが、特に僕のするロルフィングでは、「ただ手を当てているかのような」静かなタッチで、受けているクライアントさんが、自然に自分のカラダに意識が向いて、「そこで何が起こるのかを眺める」ような感じになるようにイメージしています。

ある意味では、自分のカラダの中で生まれてくる「踊りの以前のもの」を、見つめているのかもしれません。


− たとえばアインシュタインのような天才なら、そこで「光と同じ速さで僕が走ったらどうなるか」というようなことを考えつくわけです。

そうやって、ボディワークのセッションや踊りを通して、「覚醒」状態になってきた人は、「あるアイディアを着想する」ことがあったり、誰かと話していても、「嘘を話している」というのが、カラダの感覚でわかってきたりするようになります。

目の前の人が、「あなたのことを信用しています」という言葉を言っていたとしても、「カラダが語っていない」というのが、あまりにもありありとわかってしまうのです。

非常に優れたロルファーは、セッションを受ける前に、あまり多くは語らずに、ただ僕の奥の方を静かに見つめるようにします。

今思うと、多分「覚醒」状態に入っていて、「このセッションでしなければいけないこと」というのが、「見通す」ことができていたのだと思います。

そういう人とのセッションでは、目の前に立った瞬間に、「この人に嘘をついても、すぐにわかってしまうだろうから、素直にすべてを差し出そう」という気持ちになります。

そして、実際にカラダに触れ始めても、「そう、まさにそこを触ってほしかったんだ」というところにだけ、手が置かれていきます。


- カラダの中で醸成されたそういった要素が、言葉を保証しているんです。

自分の「カラダ」を通して、その「場」と交流して、そういう体験が長い時間をかけて「醸成発酵)」されていくと、それがその人の「言葉」の「担保」になります。

田中さんの言葉と、撮影された写真を見ると、なんとも「説得力」があります。


-「覚醒状態になり、自分を相手に開いていくことで、相手の言葉だけではなく、それを発する相手のカラダの持つ要素を感じることができるようになる。そうすればもっと、お互いを信じ合えると思うのです。」

それが、先ほど書いた優れたロルファーとの「セッション」の中で起こることで、「言葉によるコミュニケーション」ではなく、「純粋で、大切な何かがやり取りされるコミュニケーション」を体験できます。

それはとても至福な時間で、「生まれたばかりの我が子を抱きしめる母親と子ども」であったり、「お互いにギリギリまで体力、技術、精神を高めた状態で、真剣勝負するアスリート」なども、「言葉では表現できない」けれども、「お互いに(何かを確かに交わしたということを)信じ合える」のだと思います。


- いろいろなものが詰まっているカラダは、僕なんかが追いつかないくらいのものすごい速度で思考して、行動して、コミュニケーションしている。

ロルファーという仕事柄、いろいろな方々のカラダを見て、触れてきましたが、その経験が多くなればなるほど、「カラダはかしこい」と感じます。

ロルフィングの他にも、世界には様々なボディワークが存在しますが、「カラダという自然の智慧を信じている」というところは、方法は違えど、みな共通していることだと思います。

ネットやテレビでは、「〇〇筋を緩めるだけで、腰痛が治る」とか、「全身の疲れの正体は、□□にあった」などという、謳い文句の情報が溢れかえっていますが、田中さんには、どう響くのでしょうか。

言葉の表面だけで「踊らされてしまう」のではなく、自分のカラダの声に耳を澄ませ、そこから生まれてくる「動き(内からの踊り)」に従ってみると、自然に「自分が進むべき方向」は見えてくると思います。

いかにカラダを、自分に都合よくコントロールするか」ではなく、「カラダに委ねてみる」ということ。

みなさんも、この世に生まれ持った「自分だけのカラダ」を信頼して、外側に溢れ返る情報にチューニングを合わせるのではなく、その一つのカラダに意識を向けてみると、そこには「驚くほどに豊かな世界」が広がっていることに気づくのではないかと思います。

もしも、今の自分の現状に悩みがあるとすれば、それは「カラダの中に、その答えがある」と、僕は考えています。

最後に、田中さんの言葉をもう一つだけ載せて、この記事を終わりにしたいと思います。


- 僕は「私」から解き放たれてカラダを感じる瞬間が、自由ですごく好きですね。その瞬間を持つことによって、一度しかないこの人生を、より豊かに生きられると思っています。




Yuta

( Posted at:2019年1月 7日 )

2019年1、2月のロルフィング説明・セッション見学会。

ロルフィング説明・セッション見学会(2019年1、2月)

今年も「ロルフィングって何?」という方のために、資料を使った説明と、実際のセッションの様子を見学してもらえる会を開催していこうと思います。

なかなか予定が合わないという方もいらっしゃったので、「月に4回」やることにしました。

僕の一方的な説明だけではなく、みなさんの身体に対する「素朴な疑問」をどんどん質問してもらって、そこからみんなで「ロルフィングって身体が変化して楽になるし、人の身体って不思議でおもしろい!」と共有できる時間になればいいなと思います。

股関節の動きに制限があった人が、首を触っていると、スルスルッと制限がなくなったり、この前も実際に体験された方は、「狐につままれたような顔」をされていたのが印象的でした。笑

興味のある方は、ぜひぜひ気軽にご参加ください!


日時 1月開催日:1月10日(木)    14:00 - 16:00
          1月14日(月/祝)14:00 - 16:00 
          1月19日(土)     14:00 - 16:00
          1月30日(水)     10:00 - 12:00 
   
        2月開催日:2月3日(日)       10:00 - 12:00 
          2月16日(土)     12:00 - 13:30 
          →この日程のみ「358」さんで開催です
          2月22日(金)     14:00 - 16:00 
          2月26日(火)    10:00 - 12:00

料金 2,000円 → 1,000円(2019年3月31日までの特典です)

場所 Rolfing House festa(とんがりビル3F)

お申込み info@rolfing-festa.com / 090-2954-8207
    
※上記の説明・セッション見学会は「要予約」です。




Yuta

( Posted at:2019年1月 4日 )

2019年も東京でロルフィングします。

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2018年も不定期でしたが、東京でのロルフィングセッションをすることができました。

来年の2019年も、1月25日(金)、26日(土)、28日(月)に、東京で出張ロルフィングを計画しています。

東京にはたくさんの認定ロルファーさんがいらっしゃるので、ロルフィングの特徴である「10シリーズ」は提供せずに、「単発」でのセッションをすることにしています。

東京にもお気に入りのカフェや、ごはん屋さんを見つけることができたので、少しずつですが、そんなに緊張しなくなってきました。(前は、山手線のホームのメロディを聞くだけで、お腹がぐるぐるしてました。笑)

東京出張では、普段の山形ではあまりセッションする機会がないような、多種多様な方々にロルフィングすることができて、いつもロルファーの僕の方が学びの多い時間になっています。

2019年もどんな出会いがあるか楽しみです。

下に出張ロルフィングの案内を載せておきます。

興味のある方は、新規の方でも大歓迎ですので、ぜひ気軽にご連絡ください。


(予約状況は2019年1月9日現在です)


1月25日(金)

①10:30 - 12:30 ×
②13:00 - 15:00 ×
③15:00 - 17:00 ×
④17:00 - 19:00 ○
⑤19:00 - 21:00 ×


1月26日(土)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ○
④15:00 - 17:00 ○
⑤17:00 - 19:00 ○
⑥19:00 - 21:00 ×


1月28日(月)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×
④15:00 - 17:00 ○


・時間には、説明、問診、着替えの時間も含まれます。
・待合室はありませんので、予約時間にお越し下さい。

【場所】東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩10分程度
        ※住所の詳細は予約された方にお伝えします。

【料金】13,000円

【服装】襟付きのシャツ、伸びないジーンズ、スカートなどは避け、
    身体を締め付けない楽な服装

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2018年12月18日 )

眼鏡で身体を調整する。

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先日、米沢に行って「眼鏡」を作ってもらってきました。

伺った場所は「スタジオ八百萬」というコワーキングスペースで、整体の先生が出張でやってきて、その施術を受けられたり、外国人の方から気軽に英会話が習えたり、アートショップが企画されたりと、いろいろなイベントが行われている場所です。

元々は、今は「ひもトレ」で全国に名前の知られている小関勲さんが、「面白い方が新潟からいらっしゃるので、大友さんもどうですか?」と誘っていただいたのが最初でした。

「おもしろい人の知り合いは、必ずおもしろい」と思っているので、小関さんが紹介してくれるのなら間違いないと、内容もあまり確認せずに申し込んでみたのですが、新潟の「視覚行動研究所」代表の野澤康さんが、2ヶ月に1度、スタジオ八百萬で「眼の検査と眼鏡の作成」をしてくれるというものでした。

ちなみに僕は、小さい頃から視力は良くて、今でも両眼とも1.2〜1.5ほどあります。

それでは、「なぜ検査してもらうことになったのか?」というと、野澤さんは眼の詳細な検査から、「どのように左右の眼が協調して機能しているか」ということはもちろん、「どのようにこの世界を視覚によって認識し、どう行動しているのか」というところまで評価、考察してくれるのです。

これを聞いた時に、「田村さんみたいだな」と思ったのですが、田村さんとは「視覚情報センター」代表の田村知則さんのことで、野球のイチロー選手や、少年時代のテニスの錦織圭選手、ゴルフの宮里藍選手を「視覚」の面から支えられたことでも有名な方です。

どう見るかは、どうある(在る)か

今でこそ、ロルフィングをはじめ、ボディワークの世界では、身体全体のバランスを調整していくために、「視覚」に対するアプローチも注目され始めてきましたが、それを田村さんは「眼の専門家」として、何十年も前からされてきていたのです。

今回の新潟の野澤さんは、その田村さんの指導を受けたことがあるようで、「視力の矯正」としての眼鏡だったら、僕は何も興味がなかったと思いますが、「左右の眼の共同作業による見え方のズレを調整し、それによって対象をありのままに認識できることで、脳の情報処理のストレスを軽減させたり、身体の構造さえも左右対称になってくる可能性も出てくる」という、ロルフィングとも親和性があるコンセプトにすごく共感して、野澤さんの検査を受けることにしました。

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最初の検査は昨年受けたのですが、検査の結果としては、「右の眼はほとんど問題なく機能しているが、左が少しもたついている(レスポンスが遅い)」ということでした。

その眼の評価の後に、野澤さんが「大友さん、右の方のスペースでこうやって手を動かしても、何も嫌な感じはしないと思うのですが、左はどうですか?」と、顔の横の辺りで手を動かしたのですが、すぐに「あ、左の方で何かが動くと、眼で追いにくくて嫌だ」ということに気づきました。

そのことで思い出したことがあって、僕は右に誰かが座った時と、左に誰かが座った時では、「身体の居心地の良さ」がまるで違っていて、右だと「安心」できるのですが、左だと「なんだかそわそわして、落ち着かない」感覚になります。

ソファーの右に誰かが座っていると、とてもフレンドリーに話せるのですが、左だと「壁」があるように感じるのです。

なので、奥さん(気を許している人)であれば、左でも大丈夫なのですが、なるべくなら右にいてもらった方が落ち着きます。

みなさんも、「恋人と手をつなぐ時(ソファーに座る時、一緒に寝る時)に、どちらにいる方が多いか?」であったり、「見知らぬ人が隣に座るバスでは、左端、右端のどちらにいる方が落ち着くか?」など、少し考えてみるとおもしろい傾向が見つかるかもしれません。

それらは「空間認識」に関係していて、野澤さんの検査によって、「左右の眼の協調した動きの偏り(ズレ)」が、その認識に影響を与えるいるのではないかということに気づきました。

つまり、「左の眼の動きが、右に比べてどんくさいので、顔を前に向けたまま、周辺視野で左のスペースを認識することが難しい」ということが、「左に人が座られる居心地の悪さ」につながっているのかもしれないということになります。

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そうすると次に、「なぜ左右の眼の動き、機能のズレが生じてくるのか?」という疑問が浮かんできます。

それを野澤さんに聞いてみると、とてもおもしろい見解を教えてくれたので、それを共有したいと思います。

もちろん、それには様々な要因が考えられるのは当然ですが、野澤さんが指摘してくれたのは、「スマホ、タブレット、パソコンなどの見過ぎ」ということでした。

「やっぱり、ブルーライトが悪いのか」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。「眼が悪くなる要因」として、「ブルーライトは、そんなに関係がない」ということなのです。

それよりも、「平面を見続けること」の方が、影響しているようです。

どういうことかと言うと、「自然界には平面が存在しない」ことが関係しています。

元々、私たちの眼は、「差」を認識するために「左右の2つの眼」を持っていて、右眼と左眼で捉えたそれぞれの視覚情報を、「脳で統合的に処理する」ことで、「天敵が周りにいないか?いたとしたら、どれくらいの距離か?」であったり、「食料は近くにあるか?あるとしたら、どれくらい近くにあるのか?」という、「生存するために重要な情報」を得ています。

「平面(二次元)」の情報だけだと、眼は1つだけでもいいと思うのですが、「距離感(奥行き)」などを正確には認識することが難しくなります。

僕たちは、普段は意識していませんが、常にその右眼と左眼の情報を「統合」することで様々な行動をしていて、スマホやパソコンなどの「(人工的な)平面」を見る時には、「片眼の情報だけ」でも十分で、「もう片方の眼から入ってきた情報はキャンセルしている」ということが起きているのです。

つまり、「片眼しか使わずに見ている」と言えます。

さらに、最近では、VRなどを幼児がやり過ぎることで、「斜視」の問題が引き起こされる可能性があると言われていたりしますが、それも「平面ではないものを見て、差を認識する」という両眼の機能と、「相性が悪い」のではないのかと、個人的には考えています。(最近、「斜視」の子どもが多いように感じていて、それにはVRだけでなく、スマホの影響もあるのではないかとも思っています。)

ということで、スマホを見続けることは、「動きが優れている眼(利き目)」は、どんどん動きは良くなるでしょうし、「動きがどんくさい眼」は、見ているようでキャンセルされて働いていないので、どんどん動きは悪くなっていってしまいます。

そうして「左右の眼の機能のズレ」が大きくなると、「老眼」の症状が出てきやすくなり、これが「スマホ老眼」であり、「若年性老眼」の「背景」になってくるのです。

これには他にも、いろいろな考えがあるかと思いますが、「現時点で最も腑に落ちる見解」かなと、僕は思っています。

この検査の結果と、スマホやパソコンと老眼の関係を野澤さんに聞いてから、自分の普段の生活を観察してみると、「左眼が動いていない」というのが、はっきりと知覚できるようになってきました。

特に、こうやってパソコンで長時間ブログを書いていたり、移動時間でスマホを見ていると、「左眼が、どう仕事をしていいのかがわからないので、フリーズしたり、ギクシャクした動きをしている」のがわかりました。

それに気づき始めてから、遠いところと近いところに、交互にピントを合わせるようにしてみると、「左右が協調して動けずに、ボケてしまう」ということも多くなってきました。

自覚的にも、「両眼がうまく連携できてないな」と感じることが多くなってきたので、1年ぶりくらいに、スタジオ八百萬で野澤さんに検査をしてもらい、結果によっては「眼鏡」を作成することにしました。

そして、その結果としては、やはり予想通りのもので、「両眼の機能が落ちている」ということでした。詳しくは、「両眼ともに乱視が入り、片方が遠視、もう片方が近視が出てきている」とのことでしたが、確かにこの1年は、パソコンを眺めている時間がとても多くなっていたので、納得の結果でした。

最初の写真が、実際に作っていただいた眼鏡です。

まだ、人生初の眼鏡をし始めて2週間ほどですが、「左眼のいつものポジションが変わってきた」感じがします。その「変わってきた左眼のポジションと右眼とのバランス」が、適応してくるまでもう少し時間がかかるかなと思います。

さらに、眼鏡をすることで「関節の可動域」までも変わってきます。

「身体を構成する各要素は、完全に独立したものはなく、すべて関わり合いながら、生きることを支えている」というのを、自分の身体で実感しています。

最後に、「スタジオ八百萬」のFacebookページで、野澤さんの検査の案内文が素敵だったので、それを載せて終わりにしたいと思います。

・・・・・・・・

野澤先生、視覚調整で免疫力が上がるってどういうことですか?

「分からない。

 理由は分からないけど、
 そうとしか思えないんですよ。

 酵素風呂、断食、メガネで
 ○○が治るのをたくさん見てきたんです。
 (○○には病気の名前が入ります)

 それに、動物は、左右対称の個体を選びますよね。

 野生では、眼の動きが悪ければ、
 獲物を捕ったり外敵から身を守ることができなくて
 生き残れない。

 クジャクの模様だって、
 メスは左右対称の模様のオスを選ぶでしょう。」

なるほど。
眼の動きが良くなると、免疫力も含めて生命力が上がるってことですね。

それは、この間の「このメガネを掛けたら恋人ができました」っていう話にも通じますね。

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「恋人ができる」なんて素敵ですね。

「眼鏡」を通して、何が見えてくるのか、そして、自分はどんな風に変化していくのか楽しみです。




Yuta

( Posted at:2018年12月14日 )

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