ロルフィングハウス フェスタ FESTA

モニターBさんの感想(セッション1 | 40代 女性)

もうすぐfestaが5周年ということで、その特典の1つとして「10シリーズ」のモニターの募集をしました。おかげさまで募集した人数に達しましたので、募集は終了させていただきます。ご応募していただいた方々はありがとうございました。

今後のこのブログで、「ロルフィングには興味があるけど、どんな感じなのか知りたい」という方のために、モニターの方の感想を元に、ロルフィングで起きること、大切にしている考え、コンセプトなどを解説していけたらと思います。

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前回のブログで、1人目のモニターの方の感想を紹介しました。

2人目のモニターの方ですが、40代の女性の方です。
モニターBさんとさせていただきます。

Bさんは以前、festaでロルフィングを受けられたことがありました。その時には、かなり身体のレスポンスが良かったので、「この方はロルフィングの10シリーズをしたら、どんどん身体が良い方向に変わっていくだろうな」と思っていました。しかし、かなり遠方の方だったので、1度きりのセッションで、その後続くことはありませんでした。

今回、モニターを募集するということで、10シリーズを受けてもらうことになりました。

以下がセッション1を終えたBさんの感想です。

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本日第一回目の施術を受けました。
不安と期待でいっぱいでしたが、まっすぐ鏡の前に立って、ア然。
頭は右へ、肩は上がりぎみの右手が長く、腰から上が左に歪み、骨盤も左右非対称。

痛みだらけの身体の悲鳴が聞こえてくるようでした。
1つ1つ痛みには理由があり、身体を赤ちゃんの時の様に、歪みや力みのない身体に戻していくのだと説明を受けて開始。
ベッドに横になり、まずは身体がどんな状態なのかを説明してもらいながら、呼吸、各関節の動きをチェック。
施術中はとにかく力を抜き、リラックスする事だけを考えていました。

施術が終わると、力を入れてないのに可動域が増えて、身体が軽くなってる感じ。
下半身が地面にしっかり足がついてる感じ。でも全く力は入ってない。
まっすぐ立っていることがこんなに楽なのだと発見。
次回の施術が楽しみです。

※内容が変わらない程度に、少しだけ修正しています。

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痛みだらけの身体の悲鳴が聞こえてくるようでした。

以前に書いていただいたBさんの問診票をもう一度確認してみると、以下のような状況でした。

・10代 陸上で右膝前十字靭帯を損傷するが手術はしていない。
・30代 転倒して右足首の内くるぶしを骨折、冬になると痛い。
・30代 ぎっくり腰(左)、その後も繰り返しそうになる。
・30代 右肩に水がたまった。
・子どもは3人いて、2、3人目は帝王切開にて出産。
・2〜3年前 子宮筋腫摘出手術。
・現在 仕事で高齢者の方にマシントレーニングを指導している。

と、ざっと大きなところを書いていただいただけでも、以上のような経験を身体がしてきたようです。なかなか大変な経験だったと思います。

手術を何回か経験されていますが、「1度だけ」の、しかも外からは傷口が目立たない「内視鏡手術」であっても、身体には相当のストレスがかかりますし、それがその後の身体の不調の原因の1つになることも少なくありません。

例えば、生きているみかんに、内視鏡のようなものを使って、中にある種を1つ取り出したとします。すごく上手にできたとして、外側からは少し穴が開いているくらいです。でも、中はどうなっているでしょうか?その後、そのみかんはどうなっていくでしょうか?単純に生きている人の身体と、みかんとを比べることはできないかもしれませんが、外から見える傷口が小さければ、身体に与える影響が必ずしも少ないとは言いにくいと思います。

つまり「傷口が小さい=身体へのストレスが小さい」とは、そう簡単にはならないということです。

僕自身、右のお腹に盲腸の手術跡がありますが、その周辺の癒着に対するワークをしてもらうと、持病の右腰の痛みがかなりましになります。身体の中で、膜を通してのつながりがあるからだと思います。

Bさんの場合は、そういった手術跡が何箇所かありますから、身体へのストレスはかなり大きく、それによって身体の構造的にも、機能的にも影響は受けていると考えられます。

でも間違ってほしくないのは、僕は「手術を否定している」わけではありません。身体が構造的に何かが壊れていて、それが原因で痛みがあったとすると、それは手術して、その壊れているところを治してもらった方がいいと思います。さらに、命に関わるような悪性の腫瘍があった場合や、交通事故のように1分1秒を争うような状況では、僕ができることはありません。それは手術を受けるべきですし、僕も受けると思います。

僕は、手術後に残っている傷口周辺の組織や関節の違和感や、手術後からはじまった身体の痛み、体調の崩れなどに対して、ロルフィングが助けになるのではと思っています。


身体に起きている症状は、なんらかのつながりがあるのでは?

Bさんのような方が病院を受診すると、お医者さんは困ると思います。そして「どこが1番困っていますか?」と聞かれたりします。Bさんともお話しましたが、「どれも困っています」というのが正直なところらしいのですが、「今回は腰にしようかな」などと、一応1つに決めたりすることもあるようです。笑

これは、僕も整形外科に勤務していたことがあるので、お医者さんの気持ちも少しはわかります。診断をして、病名を付けないと、その後何か処置をしたり、お薬を出したり、理学療法、リハビリの指示を出すことができません。自分の行ったことすべてに責任を持って、そしてそれに点数を付けていきます。それがきちんと「説明可能」でなければ、ちゃんとそれを国に請求することができません。適当にたくさん病名を付けて、その後に適当に処置をしたとなると、それはそれで問題です。

しかも、今の病院はどこもとても忙しいです。待合室にはたくさんの患者さんが、今日も明日も溢れています。何人も何人も患者さんが待っていて、お医者さんも人間ですから、あまり待たせたくはないと考えています。そうすると、症状に「優先順位」を決めないと、多くの人を診断することができません。

お医者さんも大変です。

では、そういった方は、どこに行けばいいんでしょうか。

それを今の病院の枠組みの中で、真剣に追求していくと、いわゆる「たらい回し」にされてしまうことが多いのだと思います。

僕自身の考えでは、「すべての起きていることには理由がある」と考えています。今回のBさんの場合でも、長年の蓄積で現れてきた病気、慢性痛でも、突発的に起きたような怪我だとしても、何か原因があるのだと思います。上に書いた、一見ばらばらの症状たちも、何かしらのつながりがあるのではないかと考えて、この10シリーズを始めることにしました。

これはあくまで仮説ですので、10回を進めていくうちに、「これとこれとは関係のない出来事だった」と分別できたり、「意外だったけど、これとこれとが関連があったようだ」と、思ってもいなかった点と点がつながるかもしれません。こればっかりは、やってみないとわからないことが多いです。僕は時間をかけていくことができるので、ゆっくりとBさんの身体に向き合っていきたいと思います。


まっすぐ立っていることがこんなに楽なのだと発見。

実際に身体を触ってみると、すぐに身体をこちらにゆだねてくれました。僕のことを疑っていたり、深いトラウマがあったり、頭で僕のしていることをつかまえようとしたりすると、なかなかゆだねることができずに、うまく「セッション」になっていきません。

でもBさんは、前にロルフィングを受けてくださった時もそうでしたが、こちらのやることに対してオープンで、身体をリラックスさせて僕のタッチを受け入れてくれていました。そうなると反応も早く、特に強く押したり、大きく身体を動かしたりはしないのですが、身体がゆるんでいってくれます。

高いレベルで活躍するアスリートもそうなのですが、どんな治療やトレーニングを受けるにしても、自分で受けると決めたら、とことんこちらを信じ切って受けてくれます。その思い切りの良さのおかげで、驚くような変化が生まれるセッションになったりします。この「ゆだね切る、信じ切る、思い切りの良さ」が、トップレベルたる所以なのかもしれません。

そうしてセッションが終わり、ベッドから降りてもらうと、身体がまっすぐになり、重力が身体を抜けていくような感じになります。この心地良さは、なかなかロルフィング以外では味わえないかなと思います。そして、驚くくらいに立っていても身体が楽な感覚があります。「いつまででも立っていられそう」という方もいらっしゃいます。


身体のいろいろなところから痛みという悲鳴が上がっているBさんですが、セッション1のまずはリラックスをして、深い呼吸を感じてもらうというところは、うまくいっていると思います。それによって身体がまっすぐに感じられ、力を入れていないけど、「地面にしっかり足がついてる」というセッション2の感覚も出てきています。これからその身体の悲鳴が、明るい笑い声に変わっていってくれればいいですね。

次のセッション2も楽しみです。




Yuta

( Posted at:2017年1月17日 )

モニターAさんの感想(セッション1 | 20代 女性)

もうすぐfestaが5周年ということで、モニターの募集をしています。
(詳しくはこちらをご覧になってください。)

「ロルフィングには興味があるけど、どんな感じなのか知りたい」という方のために、モニターの方の感想を元に、ロルフィングで起きること、大切にしている考え、コンセプトなどを解説していけたらと思います。

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1人目のモニターの方ですが、20代の女性の方です。これから複数の方のことを紹介していく予定なので、わかりやすくするためにモニターAさんとさせていただきます。

「今すぐに身体に不調があるわけではないけど、今後の人生で長く付き合っていく身体なので、今のうちに整えておきたい」ということで、モニターに募集されたようです。

今まで5年ロルフィングをしてきて、スポーツ選手以外で20代の方というのは、そんなに多くありませんでした。単純に、まだまだ若いので、そこまで大きな不調があるわけではないのだと思います。それと、不調があったとしても、まだまだ大丈夫だと思ってしまうのかもしれません。

たまにいらっしゃる若い方は、目立った症状があるわけではないのですが、「慢性的な冷え性がある」、「便秘、生理痛がひどい」、「なぜかわからないが、急に体調を崩す」などの症状を持っている人がいて、身体を見てみると、一言で「ガタガタ」でした。正直、このまま年を重ねていって大丈夫なのかなと心配してしまうほど、身体の構造が崩れていたり、内部のエネルギーの流れが悪かったりしていました。つまり、症状は目立った形では「まだ」出ていないけれど、それが出てくるような悪い条件は「すでに」あるという感じです。

そういうのが、年齢が上になってくると、目に見える形で「ガタガタ」ときてしまうのだと思います。

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さて、今回のAさんですが、姿勢に関しては、そんなに大きな崩れはありませんでした。(上に書いた、ガタガタという感じではありませんでした。)強いて言うと、「骨盤が水平の位置にない」ところと、「肩がすくみがちで、肩甲骨周りが固まっていて、動きが少ない」ところが気になりました。

セッション1では、「自由な呼吸」というのがテーマになります。その自由な呼吸をするために、肩甲骨周辺の肩甲帯と、骨盤周辺の骨盤帯とのバランスと取り戻すことが重要になります。脊柱から肩甲骨を自由にしてあげる、骨盤から大腿骨を解放してあげるのが、ロルファーの僕の仕事になります。

以下が、Aさんからの感想になります。

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セッションを受けた後の率直な感想は、まず、身体がスッキリ軽くなり、身体の中にスッと一本なにか通っているような感じと、どこも疲れない感じ、そして視界がなんだか明るくなったような感じがあります。

セッション前は、どことはハッキリ分からないし言えないけれど、なんだか身体がどんより重かったこと、そして若干でしたが、頭痛のようなものもあった事がセッション後にはじめて「そうだったんだなぁ」と分かった感じです。

立っているのも歩くのも、なんだかとっても楽。

肩が下がり、首回りにスペースが出来たせいか、首から頭にかけてなにか詰まってる感じをいつもの生活で感じていたのですが、それもすっきり楽になりました。

セッション後も口頭で話したので、繰り返しにはなってしまいますが、背筋が自然に伸びてくれた感じと、足が自然によく上がるのがわかります。

身体が正しい位置におさまっていれば、こんなにも自分が楽なんだなぁと、なんだか嬉しい気持ちです。

そして、呼吸に関してですが、今までにもヨガなどの時に自分の呼吸を意識したことはありましたが、呼吸が浅いか深いか、身体の何処まで入っているか、くらいまでしか感じられませんでした。

また、呼吸に関して感じられるのはそれくらいだろうと思っていましたが、セッションを続けて深呼吸していくうたに、背中の腰回りにも空気が入っているのを感じられることや、ただ空気を吸って吐いて、、、というわけではなくて、深呼吸にあわせてまるで身体の上で波がなめからに押したり引いたりしてるような、呼吸にも形というか、波のような動きがあるのかなぁと感じました。

この感覚はなんだかとっても気持ちの良いもので、呼吸を続けると、どんどん穏やかな気持になりました。あとは、その呼吸を続けていると、足の指先まではいかないけれど、足の甲あたりまで呼吸が通っているような感覚も初めて感じました。

内臓系も、セッション中にたくさん動いていた感じがあり、普段便秘気味ですが、終了後トイレに駆け込みました笑

セッションを受けてみてはじめて、自分の体調は特別悪くはなかったけど、優れていたわけでもないんだなと、気づけますね。自分の身体がどんな事を感じるのか、これからも楽しみです(^ ^)

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身体の中にスッと一本なにか通っているような感じ

1回目のセッションですが、ロルフィングで大切にしている、「ライン」がすでに少し感じられています。「軸」と言い換えてもいいかもしれませんが、大事なのは「ラインを意識して作っている」のではなく、「自然にラインらしきものが感じられた」というところだと思います。

そういう風に、自然に感じられたものでなければ、長く効果は続かないと考えています。言われたからそうなったのではなく、身体自身が納得してくれてそうなったのだと思います。これは、親が子どもに掃除をしなさいと言われて、掃除をしている状況と、子どもが掃除の必要性を自分で感じて、自分から掃除をしている状況の違いに似ています。どちらの掃除が継続しやすくて、そしてどちらの掃除が隅々まで行き届いているかは、想像しやすいと思います。

こうしなさい、これが正しいですよと、僕が何か知識を与えたわけではなく、ロルフィングの目指しているところが、自然に表れてきてくれたのが、ロルファーとしてはとてもうれしいところです。

その自分を支えてくれるラインに気づけると、そこに自分の身をゆだねて、余分な他の力を使う必要がなくなります。身体が自然に立ってくれるようになり、身体も軽く感じられます。

それはまさに、「身体が正しい位置におさまっていれば、こんなにも自分が楽なんだなぁと、なんだか嬉しい気持ちです。」という言葉に集約されていますね。


呼吸の形、波のような感覚

とても感覚のいい方なので、素晴らしい表現が自然に出てきています。僕は呼吸を、「寄せては返す、波のような感じ」と言うことがあります。それを最初のセッションで感じてくださって、僕も驚きました。

呼吸は確かに、吸って吐いてと「意識的にコントロール」できます。けど僕は、「身体が整うと、自然に呼吸は躍動し、拡がり、身体を波のように動く」と思っています。その呼吸は、意識やコントロールから外れた、自らが生きているかのような自由な呼吸です。

呼吸を意識してコントロールするものとして捉えるのではなく、自らが生き物のようにふるまう、波のようなものと考えてみる。波打ち際に座って、何を考えるでもなく、波をぼんやりと眺めていると、あっという間に時間が過ぎていたりします。僕が呼吸に接する時には、そのように接しています。


内臓系も、セッション中にたくさん動いていた感じ

これもよくセッション中に起きる変化です。最初はみなさん、ポコポコ、キュルキュルとお腹がなるので、「すいません、お腹が空いているんですかね」などと恥ずかしがられますが、これは内臓が元気に活動し始めたサインです。

人は緊張やストレスを感じ、交感神経が優位になってくると、内臓の働きが悪くなってきます。大勢の人前で話すなどの緊張している時には、ごはんが喉を通らなかったり、便通がなかったり、ゆるすぎたりするのは、みなさんの経験でもあると思います。

それと、女性や若い人に多いのですが、内臓が働いているのを、無理やり止めようとしているパターンもあります。授業中や、会議中の静かな場面で、お腹が鳴ったりするのが恥ずかしく、お腹を腹筋で締め付けたり、お腹をぐっと押す人もいます。

基本的に人間は動物です。動物には決まった時間はなく、自由に、自然に暮らしています。授業などもありませんし、退屈な会議もありません。ごはんを食べたい時に食べ(うまく食事にありつけた場合ですが)、排泄したい時にして、寝たい時に寝ます。それは言い換えると、「内臓の要求に素直に従っている」状態です。

でも、先程の例のように、ごはんが食べたくてお腹が音を出して要求しているのに、それを我慢したり、トイレに行きたいけど、グーッと下腹部を緊張させて無理をするのが人間です。それは「頭の命令に従っている」状態とも言えます。

頭が忙しなく動いて、身体(ここでは内臓ですが)の要求を遮って、身体に我慢をさせて、それが常態化してしまうとどうなるでしょうか。少しずつ内臓の生き生きとした活動は、そのダイナミックさを失い、ついには内臓が正常には働かなくなり、便秘になったりするなどの症状が出てきます。

ロルフィングによって身体が副交感神経優位になり、身体の深いところからリラックスでき始めてくると、内臓が動きはじめ、いろんな音が聞こえてきます。こちらがくすくすと笑ってしまうほど、にぎやかにおしゃべりするような時もあります。そうして、長年下剤が手放せなかった方が、お薬の量が減ったり、必要なくなったりする方もいます。しかもそれは、内臓に対して、直接的にアプローチはしていないというのが、おもしろいところです。


最後になりますが、セッション1にしては、文の表現の仕方、そこに選ばれている言葉などを見ても、いろいろな気づきがあったセッションのようでした。すごくいいかなと思います。次は、足のセッションになりますが、一体どんな変化が出てくるでしょうか。僕も楽しみにしたいと思います。




Yuta

( Posted at:2017年1月14日 )

2017年2月11日(土)、12日(日)は、「2人の認定ロルファーによる、筋膜リリースとトレーニングセミナー in 山形 vol.2」

2017年2月の連休に名古屋のロルファーの伊藤亮輔くん(僕はイトウくんと呼んでます。)と、山形でセミナーをします。2016年5月に引き続き、今回が2回目の開催です。

イトウくんが肩甲帯と骨盤帯への筋膜リリース、僕がトレーニングする前の、準備、仕込みの考え方をみなさんと共有したいと思います。

なかなか認定ロルファー2人で教えるセミナーも少ないですし、ロルフィングのコンセプトも持ちながらトレーニング指導している人もいないので、前回は東京から参加してくださる方もいました。

今回もパートナーを組むイトウくんは、ロルフィングを学ぶユニット1、2でクラスメイトでした。すごく勉強熱心な彼がいたので、とても中身の濃い学びの時間になりました。英語の面でも助けてもらって、本当に感謝している存在です。ロルファーになった後も、世界各地のセミナーに参加して、自分の知識、技術を深めています。そんな彼が山形に来てくれて、世界で学んできたテクニックを教えてくれます。

僕自身も、今までアスリートとトレーニングをしてきた経験から、トレーニングをする前に、まずは整えておくという考えを伝えられたらと思います。なるべく参加していただいた方には、実際に動いてもらって、身体でわかってもらえる内容になればいいなと考えています。

2日間セミナーをしますが、1日だけの参加でも大丈夫です。お時間がある方は、ぜひ参加してみてください。


2人の認定ロルファー™による
筋膜リリースとトレーニングセミナー in 山形 vol.2 


日時:2017年2月11日(土)、12日(日)  
       
  9:45 - 10:00 受付
10:00 - 13:00 筋膜リリース(伊藤 亮輔)
13:00 - 14:00 昼休憩 
14:00 - 16:00 筋膜リリース(伊藤 亮輔)
16:00 - 16:15 休憩・質問
16:15 - 18:15 トレーニング(大友 勇太)
18:15 - 18:30 質問・参加者交流  
  
 ※両日とも同じタイムスケジュールです。
               
内容:
11日
・オーバーヘッド動作を行うスポーツ選手への肩甲帯への筋膜リリース
・目的の動作を達成するための、動きのつなげ方
12日
・走動作の主役である大腰筋を中心にした骨盤帯への筋膜リリース
・鍛えるために整える  - トレーニング前の大事な仕込み -
                                                                                           
受講料:各日15,000円(両日参加の場合は、28,000円)    
 ※料金はお振込みでのお支払いになります。
    振込先は申込みされた方にお知らせします。

定員:各日20名(最低催行人数:各日4人) 

持ち物:筆記具、動きやすい服装(インシューズは不要)

場所:山形市総合スポーツセンター 軽運動場(2F)
   〒990-0075 山形県山形市落合町1番地 
   TEL:023-625-2288

申込先:メール info@rolfing-festa.com
          電話  090-2954-8207(大友)

申込の際には、以下の情報を教えて下さい。
1. 氏名/ふりがな      
2. 住所      
3. 電話番号      
4. メールアドレス     
5. 職業/保有資格 
6. 活動場所/内容      
7. 領収書の有無      
8. セミナーで学びたいこと 


【キャンセル料について】
セミナー開催日2週間前でのキャンセル   50%返金  
セミナー開催日2週間以内でのキャンセル  返金はありません


【セミナー内容の詳細】
2月11日(土)
「オーバーヘッド動作を行うスポーツ選手への肩甲帯への筋膜リリース」
講師:伊藤 亮輔
野球などのオーバーヘッド動作を頻繁に行うスポーツでは、肩関節の可動域に大きな左右差が出る場合があります。肩甲帯の主要な筋へシンプルなアプローチをすることで、可動域が大幅に改善し、痛み、違和感の減少、パフォーマンスの向上が期待できます。今回のセミナーでは、小胸筋、僧帽筋、前鋸筋、大胸筋、三角筋、菱形筋、広背筋、肩甲下筋を触診、筋膜リリースを行います。今回は腕神経叢の触診も追加されます。

「目的の動作を達成するための、動きのつなげ方」
  講師:大友 勇太
トレーニング指導を始める前に、まずはそのアスリートが「どんな動きを目指しているのか」を、丁寧にコミュニケーションしながら、同じビジョンを見れるようにします。そこがブレると、何のためのトレーニングなのかわからなくなってしまいます。それが決まったら、その目的地を目指しながら、適切な道のりを「発見的」に選択していきます。動作の指導は、それぞれのエクササイズが「有機的なつながり」を持ちながら、進められていきます。今回は、その「つなげ方」を紹介します。

2月12日(日)
「走動作の主役である大腰筋を中心にした骨盤帯への筋膜リリース」 
講師:伊藤 亮輔
走動作は多くのスポーツの基本になります。その走動作の主役が「大腰筋」です。最近では、有名スポーツ選手が、その重要性を強調していますが、正しく大腰筋を触診できますか?場所、深さ、角度の3つのポイントを大切にしながら、大腰筋の筋膜リリースを学んでいきます。大腰筋の他に、大臀筋、中臀筋、大腿筋膜張筋、胸腰筋膜、腸骨筋、梨状筋、大転子、腸骨陵の触診、筋膜リリースも行います。今回は坐骨神経の触診も追加されます。

「鍛えるために整える  - トレーニング前の大事な仕込み -」 
  講師:大友 勇太
身体をウェイトトレーニングなどで鍛える前に、まず整えることが大切であると考える、スポーツ現場のトレーナー、トレーニング指導者が多くなってきました。講師がトップアスリートのコンディショニングをサポートした経験から、まず鍛える前にしておきたい「仕込み」を、身体を動かしながら学んでいきます。仕込みをしっかりと行うと、トレーニングのポジションが取りやすくなり、トレーニングの効率が大きく変わってきます。


【講師プロフィール】
伊藤 亮輔(いとう りょうすけ) 公認ロルファー™
1987年愛媛生まれ、名古屋市在住。高校卒業後に渡米し、アラバマ州立トロイ大学で運動生理学を学ぶ。学生最後の学期に全米からトップレベルの選手が集まるチャンピオンスポーツ医療(CSM)、アメリカンスポーツ医療機構(ASMI)でインターン。主に野球選手の動作解析助手とアスリートのトレーニングを担う。卒業と同時にロルフィングを勉強。帰国後はセッションの傍ら東京、大阪、名古屋、松山、長崎で筋膜リリースの講習を行う。2013年、四国アイランドリーグプラス愛媛マンダリンパイレーツのトレーニングアドバイザーを務めた。
Webサイト: https://ryosukeito.wordpress.com/

大友 勇太(おおとも ゆうた) 
公認ロルファー™、ロルフムーブメントプラクティショナー™、JATI-ATI
1984年秋田生まれ、山形市在住。中京大学体育学部を卒業し、神戸の藤田整形外科・スポーツクリニックでトレーナーとして2年半勤務。2010年にロルフィングを学び始め、ユニット1、2では伊藤亮輔とクラスメイトになり、2011年にロルファー及び、ロルフムーブメントプラクティショナーの認定を受ける。2012年から神戸でRolfing House festaを開業。2014年には山形に引っ越し、現在は「とんがりビル」で活動中。ロルフィングの施術の傍ら、山形市内の高校の部活動や、日本代表レベルのアスリートへのトレーニング指導も行う。




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年12月28日 )

その幸運なペース。

人にはそれぞれ、

心地のいいペース、速さというのがあるんだと思う。

早足の人は、歩くのが速い。

目的地に到達することを決めているから、

いかに最短で効率的に歩くかを考える。

見えている景色は、どんな風に流れるんだろう。

いや、景色は見えていないのかもしれない。

もっともっと速い人もいて、走る人もいるだろう。

タイムを気にする人もいるし、

走る風の中に季節を感じる人もいる。

人のすすむ速さは、人それぞれだ。

僕はいろいろと遅いことが多いと思う。

目的地を決めないことも多いし、

行くまでのみちのりがたのしければいいと思ってしまう。

基本的には、遅い方だと思う。

というのも、速い方が心地のいいときもあれば、

めっきりと遅いときもあるし、

移動しないこともある。

要は、「心地がいいかどうか」が重要だ。

何か家のことをしているとき、

「ああ、やりたくないな」というものもある。

けど、それが気にならないときもある。

それは、何が違うんだろうと考えた。

僕は、「自分のペースでできる」ときは、

家事をしていて楽しいのだと気づいた。

やる順番も効率を考えず、心地のいいペース、速さで、

そして、その後に予定が詰まっていなければ、

時計とにらめっこすることもない。

けど、もしも時間が決まっていたら、

効率を考えて、なるべく最短で、最小限の手間で、

速くしなければいけない。

そこに心地よさは感じにくいのだと思う。

目的地があるから、

そこに今いる場所が目的地ではないことになる。

何時までに終わらせるとなるから、

楽しいはずの家の仕事が、

あっている、まちがっているが生まれてくる。

同じ家の仕事が、まちがってくる。

人生では、生きていると、

考えもせずに、いろいろと決まりごとがふえてきて、

何時に終わらせるとか、

なるべく早くとか、

何が一番効率的かとか、

それを選んだ理由はとか、

いろいろと縛られてしまう。

あるとき家族全員のふとんを畳んでいて、

「なんでこんなことしなきゃいけないんだろう」と

思うことがあった。

それは、

こんな日はゆっくりと本を読みたいとか、

この仕事は奥さんがするべき仕事だとか、

9時までに保育園に行かなければいけないとか、

そんなことに囲まれていると、

とたんにそれは、楽しさを失う。

人にはそれぞれ歩くスピードというのがあって、

それに気づけて、それをたいせつにできた人は、

きっとしあわせなんだろうと思う。

でも、人は囲まれているものの中や、

自分を縛っているものの中にたいせつさを見つけるから、

自分の歩くスピードを見つけて、

それを心地いい感じでつづけていくことに、

たいせつを見つけにくくなってしまう。

いろいろとたいせつなものはあるけれど、

自分のペースで歩くことが、

僕はたいせつなんじゃないかなと、

いろいろな人を見ていてかんがえた。

自分の心地よいスピードをたいせつにすることは、

自分をたいせつにすること。

そこにまちがいはない。

けど、目的地をたいせつにしてしまうと、

まちがいが出てくる。

「その人の幸運なペース」はかならずある。

それを見つけられるかどうか。

それは人より速いとか、遅いとかは関係ない。

自分が心地よく、楽しいのかどうか。

歩く速さなんて、効率的かどうかなんて、

あまり関係ない。




Yuta

( Posted at:2016年12月26日 )

2017年1月の神戸出張のお知らせ。

2016年もあっという間に終わり、2017年が近づいてきています。みなさんにとってはどんな1年だったでしょうか。僕の1年は「挑戦の多い」1年でした。


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1月には、日本代表アルペンスノーボードチームにトレーナーとして帯同しました。自分自身、冬のスポーツ、そして日本代表レベルのチームに帯同することが初めてでしたし、ヨーロッパに行くことも初めての経験でした。わからないことだらけでしたが、チームの目標を達成するために、日々全力でやれることをがんばりました。世界には素晴らしいアスリートがたくさいんいて、それぞれが頂点を目指して地道な準備を毎日続けています。その中で勝ち進んでいくことの難しさ、そしてそこで勝てることの喜びも知ることができました。空気がヒリヒリするほどの緊張感の中で、ロルフィング、トレーニング指導ができた経験は、とても得難い経験だったなと感じています。


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2月からは、山形の「とんがりビル」にfestaを移転し、新たな場所でロルフィングを始めました。新しいfestaの空間は、木に囲まれていて、落ち着いてロルフィングができます。ロルフィングをする上で、その場がどういう状態かというのはとても大切な要素の一つです。今では僕のお気に入りの場所になりました。同じビルにはクリエイティブな人たちが集まっていて、仕事の合間の何気ない立ち話からも、いろいろと刺激を受けたり、新しいアイディアが浮かんできたり、とてもいい環境だなと思います。まだ来たことがない方はぜひ遊びに来てください。festaは3階にあります。


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9月には東南アジアの国に行って、その国のトップのスポーツ指導者のみなさんに、「トレーニング指導の基礎」を教えさせてもらいました。今後は、僕たちが教えた内容をベースに、その指導者の方々が指導しているスポーツ選手へトレーニング指導がされていくとのことで、とても重要で責任のある仕事でした。指導者のみなさんはどの方もとても熱心で、押し寄せるように質問をしてくれます。それは、女性だから、若いから、ベテランだからなどは全く関係ありませんでした。今の日本では、このような光景を目にすることはかなり少ないと思います。僕の中の大事な部分に、火が付いたような気がしています。


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ロルファーとして、トレーニング指導者として、自分のやれることは、少しずつですが成長してきていると思います。それでも今年は、その自分の能力に対しては大きすぎるほどの仕事の機会をいただくことができました。そういった機会のおかげで、人は少しずつ、でも確実に、自分という器の深さと大きさを変えていけるのだと思います。自分が成長したと思うと、「これならどうだ」とクライアントさんから課題をもらいます。それは昔に比べると、大きく、複雑になっていきます。いろいろなご要望にお応えできるように、2017年も自分の好きなことを楽しく突き詰めていけたらと思います。

2017年も、神戸には定期的に出張をしようと思っています。

場所は、前回と同じくJR三ノ宮駅から徒歩10分以内の場所になるかと思います。

新年はじめに身体をすっきりと整えて、2017年を気持ちよくスタートさせるのはいかがでしょうか。

下に今回の日程を載せますので、ご予約お待ちしています。


(予約状況は1月19日現在です)


1月24日(火)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ○
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ○


1月25日(水)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ○


1月26日(木)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ○


1月27日(金)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ○
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ×


1月28日(土)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


1月29日(日)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ○
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ×


【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com

【セッション料金】
 12,000円




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年12月22日 )

マズローの「自己超越者」と、ロルファーになって5年が経ちました。

少し前になりますが、理学療法士の山口光國先生のセミナーに参加しました。

「テクニック」そのものよりも、「人を見る、触れるにはどんなことが大切なのか、またはそれはどういうことなのか」という、ロルフィングでも大切になってくるテーマを扱うセミナーでした。もちろんテクニックは最低限必要だと思うのですが、それだけだとワークに「深み(または甘み)」が出てきません。それは、どれだけピアノを上手に弾けたとしても、それが必ずしも、聴く人の心を動かすかというと、そうではないというのと似ているのかもしれません。

そんなセミナーの中で、「セラピスト」としての理学療法士が目指すべき姿のモデルとして、「マズローの欲求5段階説」で有名なマズローさんの話が出てきました。


131130hierarchy_of_needs-thumb-640x360-68465.jpg

上の図がその5段階の欲求を示したものです。身体に携わる人も、そうでない人でも見たことがある人も多いかもしれません。ロルフィングを通して、クライアントさんに関わらせてもらってきて、「承認欲求」のことをよく考えることがあります。その人の特徴のある行動を、表面に現れてきているものだけでなく、その奥の方を注意深く観察してみると、「自分を認めてほしい」という欲求に行き着くことが多いような気がします。言い方を変えると「自己肯定感」「自分を愛すること」の問題だと思うのですが、そこをうまく満たすことができず、それが「自己実現の欲求」への流れを止めたり、歪めてしまったりしていることも多く、それが身体へ影響が出てきたりもします。

そんなよく見るマズローの欲求段階の図なのですが、実はこの「自己実現の欲求」の上にさらに発展があったということを、今回のセミナーで山口先生から教えてもらいました。


maslows-hierarchy-of-needs.png

それが上の図です。「自己超越」というものが加わっているのがわかるかと思います。そしてこれこそが、「人が人を癒やし治めること」を生業にする理学療法士が、セラピストとして目指すべき状態だと、山口先生は仰っていました。

そんな自己を超越した「自己超越者」の特徴が11個あるとマズローは言っています。

1.「在ること」(Being)の世界について、よく知っている
2.「在ること」(Being)のレベルにおいて生きている
3.統合された意識を持つ
4.落ち着いていて、瞑想的な認知をする
5.深い洞察を得た経験が、今までにある
6.他者の不幸に罪悪感を抱く
7.創造的である
8.謙虚である
9.聡明である
10.多視点的な思考ができる
11.外見は普通である(very normal on the outside)

これをセミナーで見てすぐに、「ロルフィングのトレーニングで学んだきたことだな」と思いました。もちろん、それぞれの項目に対して、現段階の自分が達成しているレベルはまだまだ低いのですが、それが高いレベルで達成されていて、まさに「自己超越者」だなと思えるようなロルフィングの先生は、何人か知っています。

1、2は、"Not doing, but being."という、ロルフィングの先生が教えてくれた言葉を思い出しました。「するのではなく、あるのである。」最初は、何を言っているのか全くわかりませんでしたが、今ならなんとなくわかるような気がします。「痛い、早く治してください」という人を前にすると、何かしてあげたくなります(doing)。けど、その人の存在と、自分の存在が、その場にただある状態(being)になると、深いレベルでの「癒やし」が自然に起こってきます。または、たくさん身体のことを勉強してくると、今触れている人が、生きた「存在(being)」ではなく、扱う「もの(doing)」になってしまいます。何かをする者ではなく、ただ媒介者としてあるということ。言葉では簡単に書きましたが、今でもまだまだ探求中です。

3、4、5は、これは日々のクライアントさんとのロルフィングセッションの中で、身体で学んできていることかなと思います。自分が「何を意図(intention)」しているのかで、得られる情報の種類、そして質が変わってきます。同じように触れていたとして、意識が変わるだけで、その人の身体に現れてくる反応は変わります。これは驚くほどに、はっきりと現れます。もしも、統合されていない、ランダムな意識で触れていたとしたら、得られる情報もランダムで、クライアントさんの反応も望むものではないと思います。

身体を総合的に、統合的に捉えて、内側から起こってくる反応を、中立な観察者として見守ろうとすると、自然に瞑想的な意識状態に入っていきます。よく「ロルフィングをして疲れませんか?」や、「人を触っていて、自分が何かもらうことはないですか?」と聞かれることがあるのですが、よいセッションを続けていると、自分も瞑想状態に入るので、時間の感覚がなくなったり、身体もとても楽です。もしも疲れたり、もらった感じがあるとしたら、それは中立を保てずに、自分の我欲でなんとかしてやろう(治そう)と思ってセッションをしていたということであって、瞑想状態でセッションが進んでいかなかったのだと、僕は理解しています。ロルファーである自分にとっても、受けてくださるクライアントさんにとってもよいセッションだった時には、その部屋全体がとてもいい「場」になっています。それがその日最後のセッションだったら、クライアントさんが帰った後も、しばらくその部屋に残り、そっと目を閉じます。それだけで自然にいい瞑想になります。僕の大好きな、そして大切な時間です。

僕は本を読むのが好きですが、それは確認作業の様なものでもあります。ロルフィングセッションですでに体験していたものが、本の中に発見されるときがあります。「あのときに起こっていたことは、こういうことだったのか」と、ふっとつながるような瞬間です。逆に、本の中で得られていた情報が、セッションの中でふと立ち上がることがあります。無意識の層に沈んでいたものが、人の身体という「小さな宇宙、小さな自然」に触れながら、それと交流していると、ぶわっと目の前に鮮やかに現れることがあります。そういう大小様々な洞察を得ながら、ロルファーとして、セラピストとして少しずつ成長していくのだと思います。

6は、ヨガスートラに出てきそうな言葉ですね。身体に携わる人なら、「他人の痛み」と置き換えてもいいかもしれません。どれだけ相手を思いやることができるのか。なかなか難しいことです。

7、8、9は、ロルフィングをしていなくても、日頃からそうでありたいなと考えていることです。僕の周りにも、これを高いレベルで実践されている方がたくさんいます。自分ではどれだけがんばっていたとしても、「上には上がいるな」と、いつも思い知らされます。身近にそういう人がいることは、とても大切なことだと思います。今の仕事場(とんがりビル)を選んだ理由も、そういった理由もあります。

「ロルフィングは、関係性のボディワーク」と言われることがあります。要素そのものよりも、要素間でどんな流れ、運動が起こっているかに注目しています。それは自然に、多視的な思考への転換を促されます。ものごとはそれ自体で善悪があるものではなく、何か他のものがあるから、それが善にもなるし、悪にもなります。絶対的なものはなく、ものごとは常に相対的だなと、特にロルフィングを学び始めてから思うようになりました。そういう思考になるので、簡単に何かを「言い切る」ことができなくなり、どうももぞもぞと話すような感じになってしまいます。「ロルフィングって身体にいいですか?」と聞かれることもありますが、聞かれる人に応じて、答え方も変わりますし、答えが出ずにもぞもぞすることも多いです。悪気があるわけでなく、いろいろなことを想像の射程に置くと、なかなかすぱっとは答えられないのです。

11は、山口先生が「これ、いいですよねぇ」と、笑顔で言われていました。僕も確かになと思いました。幸運にも、今までに本当にすごい人たちに会わせてもらってきました。その一部を他の人に話すと、「大友さんは、何をしてる人なんですか?笑」と言われたりするのですが、ジャンル、業界は関係なく、いろんな人に会いました。自分でも、自分は何をしてる人なのかわからなくなることがあるくらいです。でもそんな人たちは、「見た目はかなり普通」です。超一流と呼ばれる人たちほど、普通になっていくような気がします。そこが不思議なところです。どこに本当にすごい人がいるかわからないものです。そして、だからこそ、そういう人たちは「常に、どんな人に対しても」、丁寧にお話してくれるし、とても控えめな態度です。なぜなら、その人たちも、どこにまたさらにその人よりもすごい人が、普通の姿でいるかわかないからこそ、「常に、どんな人にでも」態度を変えないのだと思います。

長々と書きましたが、マズローが言っている、「自己超越者」の11の特徴を、今の自分に照らし合わせてみると、自分はまだまだだなと感じました。日々、ロルフィングで人の身体に触らせてもらっていますが、未だにわからないことだらけですし、うまくいかないことの方が多いです。簡単にうまくいってしまっていたら、もうとっくにこの仕事はしていないのだと思いますが、自分は天才ではありません。

ロルフィングの認定をブラジルで受けてから、もう5年が経ちました。その頃から、「人の身体というのは、生き物であって、常に変化をしているし、一瞬として同じことはない。そして、その身体は、小さな宇宙とも言えるし、小さな自然とも言える。僕たちはそんな大きな宇宙、自然の一部としてのいのちに触れていて、それはもっと大きないのちともつながっている。だからこそ、シンプルに触れるだけでも、とても深い反応が起こってくる。」というのを漠然と思っていましたが、今でもそれは変わりません。そんな身体に触れることで、本当にたくさんのことを学ばせてもらっています。言葉にはできませんが、それは自然からのギフトだと思っています。

さらにいろいろと試行錯誤をしながら5年経験して、ようやく1人前になれるかなと思いますが、これからも今回触れた11の項目を高いレベルで達成できるように(11だけは、もうすでに達成できているように思います。笑)、精進していきたいと思います。

みなさんと素敵なご縁がありますように。




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年11月17日 )

郡山のWSに参加してきました。(触れること、触れられることについて。)

先日、福島県の郡山で行われた「Rolf Movement ワークショップ:疲れにくい歩き -しっかりとした2つの軸をつくる」に参加してきました。

このWSは、東北の震災後に、「様々なストレスを受けた身体に、楽な呼吸と休息をする感覚が蘇ってくるように、ロルファーがサポートする」というテーマで始まったもので、今までに10回ほど開催されてきました。僕は今回で2回目の参加でした。


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今回もロルファーの大先輩の田畑浩良さんがリードしてくださって、ワークショップは進んでいきました。上の写真は、田畑さんがデモセッションをしてくださっているところです。

歩く感覚、立っている感覚を受け手の方と確認して、マットの上に横になります。そして、田畑さんと受け手の方の双方にとって「居心地がいい」ところを探っていきます。田畑さんが足元にいるのか、頭の方にいるのか、右なのか、左なのか、立っているのか、しゃがんでいるのか、それを少しずつ変えながら、受け手の方の身体がどう変化するかを、問いかけながら確認します。

呼吸は身体の今の状況を表していて、田畑さんが移動するだけで、それが容易に変化します。みなさんも、誰かとお話しする時に、右に相手が座っているのか、左なのか、真正面なのかで、話しやすさ、呼吸のしやすさが変化すると思います。それを丁寧に探っていき、コミュニケーション(交流)していると、何かが自然に起こってきます。それは呼吸の変化であったり、痛かったところ、違和感があったところが変化したり、ある感情が浮かんできたり、身体が整ったり、感情が整理されたりします。でもそれは、起こそうとしたものではなく、あくまで自然なやりとりの中で起きてきたことです。

やはり人は、自然に癒えていく力があるんですね。

そういったシンプルな居心地のよさを確認して、少しずつ間合いを詰めて、田畑さんがそっと手を触れると、また身体がいろいろな反応を見せます。見た目はシンプルですが、受け手の方の身体に起こっている反応は深く、ダイナミックです。それは、受け手側のフィードバックの言葉を聞いているだけでもわかりました。ただ話す、伝えるような言葉から、詩的な、広がりのある言葉に変化していきました。


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参加したロルファーは田畑さんも含めて5名です。それぞれにどこでロルフィングを学んだのか、誰に学んだのか、ロルファー歴は何年か、そして今、何を大切にし、何を問題意識として持っているのかは、違うのですが、同じロルファーですので、話がとても弾みます。

田畑さんのデモが始まる前に、ロルファーがそれぞれ「歩くこと」について考えていることをシェアして、そこからディスカッションをしたりしましたが、みなさんの考えの切り口こそ違うのように見えますが、同じようなところを見ていたり、とても楽しい時間でした。アメトークの「立ちトーク」ではないですが、なかなかロルファーが集まる機会もないので、それぞれが考えていることをわいわいと語り合い、それを聞いてもらうのもおもしろいかなと思いました。


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デモセッションの後は、参加者同士で交換ワークをしてみました。僕は一般の方とペアを組ませていただきました。僕がロルファーなので、最初にワークをする側をしましたが、受け手の方が、とても素直に的確に身体の中で起きていることをフィードバックしてくれたのは、とても驚きました。なかなか自分の身体の中の感覚を、素直に言葉にするのは難しいものです。これは多分、田畑さんがみんなの前で見せてくれたデモのおかげかなと思います。

デモの中で、田畑さんと受け手の方は、身体の内側で起きていることの中で、認知できたことをとても繊細な言葉にして、やりとりをされていました。僕たちはその場所で、ただそれを見守っていただけですが、それに一緒に参加しているような感じになり、自分の身体を感じ、それを細やかな言葉にしていたのだと思います。デモを見ながら、僕たち参加者もワークされていたのかもしれません。


001-4

次は僕が受けてみたのですが、まるでロルファーにセッションをされているかのように、身体に様々な反応が起きて、セッション後はとてもすっきりと身体が整いました。参加者の方に、「大友さん、子どもみたいな顔になりましたね」と言われるほどでした。

人が、その人自身の身体の変化に対してオープンで、そこで起こる反応を静かに見守り、そしてそれを認知して言葉にできる。そして可能であれば、その言葉はその人自身の身体から出てきた言葉で、細やかで、しなやかで、流れるようであるのなら、もうその人は、「人に触れる用意」があるのだろうなと思います。簡単に言うと、特に身体を触る仕事をしていなくても、その人が自分の身体をきちんと感じることができて、それを言葉で表現できていたら、人に触れたとしても、何かが起きるかもしれない、ということです。


001

最後に、僕が子どもみたいな顔をして写っている写真です。

次回は春頃の開催の予定です。またこのブログでもお知らせできたらと思います。コーディネータの小林さん、大先輩の田畑さん、ロルファー仲間のみなさん、そして参加していただいたみなさん、貴重な時間をありがとうございました。




Yuta

( Posted at:2016年11月15日 )

これから定期的に東京でもロルフィングします。

東京には知り合いが何人かいて、僕のしているロルフィングに興味を持ってくれる人もいます。久しぶりに会ったときなど、僕がなかなかうまくロルフィングを説明できないので、「今度、東京に来るときにロルフィングするよ。山形来るときがあったらそのときでもいいよ。」と、なんとも現実味のないことを言ったりしていました。

もうすぐ、ロルフィングの認定をブラジルで受けてから、丸5年が経ちます。ようやく、クラスで先生が言っていた概念(コンセプト)が、手の中で感じられるようになったり、目の前に見えてくるようになったり、自分のからだを通してのロルフィングの理解が、少しずつ深くなっている手応えがあります。もともとはアスリートにトレーニングを教える仕事をしていたので、そういったこともうまくまとまってきて、少しだけ「からだという自然」に対しての、見通しがよくなった気もします。

そうとはいえ、見通しがよくなった分、全然わかっていなかったところ、手が届いていなかったところも見えてくるもので、なんだか自分ではいろいろと一生懸命やってきたつもりですが、その雑然さ、未熟さに恥ずかしくもなります。ある職人さんの世界では、10年やって1人前のような言葉もあるみたいですが、人のからだに携わらせてもらうと、つくづくそれを感じます。人のからだというものは、実に奥深いものです。

そんなまだまだ半人前の僕ですが、これから定期的に東京で出張ロルフィングをしていこうと思います。神戸で3年、山形で2年やって学んだきたことを、受けてくださる方にお返しできたらうれしいです。場所などはちょこちょこと変わってしまうかもしれませんが、いずれ落ち着く場所を探していこうと考えています。

下に案内を載せますので、興味のある方はどうぞ気軽にご連絡ください。


【日時】2016年12月9日(金)- 11日(日)

【予約時間】9:00 - 19:00の間で予約できます。
      ご希望の時間を教えてください。

・時間には、説明、問診、着替えの時間も含まれます。
・待合室はありませんので、予約時間にお越し下さい。

【場所】東急田園都市線 桜新町駅 徒歩10分程度
      ※住所の詳細は予約された方にお伝えします。

【料金】13,000円

【服装】襟付きのシャツ、伸びないジーンズ、スカートなどは避け、
    身体を締め付けない楽な服装

【申し込み/問い合わせ】
電話:090-2954-8207


自分にとっては新たな挑戦となりますが、それが自分のボディワーカー、ロルファーとしての可能性を開き、そしてそれによって僕のロルフィングを受けてくださる方にうまく還元できたら、これ以上うれしいことはありません。

東京でのロルフィングをすごく楽しみにしています。




Yuta

( Posted at:2016年11月11日 )

何を想定して、こだわるのか。

青木 : 壊れないってことですかね(笑)。僕は結構早い段階で新しいものに変えるほうだと思います。グローブは使い込むと柔らかくなって、自分の手にも馴染んできます。その分動かしやすくなるものなんですが、それはあえて避けるというか、馴染まなくていいと思っているんですよ。

いまは「ONE FC」が主戦場ですが、去年の年末は「RIZIN」という日本のプロモーションでも試合をしました。団体が違えばグローブも違う。グローブを用意するのは団体側。基本的には毎試合新しいものを使うことになります。慣れたものを使い過ぎて試合のときに違和感があったら良くないというか、グローブなんか何でもいいよっていう状態じゃなきゃダメだと思っているんですよね。

ヘッドギアのメーカーにはこだわっても、オープンフィンガーグローブのメーカーにはこだわらないっていうのは、僕の中では理に適っているんですよ。


総合格闘技家に青木真也さんという人がいる。「バカサバイバー」と呼ばれている人だ。ちょうどこの前、東南アジアの国に仕事で行った時に、大学の同期のトレーナーが彼の話をしていた。上の文章は、同じ道具でも、ヘッドギアはこだわって、オープンフィンガーグローブにはこだわらないという話。なるほどなと思った。

こだわりを作ったり、作り込んだりすると、その周辺に「隙間」が生まれる。得意の近くには、不得意がある。最近、こだわる人が多くなったなと、思うことが多くなった。芸能人がよくトレーニングをしている。そして、そのワークアウトや、その成果の引き締まったカラダをSNSやメディアに公表していたりする。何かに対して準備をすることはとても大切だし、それに対して作り込んでいくことも大切だ。けど、自分ではコントロールできないことがあったり、何が起きても大丈夫なように、少し「余白」というか「遊び」をこしらえておくことも、とてもとても大切だ。そんな芸能人を見るたびに、僕は「なんとも隙間がなくてもろいなぁ」と、目を細くしてしまう。

こだわるべきところはどこか。また、コントロールできなくて、こだわりを作ることで命取りになるところはどこか。それを全体を見ながら、戦略を立てる。青木さんは賢い人だなと思う。自分よりも圧倒的に強い人に出会い、戦ってきたからこその、準備だと思う。アスリートとトレーニングする際に、「どんなことを想定して、準備ができるか」ということを常に考えている。作り込みがきゅうきゅうすぎて、周りを見失ったこだわりを突き詰めると、一見強そうに見えるが、案外もろいものだ。それは、本当に強い相手、本当に不利な状況を想定して準備していないからだ。


青木 : 睡眠と食事が大切だっていうはその通りだと思います。だからこそ、僕は気にしないし、何も持っていきません。寝ろって言われたところで寝ることができて、現地の食事をとって試合ができるヤツが一番強いと思っているから。なんでもこいよっていうヤツじゃないと格闘技は勝てない。枕とか飯とか気にした時点で、アウェーが本当にアウェーになるし、負けですよ。与えられた環境でやるしかない。気にしないから、僕は海外の試合で苦労したことないですもん。

どんな仕事でもそうですけど、環境を整えることばっかり考えてたら海外で働くことがストレスになっちゃうじゃないですか。何が来ても大丈夫っていうスタンスにしたほうが絶対強いですよ。


大切なのはわかっているから、気にしない。本当にそういう状況で、「なんとか勝てる状況はないのか」と考えてきた人だからこその言葉だ。普通は、自分の有利な状況を想定するから、睡眠も食事もコントロールしようとする。それで勝てる相手ならいいが、相手は必死に勝てないようにしようと考えてくる。こだわりを作ると、それさえ崩せば、勝負ありだ。東南アジアで仕事をした時には、「なんでもこい」と思っていた。そうしないと、何も事は進んでいかない。論理の中だけで、ゲームができたら苦労はしないが、往々にして、僕らが生きるこの生身の世界には、論理から外れること、コントロールできないもの、受け入れるしかないものがたくさんある。それをストレスに感じ、自分の能力を下げるのか。進むべきところに常に目線を置いて、様々な状況を受け入れ、楽しんでいけるのか。

この文章は、MLBテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手のTwitterから見つけた。青木さんにしても、ダルビッシュさんにしても、想定している相手がものすごいものなんだろうなと思うし、僕はそういうアスリートの助けになりたいなと願っている。




Yuta

( Posted at:2016年10月13日 )

ひもトレ、ananでカラダにいいもの大賞に選ばれる。

ひもトレ(anan)1.jpg


先日、うれしいことがありました。

ananなんて読むことはないのですが、
有名な雑誌だということは知っています。

コンビニで、
かっこいい男の人がベッドの上で、
上半身ハダカになってたりする表紙の雑誌だなと、
思ってるくらいでした。

そんなananが、
1年に1度「カラダにいいもの大賞」というのをしているらしく、
そのグランプリに知り合いの方のプロダクトが選ばれたのでした。

なんということでしょう。


ひもトレ(anan)2.jpg

それがこちらのひも。

「ひもトレ」に使うひもです。

これを考案したのが、山形は米沢の小関勲さん。

まるみつ」という会社で、
様々なバランスにまつわる道具たちを生み出し、
それを使っていろいろな講習会をされています。

僕と小関さんの出会いも、そんな講習会でした。

まだ僕が大学を卒業して、
神戸の整形外科でトレーナーとして働いていた時、
何かおもしろいトレーニングはないかなと探していて、
小関さんのバランス講習会に出会いました。

バランス講習会の内容には、
「バランスを取らないことがバランス」
というようなことが書いてあり、
「意味はわからないけどおもしろそう」と、
リンク先の小関さんのブログも覗いてみました。

そこには、その頃ブームだった、
バランスボール、グニャグニャするバランスパッドを
使ってのバランストレーニングとはまるで違う、
「バランスの取れたバランス観」が書かれてあり、驚きました。

僕も、グニャグニャと形の変わる道具たちの
バランストレーニングには疑問を感じていて、
「この人は同じようなことを考えている人だ」と感じ、
講習会に参加することにしました。

実際にお会いした小関さんは、
とても柔らかく、
常にものごとの「全体」に眼差しがあり、
要素のそのものよりも、
要素のあいだに流れる運動、関係性に
注目されている方でした。

その時から、同じ東北出身ということで、
今に至るお付き合いがはじまりました。

何か試作品があると見せてくれて、
そこからミニ講習会がはじまることもありました。

とにかく、いつもアイディアが豊富で、
こどものあそびのように、「次はこれしよう」と、
ポンポンとおもしろそうなあそびが飛び出してきます。

そんなときに見せてくれたのが、
1本のひもでした。

当時はまだ、古新聞などをしばるビニールのひもで、
それを突然くるっと僕に巻いて、
いつものあの笑顔で、
「大友さん、これで腕を上げてみてください」
というのでした。

そこから改良を重ね、
「ひもトレ」というコンセプトを練り上げて、
今回のこのひもというプロダクトに至ったわけです。

僕の知り合いの日本代表のアスリートも愛用していて、
山形にロルフィングを受けに来てくれた時には、
「新幹線も飛行機も、長距離移動の時にはひも巻いてますよ」
と、にこにこと教えてくれました。

今では、日本のいろいろなところに広まり、
知り合いのトレーナーがFacebookなどで、
ひもトレを紹介するようになるまでになりました。

でも、小関さんに「すごいですね」などと言うと、
「他人任せですから」と、あの笑顔で返されてしまうのです。

たった1本のひもが、カラダに触れると、
そこのカラダの部分の感覚に光が当たり、
カラダ自身が、自分全体を
適切に把握する手がかりになります。

頭にくるりと巻いたり、
お腹にくるりと巻くことで、
カラダは、「おお、そこはそういう感じになっていたのか」
と、自分自身をよりよく知れるのです。

自分の全体像がくっきりと捉えられると、
カラダは自分自身で自分を整えます。

それが自然治癒力です。

自然治癒には、
「自分をよりよく知る」というのが大切で、
ひもトレはそのきっかけを簡単に与えてくれるものです。

昔からすごいこと考えるなと、
小関さんの考え、そしてそれが反映された道具たちに
触れるたびに思っていたのですが、
こうやっていろんな方々に届くようになったことは、
一ファン、一遊び仲間、一先生から学ぶ生徒として、
単純にとてもうれしいなと思います。

これが必要な人のところにもっともっと届くように、
僕は願っています。

そして、このひもの商品化に際して関わっていたのが、
このfestaのHPのデザインもしていただいた
デザイン事務所「アカオニ」さんです。

同じとんがりビルの住人として、
すごいなと思うとともに、
僕らfestaもがんばっていかないと、背筋が伸びます。

小関さんも、アカオニさんもおめでとうございます!




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年10月12日 )

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