ロルフィングハウス フェスタ FESTA

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モニターAさんの感想(セッション6 | 20代 女性)

今回はAさんのセッション6になります。
10シリーズの後半に入りました。

いつものようにAさんが一番進んでいるので、まずはセッション6の概要から説明したいと思います。

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セッション4〜6を貫くテーマである「自由で水平な骨盤」も、今回がその締めくくりになります。そして、それが達成させると「呼吸する骨盤、仙骨」が観察されるようになってきます。

骨盤にはいろいろな筋肉が付着しているので、油断すると骨盤は「拘束、束縛」されてしまいます。それらの筋肉を3回のセッションに分けて、解放して自由にしていくのが、ロルファーの僕の仕事になります。

セッション4では、内転筋群、骨盤底膜などが付着している骨盤の「下側(底面)」に着目し、前回のセッション5では、大腰筋と呼ばれる筋肉や、内臓がある「前側(腹側)」の空間を自由に拡張するようにしました。

今回は「踵から脚の後面」を整え、そこから下向きの三角形の形をしている「仙骨」が呼吸するようにして、「後側(背側)」をリリースするようにします。

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私たち生命の始まりは、遠い昔の海の中からと言われています。最初の生命は、単純な細胞が集まったようなもので、それが次第に「魚類」に進化していきます。その魚類は、「頭部」と「尾部」と、それをつなぐ「背骨」がメインの骨格でした。(それを専門的には、「軸骨格」と言います。)それをくねくねとうねらせることで移動して生活をしていました。

それが陸に上がってくると、陸上での移動の効率を上げるために、魚類の「ヒレ」に当たるものが進化して、それが「四肢」となり発達していきました。(それらは、「付属肢骨格」と呼ばれます。)

人間のように二足歩行になると、前足は「手」になり、より自由度が高く、細かな作業をすることに特化していき、後足は「脚」になり、移動の際の主役で、自分を支える力強さを得ることになります。

Aさんのセッション4の時にも書きましたが、私たちの身体は「テンセグリティ構造」というものを備えていると考えられています。簡単に説明すると、「何か負荷がかかると、それに対して中心から拡張してきて、押し返すことのできる、柔軟性と耐久性を併せ持った構造」ということになります。人間の身体という構造には、構造自身の重さが、重力方向に沿って下向きにかかっていますから、その分、その構造は常に上向きに地面から押し返されています。その上向きの力(支える力、ライン)のおかげで、そんなに力のない1歳ほどのこどもが、すっと立ち上がることが可能になるです。

自然でしなやかな身体というのは、上方向に「伸びている」ように見えます。みなさんも姿勢がきれいなだなと思う人は、重力にうなだれて背中が曲がっているわけではなく、それとは反対に、空に向かって伸びていくような印象を受けると思います。

けれども、その「伸びている」のは「結果」であって、「伸ばそう」としているわけではないというのが、とても重要になります。

伸びている結果だけを見て、上に向かって「伸ばそう、引き上げよう」としている人が多いのですが、上に書いたように、身体には優れた構造があるので、僕らがすることとしては、「余計なことをしない」ということになります。

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つまり、「自分の体重をまっすぐに地面に降ろす(上の図の青の線)」ことによって、構造がその分だけ上向きに地面から押し返されて、上向きの力を得ることができ、その「ライン(上の図の赤の線)」に乗ることができます。地面から私たちはサポートを受けて、頭の上までその力は抜けていきます。自分で「引き上げる、伸ばす」必要はないのです。

その時に、上半身の重さは、背骨を通って仙骨という骨を経由して、左右の骨盤(寛骨)に伝わり、それが2本の脚に分散されて地面まで伝わります。それが下の図です。(下の図では、上半身の重さのほとんどが右の方に流れていき、右重心になっているのを表しています。)

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地面へと伝わった力は、地面から押し返されるので、脚を上がっていき、左右の寛骨に集まり、それが仙骨を通って、背骨、さらに上の頭まで伝わることになります。

体重を地面に預ける場合も、地面から力をもらう場合のいずれにしても、背骨(軸骨格)と下肢(付属肢骨格)との間で、力が伝わる時には、「仙骨を経由する」ということになります。

セッション6で、仙骨を自由にすることで、その力が伝わる際の「ロス」を少なくして、より効率的に、ムダな力を使うことなく、自分の身体を支えることができるようになり、動きもスムーズになっていきます。仙骨がいい位置にあることで、「背骨のしなやかな動き」も出てくるようになります。背骨という中心から末端へ、そして末端から中心の背骨への動きの波のループが生まれ始めてくるのも、このセッションの特徴です。


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上の図は、「ポラリティセラピー」の本の中にあるイメージです。ポラリティセラピーは、身体のエネルギー的な側面に注目して、アプローチしていくボディワークです。ロルフィングも、エネルギー的に身体を調整することもあります。

ロルフィングは、人間の身体を、姿勢が改善するなどの「構造面」、動作がスムーズになるなどの「機能面」、心が前向きになるなどの「精神面」、そしてポラリティセラピーのように「エネルギー面」の4つの側面から理解していきます。

今までのセッション1〜5は、目に見えて触れることのできる「構造」を主に整えることで、歩く、座るなどの「機能」が変化してくる側面が強かったのですが(もちろんそれで精神面、エネルギー面も変化します。)、より微細で洗練された「機能」や「エネルギー」によって、「構造」が整ってくるという側面が強くなってくるのが、後半のセッションの特徴でもあります。

大きな筋肉を使った、おおざっぱな動きではなく、内側の深いところ(コア)からの繊細な動きをすることでも、身体の組織の制限がゆるんで、構造が整うことが起きてきますし、微細なエネルギーによっても、それは起こります。

前半のセッションは、より「肉体的、物質的、機械的な」調整がメインで、後半は、「非物質的、エネルギー的」な調整も入ってくるとも言えるかもしれません。

では、セッション6を、エネルギー的な観点から見てみると、「陰極をつくる(地球、地面とつながる)」ということになります。

アイダ・ロルフさんはセッション6、7を、身体を「電気的に」調整する時間と言い、8、9を「磁気的に」調整する時間と言っていたそうです。そして、その中でも6は、電気の陰極を確立して、地球とつながる、アースをつくる時間だということです。

陰極である地面、地球と身体とがつながること(アースをつくること)により、そこに重力というエネルギー(電気)が流れます。「電気が流れる」と、そこには「磁場」が発生します。身体という構造にエネルギーが流れ、そして身体の周りに磁場が生じてくるのが、上の図でも示されています。

磁力は具体的にものを動かす力(引きつけたり、反発する)がありますので、セッション8、9では「動き(どちらかと言うと、受け身で動かされるというイメージの方が合ってます)」が大事になってきます。動きによって、さらに身体の構造が統合されてくるようになるのです。


さて、Aさんの感想を見ながら、どんなセッション6だったのかを見てみてましょう。

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第六回目。

昨日は、骨盤周りのセッション第三回目ということで、尾てい骨やお尻の三角の骨を整えてもらいました。

体で気になったことは、上半身右半分がだらんと重く、動いていない感じで歪みが出ていたことでした。原因は分かりませんが‥
いつもとは違って、うつ伏せでの施術が多いこともあり、今までで一番ゆうたさんにおまかせするだけのセッションになっていたのではないかと思います。ゆうたさんは細部の反応などいろいろな情報を指先などでもちろん感じていらっしゃったとは思うのですが、体の方の分かりやすい活元運動も特になく、受けている側としてはとにかくリラックスして、普通の(というと変なのですが)マッサージを受けている感じに近かったです。いつもはそんな感じはないのですけれど(^^)

第五回目あたりから、息もあってきて、馴染んできたせいか、無になってセッションを受けることが出来るようになったというか、いい意味でゆうたさんの存在を気にせずに体をまかせることも出来てきたのではないかな~?と思ってます。ロルフィングを受けるのは六回目になり、いろいろなタッチの仕方があることが分かってきて、ゆうたさんに質問すると、体のどこを扱うかによって、使う道具をかえているとのこと。

触っているのは足だとしても常に体全体の外側のこと内側のこと、体の構造やエネルギー的なことなど含め、本当にたくさんのことを一度に考えながら(たぶん考えるとは違うと思いますが)その場でどんどん次のタッチにつなげていく凄さを感じて途中勝手に感動してました。

面白かったのは、足のふくらはぎのあたりを触ってもらっていて、ゆうたさんが「多分内蔵が動いてくると思うけど、それはこの足を触っているせい」と言った途端、お腹がきゅるきゅると反応しだしたこと。自分の体は素直だなあと思いました笑

あとは、ゆうたさんにおまかせという感じで、左足の頑固なヶ所は緩めてもらって足がまっすぐになるようにタッチ。途中で左足だけ施術を終えた段階で、一度立ってみると、左足だけ長くなった感じで右足は短く感じ、歩こうとするとうまく歩けませんでしたね。

お尻や右の骨盤の前の方、あとは首や頭を長めに触ってもらったりして、セッションがあっという間に終了。

ロルフィングを受ける前から、ぼんやりとは分かっていたことなのですが、私の場合頭や首に違和感を常に感じていたというか、首や頭の位置が定まらない、どこが自分の中でしっくり来る位置なのかまだ分からないところがあって、ロルフィングでゆうたさんに首や頭を触ってもらうたびに、本当に気持ちいい位置に指や手で調整してもらえるので嬉しいです。いい位置にあると、本当に楽で気持ちがいいです。

そして。。第六回目を終えて、一番伝えたいこと。それは‥。

昨日は、とっても不思議な体験をしてしまいました...!!それは、施術が終わってゆっくり起き上がり、実際に地面に両足で立った時に起こりました...!

「...ん???」「なんか...なんか‥!違う...!なんかちがう!」「あれっ?なんだろう、これはなんなんだろう?!すごいっ?!!」と、言葉で表現するのが本当に難しくて、「なんか、なんか!」を連発してしまいましたが、セッションを終えて、目を開け、地面に両足をついた瞬間から、大げさに言うと、セッションを受ける前とは世界が変わっていたというしかない感覚があったのです。

今までと同じだったはずが別世界に見える、同じものの見え方が変わる。私の場合、雷に打たれるとかいった、それほど強い衝撃というよりかは、「...んん???」と。でも穏やかに、じわじわと、でも確実に「なんか今までとは世界の見え方が違うくないっ??!」といったものでした。

体の方を冷静に見てみると、第六回目の導入のお話で少しふれていただいたように、おさるさんの「尻尾」を意識した立ち方というか、頭から背中を過ぎて、尾てい骨まで、意識が通って、背筋を真っ直ぐにしようと意識せずとも、背中に定規を入れたような真直ぐな感じが自然に出た感覚がありました。

今までたぶん一度も意識したことがなかった、尾てい骨の位置。そして、ヨガの時りょうこさんに、「尾てい骨をくっと中にしまう感じ」と教えてもらっても、いまいちピンときていなかったことが、「これかあ!」と分かりました。

今までセッションを受けてきた中で、特に今回の六回目に特別なことをしたというわけではなく、今までの毎回のセッションの積み重ねで、今回このような体験が出来た、ということですよね?(^^)

よく見る宣伝の怪しげなことをいうようで申し訳ないのですが(笑)、これは実際に体験してみないと凄さが分からないのだろうなあと思います。しかも、わたしも1〜6回目のセッションを受けてきて、ここでのいきなり体がひとつにまとまった感、世界が違う感覚を体験することになるとは予想していなかったので。

昨日ゆうたさんに興奮覚めやらぬで、学生時代のコンタクトをはめて視界がかわった時の感動に例えてメールしましたが、気持ちがほんと前向きになりますね!♪♪

(以下が送ってもらったメールです。)

「生まれちゃった」と感じた他に、今思いついたことがありました。

中二の時にすっごく視力が悪いのにメガネをかけるのが恥ずかしくて嫌で、周りが見えない生活を続けていたのですが、両親にコンタクトを買ってもらえることになり(笑)、初めてコンタクトをつけました。その時の久々に視界がひらけて、(小学生低学年くらいまでは2.0だったので)見える世界が変わる感じ!これに似てました。

なんか、しばらくにこにこしちゃいそうです笑

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Aさんが丁寧に、詳細に感想を書いてくださっているので、あまり解説はいらないかなとも思うのですが、Aさんの言うとおり、大分「息が合ったセッション」になってきているなと感じます。その「ギフト」として、なかなか得られないような感動的な体験もされたようでした。

セッション6ぐらいから、今まで細かく「分化」してきた身体を、一つにまとめるように「統合」していきます。そのおかげで、身体がまとまってきている感覚も、Aさんには出てきています。

僕の解説としては、身体とエネルギーの関係のことを、もう少し詳しく解説する程度にしたいと思います。


川の流れと、身体とエネルギー

セッション6に入ると、肉体的な調整もしますが、先に書いたように「電気的な」調整も入ってきますので、エネルギー的にも変化してきます。Aさんもそれを感じてくれたようです。

だからと言って、僕が気功師さんのように、エネルギーや気を入れたというわけではなく、Aさんも書いていますが、「今までセッションを受けてきた中で、特に今回の六回目に特別なことをしたというわけではなく、今までの毎回のセッションの積み重ねで、今回このような体験が出来た、ということですよね?(^^)」ということです。

いつものようにしただけですが、肉体的な構造が整ってきたので、自然にそこにエネルギーが流れるようになってきたのだと思います。

「物質とエネルギー」の関係を説明する時に、僕は「川と水の流れ」の例えをよく使います。

川にはいろいろな川があります。くねくねと曲がった川もあれば、細くて流れの速い川、太くて水がゆっくりと流れる川、岩がたくさんある川もあり、それぞれ違います。

川の「形、幅」は、身体の「構造」に似ています。大きく曲がった姿勢もあれば、細かなカーブがいくつもある姿勢もあります。セッション3の時に、横から見た姿勢が「薄い」という表現をしましたが、川の例えで言うと「細い」ということになります。

そして、その川に流れる「水」が、身体を流れる「エネルギー」になります。曲がった川であれば、カーブの内側か外側かで、水の流れの「スピード、量」が変わってくるでしょうし、太い川、細い川でも変わってきます。同じ川であっても、雨の日には水の量が多くなるでしょうし、カーブが大きすぎると、そこで氾濫してしまう可能性もあります。

川には「石、岩」もありますが、身体で言うと「制限、ブロック」になります。手術跡や、大きな怪我をしたところには、筋膜の癒着があるので、川の途中に大きな岩があるようなイメージです。岩がある影響で、川の水の流れが変わったり、滞ったりすることがあります。筋肉が緊張して張ったり、凝ったりしている場合も、流れを制限したり、ブロックしたりします。

では、気功などのエネルギー療法は、何をしているのかと言うと、「川の水の量」を変えてあげるイメージです。川の水の量が変わることで、川の形、幅が変化すること(身体の場合は、姿勢や構造の変化です。)もありますし、台風の後のように、川が水で洗い流されて「浄化」されること(「なんだか心身ともにすっきりとした」という感覚などです。)もあります。

それを行う施術者の力量が十分にあれば、扱えるエネルギーの量が増えるので、心身が大きく浄化されたり、姿勢や構造も大きく変えることも可能になるでしょうが、そうでなければ、身体の構造などの「物質面」がなかなか変わることはありません。(エネルギー療法を長年受けていても、身体の構造が大きく崩れている人はいます。)

ロルフィングの前半では、川の大きく曲がりくねった場所を、少しまっすぐにしたり、細すぎて流れが急な場所は、もうちょっと太くして余裕を持たせたり、岩がある場所は、それを小さくしたり、移動したり、「構造面」に主にアプローチをしていきます。そうすることで、自然に川の水の流れが変わったり、流れる量、流れる水の質など、「エネルギー面」も変化していくことになります。

そして後半に入ると、川はまっすぐになってきて、川幅も太くなってくるので、川の水の流れ自体を変えてあげます。そうすることで、川の太さがもっと太く安定して、カーブもさらにまっすぐになったりすることが起きてきます。

今回のAさんの変化は、今までのセッションで段階的に、川の形や幅、つまりは身体の構造を変化させてきたおかげで、流れるエネルギーの量が大きく変わったのだと思います。もしも前半から、エネルギー的な調整ばかりをしていたとすると、なかなか身体の構造の変化は感じにくく、効率も悪かったかと思います。物事が変わっていくには、スムーズにいく順番、流れがあるということです。

僕がロルフィングの素晴らしいと思う点が、物質とエネルギーのそれぞれを理解し、それぞれに対して適切にアプローチをして、全体的にバランスを取るというところです。

西洋医学をベースにした医療従事者の人は、「物質面」に偏り過ぎて、エネルギーなどと口にすると、アレルギー反応を見せる人が多く、逆にエネルギー療法などをする人は、あまりに「エネルギー面」を大切にし過ぎて、身体という具体的なものを疎かにしてしまうことがあるのではないかと感じています。(もちろん、バランスの取れている人もいます。)

僕も以前は整形外科勤務だったので、どっぷりと西洋医学の世界で働いていましたが、「人間には目には見えないものも影響しているのでは?」という直感はありました。でもその時には、具体的にそれがどんなもので、どうすればいいのかはわかりませんでしたが、ロルフィングを学んだことと、自分が親になったことが、「目には見えないもの(エネルギー)」の世界への扉を開いていってくれました。

もうすでに何回も書いていることですが、こどもが「立ち上がる」というの不思議で、きっかけはこどもが「足で地面を押したこと」によるとは思いますが、構造の準備ができてくると、ちょっとしたことで上向きの流れ、ラインに乗ることができます。そして一度立ち上がると、「何かに立たされているように」ゆらゆらと揺れながら、しばらく立っています。あれは本当に不思議で、そして感動的な瞬間です。

小さいこどもの身体の構造は未成熟ですが、それなのに重力に対してすっと立ちます。先ほどの川のイメージで言うと、上向きの川の流れに、身体が水草のようにゆらゆらと漂うようにも見えます。構造がまだ発達の途上であり、しなやかで自由に形を変えられるので、流れに構造が「揺られている」のが観察でき、そこに「立たせているエネルギーの存在」を感じることができます。

それが大人になり、構造もしっかりして、逆に可変性がなくなってくると、せっかくのエネルギーのラインに乗ることなく、自分の筋肉で自分を支え、そして筋肉が慢性的に疲労して、張ったり、凝ったりしてくるのです。

ロルフィングは、そんな自由度を失った身体の構造を、もう一度こどもの頃のように、「自由でしなやかな状態」を取り戻す過程でもあります。

アイダ・ロルフさんは、「重力がセラピストである。」だとか、「もしも身体が適切に働くと、重力の力はその身体を流れていくことができます。そして、身体は自らを癒やすでしょう。」などと言った言葉を残していますが、ここまでの説明とも合わせて、みなさんでこの言葉を味わってみてください。


「生まれちゃった」という感覚

Aさんらしいおもしろい表現です。笑

前々から、自分のお母さんのイメージが出てきて、そして以前のセッションでは、子宮に意識が集まって、それで「自分もいずれお母さんになる、命を宿す」というビジョンも見えてきたようでした。

そして、今回は「生まれちゃった」と感じたそうです。

これはEさんのセッション1の時にも書いたのですが、ロルフィングは、知らず知らずに自分の周りに作り上げていたもの、Eさんの表現をお借りすると「鎧」を、1つずつロルファーと協力して外していくものでもあります。そうすると、その人が「生まれたままの裸の状態」に近いものになってきます。(「自然体になる」とも言えるかもしれません。)

10シリーズはとてもパワフルなもので、具体的に身体の構造にアプローチしますが、その影響は、精神的なものにも、その人の人生にも及ぶことがあります。まるで「生まれ変わったように」、その人ががらりと変わることもめずらしくありません。

Aさんは「セッションを受ける前とは世界が違っていた」とも言っていますが、見え方が変わってきて、これからの生活も変わってくるのではないかなと思っています。

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次のセッション7は、全身のねじれのエネルギーが、とうとう追い詰められて、首、頭の辺りに集まってきます。首の位置が変わってくることで、全身がそれに対応しようとして、全身が変化します。

どんな変化が出てくるのか楽しみにしたいと思います。




Yuta

( Posted at:2017年2月22日 )