モニターAさんの感想(セッション1 | 20代 女性)

もうすぐfestaが5周年ということで、モニターの募集をしています。
(詳しくはこちらをご覧になってください。)

「ロルフィングには興味があるけど、どんな感じなのか知りたい」という方のために、モニターの方の感想を元に、ロルフィングで起きること、大切にしている考え、コンセプトなどを解説していけたらと思います。

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1人目のモニターの方ですが、20代の女性の方です。これから複数の方のことを紹介していく予定なので、わかりやすくするためにモニターAさんとさせていただきます。

「今すぐに身体に不調があるわけではないけど、今後の人生で長く付き合っていく身体なので、今のうちに整えておきたい」ということで、モニターに募集されたようです。

今まで5年ロルフィングをしてきて、スポーツ選手以外で20代の方というのは、そんなに多くありませんでした。単純に、まだまだ若いので、そこまで大きな不調があるわけではないのだと思います。それと、不調があったとしても、まだまだ大丈夫だと思ってしまうのかもしれません。

たまにいらっしゃる若い方は、目立った症状があるわけではないのですが、「慢性的な冷え性がある」、「便秘、生理痛がひどい」、「なぜかわからないが、急に体調を崩す」などの症状を持っている人がいて、身体を見てみると、一言で「ガタガタ」でした。正直、このまま年を重ねていって大丈夫なのかなと心配してしまうほど、身体の構造が崩れていたり、内部のエネルギーの流れが悪かったりしていました。つまり、症状は目立った形では「まだ」出ていないけれど、それが出てくるような悪い条件は「すでに」あるという感じです。

そういうのが、年齢が上になってくると、目に見える形で「ガタガタ」ときてしまうのだと思います。

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さて、今回のAさんですが、姿勢に関しては、そんなに大きな崩れはありませんでした。(上に書いた、ガタガタという感じではありませんでした。)強いて言うと、「骨盤が水平の位置にない」ところと、「肩がすくみがちで、肩甲骨周りが固まっていて、動きが少ない」ところが気になりました。

セッション1では、「自由な呼吸」というのがテーマになります。その自由な呼吸をするために、肩甲骨周辺の肩甲帯と、骨盤周辺の骨盤帯とのバランスと取り戻すことが重要になります。脊柱から肩甲骨を自由にしてあげる、骨盤から大腿骨を解放してあげるのが、ロルファーの僕の仕事になります。

以下が、Aさんからの感想になります。

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セッションを受けた後の率直な感想は、まず、身体がスッキリ軽くなり、身体の中にスッと一本なにか通っているような感じと、どこも疲れない感じ、そして視界がなんだか明るくなったような感じがあります。

セッション前は、どことはハッキリ分からないし言えないけれど、なんだか身体がどんより重かったこと、そして若干でしたが、頭痛のようなものもあった事がセッション後にはじめて「そうだったんだなぁ」と分かった感じです。

立っているのも歩くのも、なんだかとっても楽。

肩が下がり、首回りにスペースが出来たせいか、首から頭にかけてなにか詰まってる感じをいつもの生活で感じていたのですが、それもすっきり楽になりました。

セッション後も口頭で話したので、繰り返しにはなってしまいますが、背筋が自然に伸びてくれた感じと、足が自然によく上がるのがわかります。

身体が正しい位置におさまっていれば、こんなにも自分が楽なんだなぁと、なんだか嬉しい気持ちです。

そして、呼吸に関してですが、今までにもヨガなどの時に自分の呼吸を意識したことはありましたが、呼吸が浅いか深いか、身体の何処まで入っているか、くらいまでしか感じられませんでした。

また、呼吸に関して感じられるのはそれくらいだろうと思っていましたが、セッションを続けて深呼吸していくうたに、背中の腰回りにも空気が入っているのを感じられることや、ただ空気を吸って吐いて、、、というわけではなくて、深呼吸にあわせてまるで身体の上で波がなめからに押したり引いたりしてるような、呼吸にも形というか、波のような動きがあるのかなぁと感じました。

この感覚はなんだかとっても気持ちの良いもので、呼吸を続けると、どんどん穏やかな気持になりました。あとは、その呼吸を続けていると、足の指先まではいかないけれど、足の甲あたりまで呼吸が通っているような感覚も初めて感じました。

内臓系も、セッション中にたくさん動いていた感じがあり、普段便秘気味ですが、終了後トイレに駆け込みました笑

セッションを受けてみてはじめて、自分の体調は特別悪くはなかったけど、優れていたわけでもないんだなと、気づけますね。自分の身体がどんな事を感じるのか、これからも楽しみです(^ ^)

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身体の中にスッと一本なにか通っているような感じ

1回目のセッションですが、ロルフィングで大切にしている、「ライン」がすでに少し感じられています。「軸」と言い換えてもいいかもしれませんが、大事なのは「ラインを意識して作っている」のではなく、「自然にラインらしきものが感じられた」というところだと思います。

そういう風に、自然に感じられたものでなければ、長く効果は続かないと考えています。言われたからそうなったのではなく、身体自身が納得してくれてそうなったのだと思います。これは、親が子どもに掃除をしなさいと言われて、掃除をしている状況と、子どもが掃除の必要性を自分で感じて、自分から掃除をしている状況の違いに似ています。どちらの掃除が継続しやすくて、そしてどちらの掃除が隅々まで行き届いているかは、想像しやすいと思います。

こうしなさい、これが正しいですよと、僕が何か知識を与えたわけではなく、ロルフィングの目指しているところが、自然に表れてきてくれたのが、ロルファーとしてはとてもうれしいところです。

その自分を支えてくれるラインに気づけると、そこに自分の身をゆだねて、余分な他の力を使う必要がなくなります。身体が自然に立ってくれるようになり、身体も軽く感じられます。

それはまさに、「身体が正しい位置におさまっていれば、こんなにも自分が楽なんだなぁと、なんだか嬉しい気持ちです。」という言葉に集約されていますね。


呼吸の形、波のような感覚

とても感覚のいい方なので、素晴らしい表現が自然に出てきています。僕は呼吸を、「寄せては返す、波のような感じ」と言うことがあります。それを最初のセッションで感じてくださって、僕も驚きました。

呼吸は確かに、吸って吐いてと「意識的にコントロール」できます。けど僕は、「身体が整うと、自然に呼吸は躍動し、拡がり、身体を波のように動く」と思っています。その呼吸は、意識やコントロールから外れた、自らが生きているかのような自由な呼吸です。

呼吸を意識してコントロールするものとして捉えるのではなく、自らが生き物のようにふるまう、波のようなものと考えてみる。波打ち際に座って、何を考えるでもなく、波をぼんやりと眺めていると、あっという間に時間が過ぎていたりします。僕が呼吸に接する時には、そのように接しています。


内臓系も、セッション中にたくさん動いていた感じ

これもよくセッション中に起きる変化です。最初はみなさん、ポコポコ、キュルキュルとお腹がなるので、「すいません、お腹が空いているんですかね」などと恥ずかしがられますが、これは内臓が元気に活動し始めたサインです。

人は緊張やストレスを感じ、交感神経が優位になってくると、内臓の働きが悪くなってきます。大勢の人前で話すなどの緊張している時には、ごはんが喉を通らなかったり、便通がなかったり、ゆるすぎたりするのは、みなさんの経験でもあると思います。

それと、女性や若い人に多いのですが、内臓が働いているのを、無理やり止めようとしているパターンもあります。授業中や、会議中の静かな場面で、お腹が鳴ったりするのが恥ずかしく、お腹を腹筋で締め付けたり、お腹をぐっと押す人もいます。

基本的に人間は動物です。動物には決まった時間はなく、自由に、自然に暮らしています。授業などもありませんし、退屈な会議もありません。ごはんを食べたい時に食べ(うまく食事にありつけた場合ですが)、排泄したい時にして、寝たい時に寝ます。それは言い換えると、「内臓の要求に素直に従っている」状態です。

でも、先程の例のように、ごはんが食べたくてお腹が音を出して要求しているのに、それを我慢したり、トイレに行きたいけど、グーッと下腹部を緊張させて無理をするのが人間です。それは「頭の命令に従っている」状態とも言えます。

頭が忙しなく動いて、身体(ここでは内臓ですが)の要求を遮って、身体に我慢をさせて、それが常態化してしまうとどうなるでしょうか。少しずつ内臓の生き生きとした活動は、そのダイナミックさを失い、ついには内臓が正常には働かなくなり、便秘になったりするなどの症状が出てきます。

ロルフィングによって身体が副交感神経優位になり、身体の深いところからリラックスでき始めてくると、内臓が動きはじめ、いろんな音が聞こえてきます。こちらがくすくすと笑ってしまうほど、にぎやかにおしゃべりするような時もあります。そうして、長年下剤が手放せなかった方が、お薬の量が減ったり、必要なくなったりする方もいます。しかもそれは、内臓に対して、直接的にアプローチはしていないというのが、おもしろいところです。


最後になりますが、セッション1にしては、文の表現の仕方、そこに選ばれている言葉などを見ても、いろいろな気づきがあったセッションのようでした。すごくいいかなと思います。次は、足のセッションになりますが、一体どんな変化が出てくるでしょうか。僕も楽しみにしたいと思います。




Yuta

( Posted at:2017年1月14日 )

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