モニターAさんの感想(セッション2 | 20代 女性)

少し前に、Aさんのセッション1の感想を紹介しました。

今回はセッション2になります。

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まずはセッション2の簡単な説明ですが、このセッションのテーマは「大地に根ざした(開かれた)足」になります。

人間は2足歩行なので、地面に唯一身体が触れているのが「足」になります。重力は上から下にかかるので、構造の下にある部分が、上に影響を与えます。建物の基礎のことを考えればわかりやすいと思います。

普段、私たちが地面に立っている時、自分の体重の分だけ地面を「押して」います。作用反作用の法則で、私たちは地面から押した分だけ「押し返されて」います。そのおかげで、私たちは崩れることなく立つことができます。

ロルファーの僕の仕事は、足の細かな骨の構造を整え、足が「地面に開かれる」ような、カエルの足のようにぺったりと「地面に吸い付く」ような、木の根っこが「地面に生えているような」状態を目指します。そのおかげで、体重が地面に抜けていきやすくなり、その分地面からの押し返しの力がもらえることになります。そしてその押し返しの力こそが、「自分を支えてくれる力」になります。

その時に、上半身ががちがちで柔軟性に欠けていると、下からの押し返しの力が、上まで抜けにくくなってしまいます。そこで、セッション1で、先に上半身に「遊び、ゆとり」を確保しておいたのです。それが、セッション1から2への大事な流れになります。

あとあと詳しく書くことになると思いますが、整った身体というのは、重力に対して「上に伸びるように」見えます。けどそれは、「引き上げている」わけではないのです。一度下に体重を「あずける、ゆだねる」ことで、結果的に下から押し上げの力をもらうのです。自分で何かを努力したり、意識したりして、引き上げるのではなく、余分なことはせずにゆだねてあげること。そうすると、自然に伸びるように、引き上がっているように、外からは見えるようになるのです。

詳しい足のはたらきに関しては、こちらのブログもご覧になってください。

以下がAさんのセッション2の感想になります。

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身体を支えている脚〜足の裏のセッションでしたが、普段、自分の足をまじまじと見たり観察したりしたことなんて、なかなかなかったなぁと思いました。自分の靴の減り方や靴擦れの跡などにハッキリと自分の歩き方の癖や足の形の跡が残っていたのが面白かったです。

今日のセッション中に感じていて、特に書きたい内容は、大きく2つです。

まず1つ目です。

脚の筋肉と骨を剥がす?作業の時に感じたことを書きます。

左右の脚の形や筋肉や骨のつき方にこんなにも違いがあるのか!とゆうたさんに実際に肘?で圧をかけてもらった瞬間よく分かりました。

私の場合、左脚が外側にねじれている?ので、肘を入れるのが比較的簡単なように感じましたが、右足は左に比べて真っ直ぐなので、筋肉と骨の間の、肘を入れるスペースを見つける時(剥がしにかかる時)左足よりは少し難しかったように思いました。

鏡の前で立って、ただ外から脚を眺めていた時よりも、自分の左脚の何処が曲がっていてスペースがあり、右はどういう筋肉のつき方をしているから左脚と違い、比較的まっすぐなのかがなんとなく分かった気がしました。

そして、足首から下をペダルを漕ぐように上下させてながら、その動きに合わせて、ゆうたさんの肘によって筋肉と骨が足元まで分かれていくのが分かり、これは痛気持ちよかったです。

その後は、これまたとっても不思議な感覚がありました。

ゆうたさんが指を置いてくれたところに合わせて、身体が(足)が勝手に動いて合わせていく感じ。指を置かれた箇所に対して、足が勝手に自分の心地のいい、落ち着く場所にゆっくりと動いていく感じ。

なので指を置かれた場所によって、足の指や足首で、奥に反るように動いたり手前に少し移動したり足が勝手に調整している感じがして、別の生き物のようで面白かったです。

それだけじゃなくて、またしばらくすると、今度は自分(足)の方からピクッ、ピクッ、と小さく動き出しました。その間私は、足がどこに動きたいのか、ゆったり眺めているような感覚でした。

結構頻繁にトータルで10回くらい?そういった反応があったように思うのですが、なんとなく自分(足)が行きたい方向や、ピクッという小さな反応を、ゆうたさんが見逃さないでみていてくれ、足の行きたい方に行かせてくれて、見守っていてくれたように感じました。なんだか、セッションってこういうことなのかな〜と思いました笑

(中略)

次に、2つ目です。

特にセッション後半、とにかく!内臓の動きがとても活発になったことでした。お腹の色んな場所から、様々な多彩な音が大音量で聞こえ、自分でも笑えてしまうようでした。音だけでなく、実際に内臓の色んな箇所が動いているのをずーっと感じていました。

この、内臓の動きは、足の骨と筋肉を剥がしてもらった後から、特に活発になった気がします。

これは、今現在も続いていて、今日一日中きゅるきゅるお腹がいいっぱなしです。

あと、第1回目のテーマの呼吸に関することとも少し関連あるのですが、前回は、波のような呼吸を感じ、身体のまわりというか、「外側」に呼吸の波を感じていたのですが、第二回のセッションでは、ひたすら「内側」の、内臓のいろんな場所での呼吸を感じていました。途中色んな臓器に呼吸すると空気が行っているイメージが湧きました。

最後に、背筋が伸びたことや、首の位置がしっかりと良い位置に来て、上にすっと引き上げられたことなどもしっかり感じましたし、嬉しかったです。

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Aさんは1回目もそうですが、自分の身体を客観的に眺めるのが、非常に上手だなと思います。これだけ詳細に書いていただけると、ロルフィングをした自分の方がいろいろと気づきをもらえて、ありがたいなと思います。


物語る靴

セッション2では足のことをするので、足と地面の間にある「靴」を見てみることで、その2つの間で何が行き来していたのかの「おもかげ」を感じることができます。

Aさんの靴を見てみましたが、靴底の減りはそんなに左右差はありませんでした。その代わりに、ソールの部分が左右で違うことに気づきました。

靴底がそんなに変わらないということは、「地面への接地」にそんなに差がなく、ということは「脚のスイング」にもそんなに差がないのだろうなと思いました。股関節から脚をスイングさせますが、それに差がないことで、地面との出会い、入りにも差がないのかもしれません。

でも、ソールの足を入れる口の部分が違いました。片方ががばっと横に広がっていて、片方はそんなことがありません。それは、「接地してから荷重していく時の、足関節の動き」に違いがあるということを示唆しています。地面に着いてから、足首が外に逃げてしまうクセがあるということです。

そのことから、もしかしたら捻挫したことがあるかもなと予測しましたが、実際に捻挫して足首に動揺があるのでした。

靴だけ見ても、いろいろなことが見えてきますね。


セッションってこういうことなのかな〜

足のすねの部分には、脛骨と腓骨という2本の骨があります。(手羽先をイメージしてもらえたらと思います。)そしてその間にある膜が「骨間膜」と呼ばれるものです。

骨間膜は、前腕部分にもあり、「大きな膜同士は呼吸の動きに共鳴している」という考えがあります。


動画では膜の代表格、横隔膜、骨盤底膜の共鳴を示していますが、前腕、下腿にある骨間膜も共鳴していると、僕も自分の経験上そう感じています。骨間膜のリリースをすると、呼吸が大きく変化したりします。

最初はしっかりと骨間膜に圧を加えるような感じでワークしましたが、少しゆるんだので、あまり圧を加えない感じでもアプローチしてみました。Aさんの身体はそれに自然に反応してくれて、Aさんの書いてある通りに、「別の生き物のように」、「勝手に調整してくれる」ような感じになりました。

10シリーズの内の序盤は、こちら(ロルファー)からの働きかけ、提案が多く、こちらが身体の適切なポジションに、「案内、誘導」するような感じが多いです。しかし、何回かロルフィングしていくと、「身体の意図しない自然な反応」が出てきます。受けている人にとっては、自分の身体なのですが、別の生き物のような感じで動き始め、それをただ「眺めている」ような感覚になります。これは実際に体験してもらわないと、なかなか伝わりづらいと思うのですが、多くの人はそれを自然に経験します。

最初はみなさん不思議がりますが、そのうちに「そんなもんか」と慣れてきて、それをおもしろがって見てくれるようになります。それを体験すると、当たり前のことですが「身体って生き物なんだな」と、素朴な感動を覚えたりします。

そうやって受け手がただ寝ていて、主体的に何もしないというのではなく、お互いが関わり合いながら、ロルフィングの「セッション」は進んでいきます。


内側(内臓)の呼吸を眺める

これもおもしろいう表現ですね。自分の内側を眺めてみて、そこにある内臓たちが呼吸に参加しているのを感じたようです。上に載せた動画でも、呼吸と共に、どういう風に内臓が共鳴しているかが示されていますね。

しかもそれが、自分のすねを触ってもらっている時に、それが特に活発になったということを感じているので、すごく身体の感覚が豊かだなと思います。

身体という1番身近な自然は、僕らの想像が及ばないほどに、複雑でいて緻密に連携し合いながら「生きて」います。


ロルフィングの10回は、3つに大きく分けられ、次のセッション3が「第1章、表層のセッション」の最後になります。主に横のラインに焦点を当てていきますが、どんな反応が見えてくるでしょうか。楽しみです。
( Posted at:2017年1月29日 )

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