モニターAさんの感想(セッション3 | 20代 女性)

今回はAさんのセッション3の感想と、僕の解説になります。

セッション3のテーマですが、「横のラインと前後への広がり」になります。

なかなかわかりにくいので、少し説明してみます。(もしも説明が長く、難解だと感じる方は、どうぞ遠慮なく下のAさんの感想にお進みください。)

1回目は、呼吸を自由にすることで、どちらかと言うと「前」への広がりを感じるようにしました。

2回目は、足首にアプローチをして、地面との安定したつながりを持たせます。そして、背骨の脇にある筋肉もゆるめ、「後ろ」もオープンにします。そうすることで、背骨が上に伸びていくような感覚になります。

そして今回の3回目では、身体の「横」にあるラインを確立します。前にありすぎる組織は後ろへ、後ろにあるものは前へ持っていき、横のラインを基準に「前後に仕分け」をします。前と後ろのあるべき位置に身体を導いていくのです。


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そうすることで、前はより前へと、後ろはより後ろへと広がりやすくなり、前後に「ボリューム(厚み)」が出てきます。上の図の右側を見てもらうと、骨格が赤い長方形の箱に囲まれています。この箱の「幅」が出てくるようなイメージです。

若い女性にありがちですが、横から姿勢を見ると「薄い」人がいます。ぺしゃっと潰れているようにも見えます。「細い」というのとはまた別で、風が吹いたら倒れてしまいそうな感じさえします。ボリュームがなく、なんだか不安定に見えます。

猫背だったり、すごく腰が反っているような姿勢では、前後のどちらかに偏りがあるので、赤い積み重なった正方形の箱が、少しずつ前後にずれているように見えます。(だるま落としに似ています。)その箱がきれいにまっすぐになると、安定感が出てきます。一箇所だけがきれいに整っていてもだめで、常に「全体のバランス」に視野を置きながら、箱を並べていくのがポイントです。

呼吸が自由に広がり、身体全体が外の空間に対して、やさしく膨らむようになると、ボリューム、奥行きが出てきて、それが構造の安定にもつながってきます。構造自体が安定してくることによって、要らない力を抜くことができるようになり、身体を重力に委ねられます。そうすることで、そこから上に抜けていく、身体を支える「ライン」が自然に現れてきます。

◯よくあるパターン
箱がずれていたり、箱の幅が小さい→構造が安定しない→力が抜けない→体重が足裏を通して地面に抜けていかない→自分の筋肉で引き上げて身体をなんとか安定させる→慢性的な筋の疲労→身体のだるさ、重さ、または痛み

◯ロルフィングで目指していく流れ
箱がきれいに並んでいる、箱がゆったりと幅がある→構造が安定→力を抜くことができる→自分の身体の重さが、足裏から地面に抜けていく→地面が自分を押し返してくれる力(ライン)を得られる→どこにも滞りが起きにくく、リラックスしている→自然体

さらに上の図を見てみると、横のラインを基準に、身体がゆるやかにきれいな波、カーブを描いているのがわかると思います。横のラインの前後にうまくカーブを持ってくることで、「やじろべえ」のように質量を前後に配分でき、「動的な安定(または平衡)」を得ることができます。

人間は、移動しない建物のように静的な安定ではなく、やじろべえのような動的な安定をしています。それによって、一見止まっているように見えるけど、「微妙に動きながら調整」していたり、ふいに何か負荷、衝撃がかかったとしても、「動きながら逃がす(またはいなす)」ことができるのです。シンプルに言うと、「すぐに移動できたり、回避できる状態で」安定しているのです。


さて、少し解説が長くなってしまいましたが、Aさんの感想を見ていきたいと思います。

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1回目の自分で意識して呼吸を感じたり、2回目の足首を自分で動かしてその反応をみたりした前回までのセッションに比べ、基本的に私は横になって、ゆうたさんに触って整えてもらっていた時間が長かったため、うとうと気持ちよくなっているうちにあっという間に時間が経ってしまったなぁというのが正直な感想です。

でも、お腹がいつもは、ぐにゃぐにゃベチャっと潰れているイメージで、芯何もない感じでしたが、今は身体の内側がふんわりしていて、少し胴回りが太くなり(早すぎ?笑)存在感出てきた感じもしてます。

そして、首や肩がさらにいい感じになって、とても軽いです。

ただ、首も伸びて肩も緩んだのはいいのですが、セッション後に頭痛がしてます。首の付け根の頭の裏側の下の方が少し痛いです。首や肩との位置が変わったから、その反応でですかね??

でも、その他は身体の左右のバランスが取れている感じもしますし、歩いていてすごく身体が軽いし!いい感じです♪

(中略)

あとは、3回目のセッション始まるまえ、ゆうたさんと話している最中くらいから「このロルフィングが終わる頃、自分の中や環境が変わっているんじゃないかなー」という直感がしました。仕事や、考え方などにも変化あるかもな〜とぼんやり考えてました。

もしかしたらモニターにさせてもらって、ロルフィングが終わる頃はちょうど3月末くらいなので、自分の中で身体も整えて、次の変化に対応するためにこのタイミングでロルフィングに出会えたのかもしれないです。

2ヶ月後、何が変わってるか今はまだよく分かりませんが、4回目以降のロルフィングの深いところに入っていく為の第1章がおわったということで、少しゆったり生活したいと思います。

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お腹が潰れていた感じが、胴回りが太くなり、存在感が出てきた

なんだか「サクラ」のように、まさにセッション3で目指している感覚が出てきています。笑 

Aさんはどちらかと言うと、少し「薄い」感じがありました。横から身体を見てみると、多くの人が「すっと細くて、きれいな姿勢」と思うような姿勢です。でも、ロルファーの僕には、「ちょっとボリュームがなくて、安定感がないかな」という風に見えました。

終わった後の姿勢を見ると、地面に体重を預けることができていて、いい意味で「どっしり感」が出てきていました。「グランディングできている」とも言えるかもしれません。

最近、きれいな女性はとても多いと思うのですが、「自然体な、凛とした美しさ」を感じさせる人はなかなかいません。ダイエットでいくら身体を細くして、胸をピンと張ってみても、何か「作り物」のように僕には見えてしまいます。自然体で美しい女性は、「何か力んでいる感じがなく、それでいてすっと抜けている」ように見えます。それはなぜかと言うと、上の説明で書いたような、重力に身を委ね、地面から支えてもらうことが、自然にできているのだと思います。グランディングできているんですね。

セッション後に頭痛が出てきていますが、場所から推測するに、首と頭とを結ぶ深層の小さな筋肉の緊張かなと思います。表層がゆるんで、深層が目立ってきた感じです。これもたまにあることです。後日確認してみたところ、すぐにそれはなくなったようです。

この「セッション後に現れてくる違和感」、または「好転反応」と呼ばれるものに関しては、別の方の感想で詳しく書きたいと思います。


このロルフィングが終わる頃、自分の中や環境が変わっているんじゃないかなー

この直感は当たっているのではないかなと思います。ロルフィングを受けてくださるみなさんは、身体が大きく変容し、自分のこころ、考え、さらには自分の身の回りの環境(家族関係、仕事関係などなど)までが変わってくる人が多いです。僕自身がそうでした。

ロルフィングは「関係性のボディワーク」とも呼ばれています。要素そのものではなく、要素間で何が置きているのかに注目しています。膝の痛みそのものではなく、足、股関節、骨盤、全身との関連の中で、その現象を観察していきます。絶対的なものはなく、すべてを相対的に捉えようとする態度です。

僕自身も、ロルファーになる前は、何かを見る見方、価値観が固定されていたような感じがします。「〇〇は絶対にいい」、「〇〇をする人は信じられない」といったような、決めつけが多かったです。

ロルファーになってからは、もっと全体的に見れるようになりました。

Aさんの具体的に何がどんな風に変化していくのかは、まだ僕にはわかりませんが、「何か変わってくるだろうな」というのは、僕も感じているところです。僕ができるのはあくまで、身体の構造を整えるということですが、その変化を楽しみに見守っていきたいなと思います。


セッション1〜3までが、「表層」のセッションになります。Aさんはその10シリーズという大きな物語の、「第1章」が終わったところです。次の4〜7までが「深層」に対してのアプローチになり、さらに深い変化が出てくるかと思います。どんな「第2章」になっていくのか楽しみです。




Yuta


( Posted at:2017年2月 2日 )

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