ロルフィングハウス フェスタ FESTA

一匹のスズメ。


ある朝、festaがあるとんがりビルまで歩いていくと、一階で働いてる男の子が地面を見つめていました。

「どうしたんですか?」と尋ねると、彼の足元には、小さなスズメが一匹倒れていました。

話を聞くと、どうやらガラスに飛び込んで衝突してしまったようで、ほとんど動きありませんでした。

そっと自分の手に取ると、その小さな体は温かく、羽触りは驚くようになめらかでした。

「まだ生きている」

優しく手で包みながら、指で静かにその小さな体を撫で、衝突の衝撃が抜けていくように、少しの間、手の中で様子を観察していました。

そうすると、次第に脚に力が入るようになり、首をキョロキョロと動かし、口を開け、目をぱちばちとするようになりました。

「そろそろ『満ちた』かな」と感じたので、トントンと背中をつついてあげると、とんがりビルの扉の上に一休みして、しばらくして木の方へと飛び立っていきました。

少し前のことですが、宮城の山へと向かう途中、前の車が四方を田んぼに囲まれた一本道を走っている時に、雀の群れがバッと飛び立ち、一匹だけスズメを跳ねてしまったのを見たことがありました。

すぐに車を止めることができなかっので、「かわいそうだけど、自分には何をしてあげられない」と心に残っていたのですが、そのスズメが会いに来てくれたように感じました。

「鳥は仏の化身」だと聞いたことがありますが、手の中で大切なことを教えてもらったような気がします。



Yuta

( Posted at:2021年12月10日 )

12月のYogaスケジュール


今年は雪は多いんですかね。どうなんでしょう。

お家からも蔵王が見えますが、山頂付近が真っ白になってきて、「おお、冬が近づいてきた」と感じております。

あれやこれやとしているうちに、2021年もカレンダーの最後のページになりましたね。

みなさんはカレンダーって使ってますか?

スマホのアプリも便利なので、festaの予約の管理などには使っていますが、来年はお気に入りの作家さんのカレンダーを購入しました。

大きな季節の流れの中で、今、自分はどの辺りにいるんだろうというのが、なんとなく把握しやすくなるので、私は「紙のカレンダー」も好きです。

12月は寒くなってきて、「蓄え」の季節になっていきます。

外に大きく「発散」するよりは、じんわり、ゆっくり動いて、自分の中に「熱」を灯します。

2021年もいろいろありましたが、最後の月もからだを気持ちよく動かして、いい感じで2022年を迎えていきましょう。

12月もよろしくお願いします。




◯festaヨガ

上のスケジュールの「ピンク色」のアンダーラインのところが、「festaでの対面レッスン」になります。
(クリックすると、拡大したものが見れます

できるだけの対策はしていますが、気になる方は無理をせず、「オンラインヨガ」もしていますので、そちらも検討してみてください。

ヨガの「アーサナ」だけにはこだわらずに、その日に集まったみなさんの身体の状態をお聞きしながら、シンプルでもじっくりと深めていける動きを紹介します。

オンラインだと、「この動きでいいのかな」と不安になる方もいるようなので、そういう方はやはり「対面レッスン」がおすすめです。

回数券もありますので、購入していただくと、お得にレッスンを受けることができます。

ヨガに関しては、「細く長くつづけること」が大切だと思っていますので、一度購入していただいたものは「期限なし」でご利用できます。ご都合の合う時にご予約ください。
    
回数券:2,500円/1回
    7,000円/3回
         11,000円/5回
    18,500円/10回
 (どの曜日でも使用可、期限なし)




◯オンラインヨガ

昨年から、感染症対策や、遠方の方のために「オンラインヨガ」もはじめています。

「人が集まる場所でのヨガはまだ抵抗がある」という方や、ふと「ヨガをしたいな」と思った時のタイミングで、気軽に受けたいという方にもおすすめです。

詳しい内容は下のリンク先から確認できます。

festaのオンラインヨガについて。




◯カレーとヨガ

とんがりビルの1階にある「この山道を行きし人あり」で、おいしいカレーを作っていた今野洋子さんにfestaに来ていただいて、ヨガで気持ちよく身体を動かしもらった後に、カレーをいただくというイベントレッスンです。


12月14日(火)10:30 - 13:00(ヨガ60分+ランチタイム)

場所:Rolfing House festa 山形市若宮4-2-3
料金:2,800円(マイ食器持参で100円off)
定員:7名




以上のヨガレッスンは全て「要予約」となっています。


ご予約、またはお問合わせは、

電話:090-4476-6395(大友)

までご連絡をお願いします。


みなさまの参加を楽しみにお待ちしています。

 


Ryoko

( Posted at:2021年12月 1日 )

【残り5枠】2021年12月の〈芦屋〉出張ロルフィングのお知らせ。

山形はもうすぐで「初雪」が降ってきそうな季節になりました。

不思議なもので、辺り一面真っ白になるほどの「冬ど真ん中」になると、寒さはそんなに「身に沁みない」のですが、今ぐらいの「移行期」って、結構、寒いんですよね。振り切ってしまえばいいのですが。

日中は太陽があると暖かいのですが、気を抜くと夕方に冷えてきます。早く雪に埋もれたいです。

さて、今年もあっという間に最後の月がやってきますね。

12月16日(木)〜19日(日)の予定で、いつもの「芦屋」で出張ロルフィングをしたいと思います。

コロナの影響も、少しずつ少しずつ、落ち着きを見せ始めてきているかもしれません。

不思議なもので、いざ「はい、みなさん制限なしで動いていいですよ」と言われても、「なんだか、あんまりどこかに行きたいとか、何をしたいって気も起こらないんだよな」って方も多いかと思います。

そりゃ、2年近く、ずっと「家に引きこもる生活」をしていたら、誰だってそうなるかなと思います。(僕もそうです。)

そんな時には、「まずは身体から『ほどいて』みる」のがいいかと思います。

この前の出張の時にも、「こんなにガチガチになっていたのに、全然気づかなかった」と、「身体感覚のいい人」ほどそう言っていたのが印象的でした。

お時間あれば、ぜひロルフィングを受けて、ゆっくり身体を「ほどいて」いきましょう。そうすれば、多分、年末年始にかけて、「心も開いてくる」かと思います。

何かロルフィングがみなさんの力になれればうれしいです。

はじめましてのご新規の方」も大歓迎です。




(予約状況は12月6日現在です)


12月16日(木)
①16:00 - 18:00 ○
②18:00 - 20:00 ×

12月17日(金)
①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×

12月18日(土)
①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×

12月19日(日)
①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ○
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ○


【場所】
JR芦屋駅すぐ」の場所になります。ご予約いただいた方には場所の詳細をお知らせします。

【セッション料金】
 13,000円(120分)

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2021年11月21日 )

11月のYogaスケジュール

festaの一軒家の大きなお家にも、各部屋に暖房を用意しました。

もうそろそろ山形にも冬がやってきますね。

一旦、雪が積もって真っ白になると、身体も心も準備ができて(覚悟ができて?笑)、少し寒さにも向き合っていけるのですが、今くらいの季節の「微妙な寒さ」って、地味に身体にきますよね。

じっとしているよりも、身体を動かすことによって、そういう季節の変化にも、「身体をなじませる」ことができるのではないかなと、個人的には感じています。

真っ白になるまでに、少し身体も「冬支度」できるように、一緒に身体を楽しく動かしていきましょう。

今月もみなさんにとって、生き生きと心地のよい日が多くありますように。




◯festaヨガ

上のスケジュールの「ピンク色」のアンダーラインのところが、「festaでの対面レッスン」になります。
(クリックすると、拡大したものが見れます

できるだけの対策はしていますが、気になる方は無理をせず、「オンラインヨガ」もしていますので、そちらも検討してみてください。

ヨガの「アーサナ」だけにはこだわらずに、その日に集まったみなさんの身体の状態をお聞きしながら、シンプルでもじっくりと深めていける動きを紹介します。

オンラインだと、「この動きでいいのかな」と不安になる方もいるようなので、そういう方はやはり「対面レッスン」がおすすめです。

回数券もありますので、購入していただくと、お得にレッスンを受けることができます。

ヨガに関しては、「細く長くつづけること」が大切だと思っていますので、一度購入していただいたものは「期限なし」でご利用できます。ご都合の合う時にご予約ください。
    
回数券:2,500円/1回
    7,000円/3回
         11,000円/5回
    18,500円/10回
 (どの曜日でも使用可、期限なし)




◯オンラインヨガ

昨年から、感染症対策や、遠方の方のために「オンラインヨガ」もはじめています。

「人が集まる場所でのヨガはまだ抵抗がある」という方や、ふと「ヨガをしたいな」と思った時のタイミングで、気軽に受けたいという方にもおすすめです。

詳しい内容は下のリンク先から確認できます。

festaのオンラインヨガについて。




◯サンドイッチとヨガ

今年のゴールデウィーク中に、山形市の悠創の丘で「ブランチ付き朝ヨガ」をしたのですが、そのブランチを作っていただいたのが「きくかわ」さんという「サンドイッチ屋さん」でした。

今月は、そのきくかわさんに「食事サンドイッチ、甘いサンドイッチ、秘密のサンド」をご用意いただく、スペシャルなヨガイベントを企画しました。

きくかわさんのおいしいサンドイッチをいただくために、ヨガでのびのびと身体を一緒に動かしましょう。


11月24日(水)10:30 - 13:00(ヨガ60分+ランチタイム)

場所:Rolfing House festa 山形市若宮4-2-3
料金:2,800円
定員:7名




以上のヨガレッスンは全て「要予約」となっています。


ご予約、またはお問合わせは、

電話:090-4476-6395(大友)

までご連絡をお願いします。


みなさまの参加を楽しみにお待ちしています。

 


Ryoko

( Posted at:2021年11月 3日 )

【日程が変更になりました】2021年12月の〈東京〉出張ロルフィングのお知らせ。

昨日は、蔵王の山の上に「初雪」が舞っていたそうです。

山形に今年も「冬」がやってきます。

寒くなって身体は冷えますが、倉庫からストーブや暖房器具たちを起こしてきてあげて、「今年もよろしくね」と少し試運転してあげる時間が好きです。

冬は「備え」の季節。

厳しい寒さがあっても、前を見通せない吹雪になっても、「備え」さえあれば、それを「やり過ごす」ことができたり、「楽しむ」ことさえできます。

普段は、行き当たりばったりな僕ですが、冬だけは「備えのホクホクさ」を知っています。

一年以上、東京への「出張ロルフィング」はお休みしていました。

少しずつ制限も解除され、「先行きのが見えない不安」に「身を固める」ことも、「誰かのため」に「我慢」することも、ゆっくり時間をかけながら「解いていく」ことが許されていくのだと思います。

けど、「解いてもいいんだよ」と言われても、多くの人の身体は、「何が普通なんだっけ?」「身体が隅々まで心地がいいってどんなだっけ?」と、少々「リハビリ」が必要なのかもしれません。

時間があって、気持ちも向けば、ぜひ「ロルフィング」を受けてみてください。

「これで大丈夫、きっとうまくいく」

そう自然に思えるように、自分の身体に丁寧に向き合って、そこで起こる反応を一緒に楽しみましょう。

今までfestaのロルフィングを受けてくださった方々はもちろん、「はじめましてのご新規の方」でもご予約可能です。

気軽にお問い合わせください。




(予約状況は11月19日現在です)


12月3日(金)
①13:00 - 15:00 ○
②15:00 - 17:00 ×
③17:00 - 19:00 ○
④19:00 - 21:00 ×

12月4日(土)
①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×
④15:00 - 17:00 ×
⑤17:00 - 19:00 ○ 
⑥19:00 - 21:00 ×

・時間には、説明、問診、着替えの時間も含まれます。
・待合室はありませんので、予約時間にお越し下さい。


【場所】
東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩10分程度
※住所の詳細は予約された方にお伝えします。

【料金】
13,000円(120分)

【服装】
襟付きのシャツ、伸びないジーンズ、スカートなどは避け、
身体を締め付けない楽な服装

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207(大友)
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
大友 勇太

( Posted at:2021年11月 1日 )

10月のYogaスケジュール


最近のfestaに来ていただいている方は、ご存知だと思いますが、一軒家に引越してから旦那さんが敷地内の畑で野菜を作りはじめました。

肥料はよく行くパン屋のおじさんからもらった「パンを細かく砕いたもの」で、農薬も使っていません。

夏野菜のナス、オクラ、ピーマンはまだまだ収穫できますし、秋野菜たちもぐんぐん育ってきています。

写真はネギですが、春に種を蒔いたものがこんなに立派になりました。

ご飯を作る直前に、息子に「畑からナスとピーマンと人参、そしてネギ採ってきてー」とお願いすると、「わかった」っと家を飛び出していって、抱えたボウル一杯の野菜を持ってきてくれます。

昔から野菜をもりもり食べる子でしたが、うちの畑の野菜は特に「採れたて」でおいしいらしく、こちらも料理のしがいがあります。

たくさん実った野菜は、ヨガ終わりの方にも「おすそ分け」もしていますので、新鮮な野菜がほしい人は、たまに対面でのレッスンにもお越しいただけたらと思います。

10月になると、少しずつ冬の気配がしてきますね。

身体を冷やさずに、内側からぽかぽかにしていきましょう。

festaでお待ちしています。




◯festaヨガ

上のスケジュールの「ピンク色」のアンダーラインのところが、「festaでの対面レッスン」になります。
(クリックすると、拡大したものが見れます

できるだけの対策はしていますが、気になる方は無理をせず、「オンラインヨガ」もしていますので、そちらも検討してみてください。

ヨガの「アーサナ」だけにはこだわらずに、その日に集まったみなさんの身体の状態をお聞きしながら、シンプルでもじっくりと深めていける動きを紹介します。

オンラインだと、「この動きでいいのかな」と不安になる方もいるようなので、そういう方はやはり「対面レッスン」がおすすめです。

回数券もありますので、購入していただくと、お得にレッスンを受けることができます。

ヨガに関しては、「細く長くつづけること」が大切だと思っていますので、一度購入していただいたものは「期限なし」でご利用できます。ご都合の合う時にご予約ください。
    
回数券:2,500円/1回
    7,000円/3回
         11,000円/5回
    18,500円/10回
 (どの曜日でも使用可、期限なし)




◯オンラインヨガ

昨年から、感染症対策や、遠方の方のために「オンラインヨガ」もはじめています。

「人が集まる場所でのヨガはまだ抵抗がある」という方や、ふと「ヨガをしたいな」と思った時のタイミングで、気軽に受けたいという方にもおすすめです。

詳しい内容は下のリンク先から確認できます。

festaのオンラインヨガについて。
https://www.rolfing-festa.com/blog/2021/09/festa-11.html




◯maaruでつながるヨガ

festaに長く通ってくださっている方にはおなじみの、「ドーナツ小屋 maaru」さんとのイベントレッスンがまたまた復活です。

ヨガをした後に、「スペシャルドーナツランチ」をいただきます。

以前のイベントレッスンをしていた時には、毎回毎回違うメニューを出してくれましたが、今回もどんなドーナツが出てくるのか楽しみです。


写真は前回の「スペシャルドーナツランチ」です。


10月27日(水)11:00 - 13:00(ヨガ60分+ランチタイム)

場所:Rolfing House festa 山形市若宮4-2-3
料金:2,500円
定員:7名




◯カレーとヨガ

とんがりビルの1階にある「この山道を行きし人あり」で、おいしいカレーを作っている今野洋子さんにfestaに来ていただいて、ヨガで気持ちよく身体を動かしもらった後に、カレーをいただくというイベントレッスンです。


今回のカレーは「ポークビンダルカレー」になります。


10月19日(火)10:30 - 13:00(ヨガ60分+ランチタイム)

場所:Rolfing House festa 山形市若宮4-2-3
料金:2,800円(マイ食器持参で100円off)
定員:7名





以上のヨガレッスンは全て「要予約」となっています。


ご予約、またはお問合わせは、

電話:090-4476-6395(大友)

までご連絡をお願いします。


みなさまの参加を楽しみにお待ちしています。

 


Ryoko

( Posted at:2021年10月 5日 )

「私のない、頭から解放された、一つのカラダ」

スクリーンショット 2018-12-26 14.27.12

※2019年に書いた記事を再度載せています。

「田中 泯」さんという俳優さんを知っていますか?

最近では、「僕らは奇跡でできている」というドラマに、主演の高橋一生さんの祖父役で出演されていましたが、「前衛的なダンサー」としても知られている方です。(俳優さんでダンサーとしても活躍しているといえば、「森山未來」さんなどもそうですね。)

その方のインタビュー記事、『生き物本来の居方を取り戻す。舞踊家・田中泯に聞く「カラダ」』を読んでみたのですが、ロルフィングのカラダ観にもつながる表現、言葉がたくさんあったので、みなさんとも共有したいなと思います。


- 場踊りは自然や街の中でやるから、場所ありきです。

「場踊り」というのは、田中さんの言葉だと思いますが、何か場所にまつわる情報を手に入れた時や、田中さんご自身の直感で、「ここで踊ってみたい」と感じた場所があったら、「その場に自分のカラダを置いてみて、カラダに何が起こるのかを観察する」というところから始まり、それが様々な「踊り」の形を取る場合もあれば、何も起きなくて呆然とすることもあるようです。


- 場所が最優先にあって、そこで踊ることによってどんな踊りが生まれるのか試みています。

このブログの中でも、「場の大切さ」というのは、何度も書いてきましたが、僕たちのカラダというのは、今この瞬間にも、自分の身の回りの「環境」と「相互にやり取りコミュニケーション)」を繰り返しています。

僕は今この記事を、山形市内のスターバックスで書いていますが、隣に座っている人との距離感、左前の人たちの会話、エスプレッソマシンが動く音、そこから漂ってくる匂い、窓の向こうに見える景色も、刻々と「変化」していて、それに対して、僕のカラダは自覚的ではないものの「反応」し続けています。

少しだけ、「自分のカラダ」に意識を向けて、そこで何が起こっているのかを観察してみると、周りの環境の変化に応じて、呼吸が浅くなったり、深くなったり、左の顔の皮膚がざわざわしたり、座っている坐骨への体重の乗り方が変化したりしています。

それに「耳を澄ます傾ける)」ようにしていると、カラダに「微細な動き」が生まれては消え、それがつながり連鎖して、大きくなろうとしては打ち消し合ったり、それがある形を取ると「踊り」とも言えるものにもなるかもしれません。

そういう、「環境との即興的なコミュニケーション」が、ある動きとして「増幅」してくるようなものは、田中さんの「場踊り」の他にも、野口整体では「活元運動」などと呼ばれるものがあったり、海外では「アンワインディング(Unwinding)」というものがあったり、二人ないし数人で行う「コンタクトインプロビゼーション(Contact Improvisation、CI)」というものもあったりします。

「環境(他者)との即興的なコミュニケーション」としての「CI」

ここまで「目に見える動き」ではなくても、ロルフィングのセッション中でも、「セッションを受ける人」、そして「場所」も変われば、「そこで起きることカラダの反応)」は変わってきます。

「肩こり」の人はたくさんいますが、いつも同じように肩周辺に施術するわけではなく、同じ人でも日が変われば、ましてや人が変われば、同じ症状でも「そこで起きること」が違ってくるのが、ロルフィングの「セッション」です。

肩こりという「症状」は同じでも、セッションは「同じにはなり得ない」のです。

僕は、自分のセッションルームである「festa」以外にも、他のロルファーさんやボディワーカーさんのセッションルームや、ある時には、会社の事務所であったり、高校の体育館のステージの上や、高野山のお寺でもロルフィングをしてきましたが、「その場がロルフィングをさせてくれる」と感じることが多々あります。

逆に言うと、「今度訪れる場所は、僕とクライアントさんにどんなセッションをさせてくれるんだろう」と、楽しさを与えてくれてもいます。(僕が「出張セッション」を積極的に行っているのは、そういう理由もあります。)

そういう意味で、ロルフィングというのは、もちろん大きな筋道はあるのですが、「肩こり→〇〇」という方程式に従うのではなく、すごく「場踊り的な」ボディワークとも言えるかと思います。

「場」が「表現」に与える影響に関しては、現代美術家の「横尾忠則」さんも興味深いことを、Twitterでつぶやいてらっしゃいます。


festaは「とんがりビル」の3階にありますが、「ここにいるだけでも、カラダが開いてきて、奥の方から緩んでくる」というような「場」になってくれればいいなと思っています。

それほど、ロルフィングにとっては、「どういう「場」でセッションをするのか」ということは、そのセッションの「効果」に影響を与える、大切な要素になります。


-「時間」や「空間」にカラダを明け渡す

素敵な表現です。

自分の「頭」の都合や欲を手放して、「カラダ」を空っぽにして、その「場」に「明け渡す」ということ。

これほどまでに、小さい子どもから大人までもが、「の重要度が過剰に高くなりすぎてしまった」現代では、なかなか難しいことだと思います。

まだまだ子どもが小さく、保育園や幼稚園にいる頃からでも、「それをしては先生に怒られる(みんなに迷惑をかける)」と、徹底的に教育されてきて、学校に入学したら、今度は「成績」という画一的なもので評価され、友だちにも学校でのふるまいの是非を、逐一LINEグループでイジられたりします。

社会人になったとしても、会社の都合に合わせ、自分という存在の価値をすり減らしていって、「カラダを解放して、自由にする」という機会は、「自分で意識してこしらえなければ、ない」というのが、今の世の中なのではないでしょうか。

地方に移住をしたり、山登りや、農業を始めて、自然を求めている人が多くなっていたり、ロルフィングなどのボディワークを受けたりする人が、徐々に増えてきていると思いますが、それは「カラダの声に耳を澄ます」ということを、本能が欲しているのかもしれません。

そのことを田中さんは、下のように表現しています。

-その時からの経験があってこそなのですが、踊るときは「私」や「自分」と言われているようなものをカラダからちょっとどこかに置いておいて、その時間、空間、条件に対してカラダを明け渡しているような状態になる、と言えばいいでしょうか...。

大雑把にいうと、人間という生き物は、はじめにカラダが生まれ、徐々に環境と共に「私」というものが芽生えていくと考えています。それがいつ頃からと厳密には言えませんが、普段は、カラダの中にいる「私」によって、カラダの動きをコントロールしている状態だと思います。

それに対し、踊るときはカラダの中からこの「私」を外に出すというのか...。コンディションのいいとき、「私」というのは踊っている間、カラダの正面や後ろや上方から、自分のカラダを見ているような状態になります。

そういう状態になると、カラダの中に、その時間、空間、条件の中にあるいろいろなものが入って来られるようになる。それを感じながら踊ろうとしています。時に、カラダに入ってくるものによって、自分が「思う」よりも前にカラダが動き出すこともありますね。

僕は、踊りを踊っている時、「私」のない一つのカラダになることが夢なんです。」

今回の「タイトル」にもしましたが、ロルフィングのセッションで、僕が受けてくださるみなさんに体験してもらいたいことが、まさにそういうことだと思っています。

どこへ行っても、自分が何者になろうとも、「つながり」続けて、そこから逃れることが難しい現代では、ボディワークを受けることで、「自分のカラダに向き合う」という体験をすることは、これからどんどん「価値のあること」と認識されてくることでしょう。


- 僕にとっての踊りは、自分のカラダを日常以上に感じ取るためのものです。

「踊りとは?」という問いに対して、田中さんが応えた言葉です。

そして、下のように続けます。

-「たとえば、激しく踊っている時、当然カラダはバランスとり、神経や筋肉と共に次々と動きのコントロールをしています。その最中、ふと、観客が席を立つのが視覚に入る。すると「俺の踊りはだめなんだ」とか「そんなはずはない」と脳がディスカッションを始めたり、耳が足音を聞いていたり、目がもうその瞬間とは違う別の風景を見ていたりする。カラダは、いろいろな感覚が同時に活発に動き回っているんです。そこで席を立った観客が戻ってきたら、カラダの中をさまざまに動いていた脳や耳や目が、が一斉にホッとなったりする。面白いですよね。

普段は「私」が邪魔をして、そんな風にカラダの中で起きていることを感じ取ることはできません。しかし踊ることによって、それが可能になります。」

僕がはじめてのロルフィングの10シリーズを受けていた時、触ってもいないところがスーッと伸びてきたり、ピクピク動いたり、聴覚の感覚が異常に鋭くなったり、自分のカラダと環境との境界が曖昧になったり、「普段は感じることのない感覚」をたくさん体験することができました。

正直、僕にとってのロルフィングの魅力とは、「カラダが楽になった治療的効果)」よりも、先に引用した田中さんのカラダに起こる感覚のような、「一体、自分のカラダに何が起きてるんだろう?カラダって不思議でおもしろい未知なるものへの興味)」という方が大きいかなと思っています。

自分のしているロルフィングが、もしも「痛みを取りたい」という「治療」のためのロルフィングだとしたら、たくさん勉強して、「カラダという自然」を「理解したそしてコントロール可能だ)」という方向性に向かってしまうのではないかと思います。

でも僕は、「自然はコントロールできない」という立場なので、ロルフィングのセッション中に起こる様々な「反応」を、小さな虫を見つめる子どものように、「へー、おもしろい動きするな、この虫。なんでそんなことするんだろう?」と、自由に考えを巡らせ、その結果、別に「答え」が見つからなかったとしても、その「プロセス(自分であれこれ考える、工夫する)」を楽しんでいるのだと思います。

お会いしたことはありませんが、田中さんも「今まさに、場によって、生成される踊り」という「プロセス」の中で、体験する様々な「不思議なこと、おもしろいこと」に魅了されているからこそ、未だに踊り続けているのだと思いますし、これからも踊り続けていかれるのだと想像します。


-「これは特に踊っていなくても、すべての人間ができることだと思っています。一般的に言われる「集中」というのは、周りにあるものから自分を切り離して、音も聞こえないような状態に入っていくこと。

理想的な集中とは、その状態の先にある「覚醒」という言葉なんじゃないかな。覚醒というのは、カラダが開いている状態で、普段の自分よりも吸収力や受容力の高い状態になると思っています。」

田中さんは「踊り」をされていますが、そうではなくても、「カラダに向き合う」というプロセスに入ると、先ほどまでごちゃごちゃと渦巻いていた思考が、自然と鎮まってきて、「集中」する状態になってきます。

そして、その先に進むことができると、田中さんの言う「覚醒」の状態に至ります。

あるクライアントさんは、「眠っているわけではないが、起きているわけでもなくて、何かを考えているわけでもなく、けど、この部屋に何があって、どれほどの空間かというのは、把握できている。何かが起こっても、そうなるのを初めからわかっていたかのように感じる」などと伝えてくれる方もいらっしゃいます。

これは、「瞑想」の状態とも言われたりしますが、特に僕のするロルフィングでは、「ただ手を当てているかのような」静かなタッチで、受けているクライアントさんが、自然に自分のカラダに意識が向いて、「そこで何が起こるのかを眺める」ような感じになるようにイメージしています。

ある意味では、自分のカラダの中で生まれてくる「踊りの以前のもの」を、見つめているのかもしれません。


− たとえばアインシュタインのような天才なら、そこで「光と同じ速さで僕が走ったらどうなるか」というようなことを考えつくわけです。

そうやって、ボディワークのセッションや踊りを通して、「覚醒」状態になってきた人は、「あるアイディアを着想する」ことがあったり、誰かと話していても、「嘘を話している」というのが、カラダの感覚でわかってきたりするようになります。

目の前の人が、「あなたのことを信用しています」という言葉を言っていたとしても、「カラダが語っていない」というのが、あまりにもありありとわかってしまうのです。

非常に優れたロルファーは、セッションを受ける前に、あまり多くは語らずに、ただ僕の奥の方を静かに見つめるようにします。

今思うと、多分「覚醒」状態に入っていて、「このセッションでしなければいけないこと」というのが、「見通す」ことができていたのだと思います。

そういう人とのセッションでは、目の前に立った瞬間に、「この人に嘘をついても、すぐにわかってしまうだろうから、素直にすべてを差し出そう」という気持ちになります。

そして、実際にカラダに触れ始めても、「そう、まさにそこを触ってほしかったんだ」というところにだけ、手が置かれていきます。


- カラダの中で醸成されたそういった要素が、言葉を保証しているんです。

自分の「カラダ」を通して、その「場」と交流して、そういう体験が長い時間をかけて「醸成発酵)」されていくと、それがその人の「言葉」の「担保」になります。

田中さんの言葉と、撮影された写真を見ると、なんとも「説得力」があります。


-「覚醒状態になり、自分を相手に開いていくことで、相手の言葉だけではなく、それを発する相手のカラダの持つ要素を感じることができるようになる。そうすればもっと、お互いを信じ合えると思うのです。」

それが、先ほど書いた優れたロルファーとの「セッション」の中で起こることで、「言葉によるコミュニケーション」ではなく、「純粋で、大切な何かがやり取りされるコミュニケーション」を体験できます。

それはとても至福な時間で、「生まれたばかりの我が子を抱きしめる母親と子ども」であったり、「お互いにギリギリまで体力、技術、精神を高めた状態で、真剣勝負するアスリート」なども、「言葉では表現できない」けれども、「お互いに(何かを確かに交わしたということを)信じ合える」のだと思います。


- いろいろなものが詰まっているカラダは、僕なんかが追いつかないくらいのものすごい速度で思考して、行動して、コミュニケーションしている。

ロルファーという仕事柄、いろいろな方々のカラダを見て、触れてきましたが、その経験が多くなればなるほど、「カラダはかしこい」と感じます。

ロルフィングの他にも、世界には様々なボディワークが存在しますが、「カラダという自然の智慧を信じている」というところは、方法は違えど、みな共通していることだと思います。

ネットやテレビでは、「〇〇筋を緩めるだけで、腰痛が治る」とか、「全身の疲れの正体は、□□にあった」などという、謳い文句の情報が溢れかえっていますが、田中さんには、どう響くのでしょうか。

言葉の表面だけで「踊らされてしまう」のではなく、自分のカラダの声に耳を澄ませ、そこから生まれてくる「動き(内からの踊り)」に従ってみると、自然に「自分が進むべき方向」は見えてくると思います。

いかにカラダを、自分に都合よくコントロールするか」ではなく、「カラダに委ねてみる」ということ。

みなさんも、この世に生まれ持った「自分だけのカラダ」を信頼して、外側に溢れ返る情報にチューニングを合わせるのではなく、その一つのカラダに意識を向けてみると、そこには「驚くほどに豊かな世界」が広がっていることに気づくのではないかと思います。

もしも、今の自分の現状に悩みがあるとすれば、それは「カラダの中に、その答えがある」と、僕は考えています。

最後に、田中さんの言葉をもう一つだけ載せて、この記事を終わりにしたいと思います。


- 僕は「私」から解き放たれてカラダを感じる瞬間が、自由ですごく好きですね。その瞬間を持つことによって、一度しかないこの人生を、より豊かに生きられると思っています。




Yuta

( Posted at:2021年10月 2日 )

9月のYogaスケジュール


もうすぐ山形の短い夏も終わりますね。

今年の夏は、ものすごく暑い日もあれば、雨が降って気温がぐっと下がる日もあって、なんだか身体が追いつかない感覚があります。

ヨガに来ていただいてる方の中にも、急に体調を崩す方もいらっしゃったり、気候の急な変化に対応するのが難しい印象です。

スケジュールの中のコラムにもありますが、そんな時こそ、ヨガでゆっくりと身体を動かし、自分の身体の感覚をじっくりと味わうことができると、「自分の内側の静けさ」に気づきやすくなります。

レッスンの前には、身体も心も落ち着かない感じだったのが、ヨガの最後の「シャヴァーサナ(屍のポーズ)」の時間には、「凪のような静けさ、穏やかさ」を感じるように変化してきます。

秋になると、少し気候も穏やかになってくると思いますが、世の中的には、まだまだ変化の時間が続きそうなので、ヨガがそれを乗り切るサポートになるのではないかと思います。

お時間を作って、ぜひfestaに起こしいただいて、ゆっくりと丁寧に身体を動かしていきましょう。

9月もよろしくお願いします。




◯festaヨガ

上のスケジュールの「ピンク色」のアンダーラインのところが、「festaでの対面レッスン」になります。(クリックすると、拡大したものが見れます

できるだけの対策はしていますが、気になる方は無理をせず、「オンラインヨガ」もしていますので、そちらも検討してみてください。

ヨガの「アーサナ」だけにはこだわらずに、その日に集まったみなさんの身体の状態をお聞きしながら、シンプルでもじっくりと深めていける動きを紹介します。

オンラインだと、「この動きでいいのかな」と不安になる方もいるようなので、そういう方はやはり「対面レッスン」がおすすめです。

回数券もありますので、購入していただくと、お得にレッスンを受けることができます。

ヨガに関しては、「細く長くつづけること」が大切だと思っていますので、一度購入していただいたものは「期限なし」でご利用できます。ご都合の合う時にご予約ください。
    
回数券:2,500円/1回
    7,000円/3回
         11,000円/5回
    18,500円/10回
 (どの曜日でも使用可、期限なし)




◯オンラインヨガ

昨年から、感染症対策や、遠方の方のために「オンラインヨガ」もはじめています。

「人が集まる場所でのヨガはまだ抵抗がある」という方や、ふと「ヨガをしたいな」と思った時のタイミングで、気軽に受けたいという方にもおすすめです。

詳しい内容は下のリンク先から確認できます。

festaのオンラインヨガについて。




◯カレーとヨガ

とんがりビルの1階にある「この山道を行きし人あり」で、おいしいカレーを作っている今野洋子さんにfestaに来ていただいて、ヨガで気持ちよく身体を動かしもらった後に、カレーをいただくというイベントレッスンです。


9月28日(火)10:30 - 13:00(ヨガ60分+ランチタイム)

場所:Rolfing House festa 山形市若宮4-2-3
料金:2,800円(マイ食器持参で100円off)
定員:7名





以上のヨガレッスンは全て「要予約」となっています。


ご予約、またはお問合わせは、

電話:090-4476-6395(大友)

までご連絡をお願いします。


みなさまの参加を楽しみにお待ちしています。

 


Ryoko

( Posted at:2021年8月29日 )

【残り5枠になりました】2021年9月の芦屋出張ロルフィングのお知らせ。


今年の夏はよく遊びました。

小学一年生の息子が「はじめての夏休み」だったのですが、学童保育にも行っていないので、毎日家にいました。

一軒家で暮らしながら、そこでロルフィングとヨガもしているので、なかなか大変なオペレーションでした。笑

リビングは、週の午前のほとんどはヨガをする場所になります。

そうすると、必然的に僕と息子は外に行かなくていけなくなるので、川や海などの水辺に行ったり、蔵王の山の上に行ったり、猛暑の中で少しでも快適に遊べる場所を転々としました。

おかげで、息子と僕はきれいにこんがり日焼けしました。

そうこうしていると、今度は台風がやってきて、山形の季節は一気に「秋」になったかのようでした。

最高気温でも20度を少し超える程度で、朝晩は毛布がないと寒いくらいでした。

そして今日は、35度超えです。笑

さすがにこれだけアップダウンがあると、なかなか参りますね。

関西の方も、長雨が続いて調子を崩している方もいらっしゃるかもしれません。

9月に出張ロルフィングをさせていただく予定を立てましたので、少しでもみなさんの身体の不必要な緊張、制限が解放されて、残りの夏をすっきりと心地よく過ごせるお手伝いができたらと思います。

もしもタイミングが合えば、ロルフィング受けてみてください。

何かロルフィングがみなさんの力になれればうれしいです。

はじめましてのご新規の方も大歓迎です。


(予約状況は9月6日現在です)


9月9日(木)
①16:00 - 18:00 ×
②18:00 - 20:00 ×

9月10日(金)
①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×

9月11日(土)
①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ○
⑤18:00 - 20:00 ×

9月12日(日)
①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ○
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ○


【場所】
JR芦屋駅すぐ」の場所になります。ご予約いただいた方には場所の詳細をお知らせします。

【セッション料金】
 13,000円(120分)

【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2021年8月19日 )

陸上選手と生物学者が話した「体(自然)」のこと。

為末大さん(左)、福岡伸一さん(右) ジャガーHPより

上の写真の左側の男性は「為末大」さんという方で、元陸上競技400mハードルの日本記録保持者で、世界陸上選手権では2001年エドモントン大会、そして2005年ヘルシンキ大会で銅メダルを獲得した、日本を代表するランナーだった方です。

現在では、テレビでコメンテーターなどもされています。

僕は元々、ロルフィングでハンズオンの施術をする前には、オリンピックを目指すようなアスリートから、学生スポーツ、一般、高齢者の方までを対象にした「トレーニング指導者」をしていました。

大学卒業後、Washington Nationalsのルーキーリーグでインターンしていた時

まだ中京大学の学生だった頃、大学のトレーニングセンターに毎日のように通い詰めて、トレーニング指導の教科書を真面目に勉強することよりも、様々なスポーツのトレーニング風景を観察していたことがありました。

スポーツの競技によって、それぞれが行っているトレーニングはまるで違います。目の前で行われているトレーニングの多くは、「教科書には載っていないもの」であったり、「教科書に書いてあるやり方とは違っているもの」でした。

中でも、特に僕のトレーニング指導に大きな影響を与えたのが、「陸上競技」のトレーニングで、中京大学は全国的にも陸上競技の名門大学で、多くのオリンピック選手、メダリストを輩出しています。

そんな世界レベルの陸上競技のトレーニングを観察して、「何を目的にしてやっているんだろう」といろいろと想像して、自分の身体で試してみて、それを何度も何度も繰り返すことで、とても多くのことを学び、吸収していきました。

さらに、陸上競技経験者しか読まないであろう『陸上マガジン』を大学の図書館で読み漁るようにもなり、そこで、その当時陸上短距離界のエースであった「末續慎吾」さんや、まだ現役選手だった「為末大」さんのことを知りました。

その頃から、走りの美しさはもちろんなのですが、「言葉をすごく大切にしている人」ということと、「自分の頭で深く考えている人」というのが、為末さんに対しての印象でした。

陸上競技を引退されてからも、ご自身のウェブサイトで、「陸上競技」のみならず、「スポーツ」に関して、さらには「人間」そのもの、そしてそれが作り出す「社会」についてなどの多様なテーマに関して、幅広い想像力と、深い洞察に基づいたコラムを書かれています。

今回はそのコラムではないのですが、「福岡伸一」さんという『動的平衡』、『生物と無生物のあいだ』など、多数の著書も執筆されている生物学者の方との、とても興味深い対談が「ジャガー」のウェブサイトに載っていたので、その一部を紹介したいと思います。

普段、僕がロルフィングをする上で、とても大切にしている「観点」が、お二人の対談の中でも登場してきます。

以下が対談を抜粋したものです。


・・・・・

為末:ふと思い出したのですが、現役時代に、左のアキレス腱の痛みが取れないことがあったんです。いろいろと試しても、なかなか治らない。でもあるとき、自分のフォームをビデオで観たところ、右肩が回転しているのに気づいたんです。こういう動作は対角線上のパーツに負担をかけるので、右肩の回転を止めてみたら、アキレス腱の痛みが引いて驚きました。

ここから連想したのですが、いま私たちは人間社会の様々な問題を解消しようとして、部分最適化の罠に陥っているように感じます。個別の問題に対処しようとするばかりで、社会全体をどうしていくかの議論ができていない。どうすればこの行き詰まりを打破できますか。

福岡:為末さんの例で言えば、物理的に離れて見えるパーツであっても、生命の中では全体が相互に作用していると考えた方がいいと思いますね。人間はついつい、分節的にものを考えやすい。まず、この傾向に自覚的になるのがスタートです。

我々の体は、アキレス腱や半月板といった部品が、ロボットみたいに合体してできているわけではない。もしアキレス腱が痛んだときに新しいものと取り替えられるとして、それで治るかというと、おそらく根本的な原因を特定しない限り、また新しいアキレス腱が痛みだしますよね。

人間の営みである以上、社会についても同様だと私は思います。複雑なシステムゆえに、シンプルだったり部分的だったり、わかりやすいモデルに飛びつきやすい。一旦そこを我慢して、全体像に向き合わなければいけないでしょう。

為末:そのためには何が必要だと思われますか。

福岡自然はいつでも参考になりますよ。それは何も、山に行ったり海に行ったりすることだけではない。我々はこういう人工的な都市に住み、あらゆる人工物に囲まれています。だから「たまには自然が必要だ」なんて言うことがありますけど、私はちゃんちゃらおかしいと思っているんです。私たちは、常に自然ともっとも身近に接している。それが何か、おわかりですね。

為末自分の体、ですね。

福岡:はい。こんなに貴重な自然はないわけです。だから自然、身近なところでは自分の体について考えを巡らすことで、きっとヒントを得られると思います。

「遊びやゆらぎ」を許容する生物は淘汰されない、生物学者・福岡伸一×為末大対談、ジャガーHPより)

※文章中の太字は、僕自身の判断で付けています。

・・・・・


「複雑なものを複雑なまま受け入れる」ために

今、社会全体が「部分最適化の罠」に陥っていて、シンプルだったり部分的だったり、「わかりやすいモデルに飛びつきやすい」と、二人の対談にはあります。

ロルフィングをしていて、今までたくさんのクライアントさんに関わらせてもらってきましたが、「どうすれば〇〇はすぐに治りますか?」という質問であったり、「肩こりには肩甲骨を動かすのがいいって聞いたので、それをしているのですが合ってますか?」と聞かれることがよくあります。

私たちの「」というのは、まさに福岡さんが指摘しているように、「常にもっとも身近に接している自然」であって、それがゆえに「複雑なシステム」なのです。

ロルフィングというボディワークは、その「体という自然の複雑さ」に対して、「複雑なまま向き合う」という方法を取っていると、僕個人としては考えています。

複雑である」ということは、「豊かである」ということです。

その「体の豊穣さ」を、安易に「縮減」することなく、そのまま「享受」するにはどうすればいいのか。

そのためにロルフィングでは、「10回のセッション」を行うことで、十分に「時間」をかけ、「クリアに開かれた知覚」と「エゴのない透明なタッチ」を使い、「一方通行の治療」ではなく、「受け手の主体性」を大切にして、「身体を介したコミュニケーション」を丁寧にしていきます。

僕がロルフィングを学んだ「Dr. Ida Rolf Institute®」の動画です。

インスタントな答え」を求めていた人でも、「体のガイド役」のロルファーと一緒にセッションを重ねることで、体の「不必要な制限からの解放(筋の緊張の軽減、関節の可動域の向上、循環機能の改善など)」を体験して、「自由でひらかれた体」になっていきます。

そうすると興味深いことに、「最初は、この痛みをすぐに取り除こうと、それに執着というか、縛られれていたことに気づきました。それが次第になくなってくるにつれ、その痛みが、自分に何かを伝えようとしていることがわかってきて、体がいろんなことを教えてくれるような気がします」というような、「その人自身の存在そのものの変容」とでも言えるような「過程」を通過することがあります。

もうこの頃になると、すっかり「自分の体について考えを巡らすこと」にも慣れてきて、「腰痛にいいストレッチはありますか?」というような「問い」は変化していきます。

「(ロボットのように)修理したい」と思っていた体は、「発見や気づきを促すリソース」として機能して、そこからたくさんのことを学んでいけるようにもなるのです。

繰り返しますが、「複雑である」ということは、「豊か」であるということです。

複雑なものを複雑なまま受け入れる」には、少し「時間労力コスト)」が必要ですが、「適切なガイドメンター)」がいると、それは「どんな人にでも可能」になります。

世界でメダリストになった「陸上選手」と、日本を代表するような「生物学者」の対談が、ジャガーという「車メーカー」のウェブサイトでされていて、その結びが、「社会の諸問題は、人間の営みである以上、人間の存在に根ざしている自分の体に向き合うことで、そのヒントが見えてくるかもしれない」というのが、とても印象的だなと思います。

自分の体」は、思っているよりもずっと豊かで、眺めたり話しかけたりすると、「今のあなたに必要なこと」を教えてくれることもあります。

もしかしたら、その悩みの「ヒント」は、すでに「体が知っている」のかもしれません。




Yuta

( Posted at:2021年8月 9日 )

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