ロルフィングハウス フェスタ FESTA

Webマガジン『雛形』さんにインタビューしていただきました。

昨年の7月に、こどもが生まれるのをきっかけに、

5年ほど住んだ神戸から、山形に移り住みました。

神戸でロルフィングをはじめたので、

こちらには何もベースがありませんでした。

まわりの人からは「そんなんで大丈夫?」と聞かれましたが、

こどものことを優先したかったので、迷いはしませんでした。

内田樹先生のゼミに1年ほど参加していて、

そこで「地方に移り住む若者たち」という話題は、

何度も先生の口からも出ていたのですが、

自分では「なぜ地方に住むのか」と聞かれたときに、

はっきりとこれというものはありませんでした。

かといって、「なんとなく」という感じでもなく、

「よし、そろそろ東北に住もう」という覚悟だけがあったのです。

今でも、その理由はわからないままです。




スクリーンショット 2015-01-07 15.51.19.png

そんな僕ですが、取材を受けました。

僕のように地方に住むことを決めた人たちを取材されている、

Webマガジンの「雛形」さんからです。

取材を受けるのははじめてでしたし、

ロルフィングの説明も上手じゃないので、

このブログにもロルフィングのことはあまり書いてないですが、

少しロルフィングのことも話しています。


取材してもらった記事はここから見れます。

よかったら覗いてみてください。




Yuta

( Posted at:2015年1月 9日 )

からだが快適になる場所を、山形に。

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「武雄市図書館」

http://blogos.com/article/100305/?p=2




佐賀県の武雄市というところに、

すてきな空間があるみたいです。


「体が喜ぶ空間」


それがこの空間のコンセプトのようですが、

リンク先の記事の冒頭で、武雄市長の樋渡啓祐さんは、

こんなことを話しています。




「頭がよくなる」ってどういうことかというと、

多分「お肌がきれいになる」っていうことと同じだと思うんです。

肌をきれいにするためには、肌そのものに目を向けるよりも、

日ごろの生活習慣や食べ物に気を配って、その結果きれいになる。

頭のよさも同様で、頭そのものをどうこうするより、

頭がよくなるような生活をしていれば、

その結果、おのずとよくなるのだと思います。




festaが目指しているのは、「しぜんなからだ」です。


これは言葉では説明しにくくて、

いつも自分でも困るのですが、

たくさんの要素が、互いに関係し合いながら、

「しぜん」という状態が感じられてきます。

(「健康」というのも同じかもしれません。)


そのためには、

規則正しい生活も必要でしょうし、

からだが求めるものを、適切に食べることも、

いろいろな人たちと友だちになることも、

そして、からだが整うことも大切だと思います。


festaでは、特に「からだを整える」ことを中心に、

ロルフィングやヨガをしていますが、

からだが整ってくると、自然に生活にリズムが出てきて、

食べるものが変わってきたり、今までに出会ったことの

ないような人とも友だちになることもあります。


そうやって、「しぜん」という感覚がわかってきます。


最初はみなさん、「『しぜん』ってどういうこと?」と、

あたまで理解するための説明をほしがりますが、

からだが整ってくるうちに、

「ほう、なんとなく『しぜん』というのがわかってきたぞ」

という感じになってきます。




言ってみれば、僕は快適さの「申し子」なんです。

気持ちのいい人としか付き合わないし、

気持ちのいい服しか着ないし、気持ちのいい靴しか履きません。

小学校のころからずっと通知書に「わがまま」と

書かれ続けたくらいの超絶わがままですから。

ここの空間は、そんな僕の意識と身体の延長です。

僕は、空間は人の身体の延長だと思っています。




これも市長の樋渡さんの言葉ですが、

僕も「快適さの申し子」なんだなと思いました。


なぜ僕がロルフィングをしているのかも、

「からだの快適さ」を追い求めているからなんだと思います。


逆に言うと、からだが不快と思うものからは、

なるべく遠ざかろうとします。


ロルフィングをしてから気づいたことですが、

こどものころからそんなことをしていました。


僕が小学生のとき、母親がズボンを買ってきました。


今の時代ではもうないのかもしれませんが、

ズボンの裾にチャックがあったのです。


僕はチャックが皮膚に直接触れる感じが、

嫌で嫌でしょうがなくて、

泣きながらそのズボンを履くのを嫌がりました。


結局そのズボンを、もう一度履くことはありませんでした。


それは今でも同じで、とにかく着心地は大切にします。


もしも着心地が悪い服を着てしまうと、

その日一日、ずっと気分が悪くなってしまうほどです。


「おしゃれは我慢」と言いますが、

からだの言い分を無視してまで、おしゃれを優先しようとは

僕は思ったことはありません。




今は多くの人が、何が自分にとって快適かすらわからなくなっている。

だからこそ、自分が体験するってことが大事なんです。

快適な場所に来て、もう一度学び直すことが大事です。

人間はしょせんアナログですから、五感を使わないと

何が快適かはわからないし思い出せない。

「この図書館に来てくれ」って僕が言うのはそこなんです。

ここにいることじたいで、僕は頭がよくなっていると思います。

説明しても始まらない。感じてほしい。

一度見たら、批判してた人がコロッと変わりますもの。




からだにとって快適なものには近づき、取り込み、

不快なものは、自分から排出し、遠ざかるというのは、

生きる上で基本的な能力だと思います。


自分のこどもを見ていると、まだ自己意識もないのに、

そんな能力がいきいきとはたらいていることを感じます。


休むことなく、ただひたすらそれだけをしているようです。


そしてそれは、誰にでもはたらいているものです。


けど、自分も含め、どれだけのおとなが、

それが正常にはたらいていると言えるでしょうか。


僕は、ほとんどいないと思っています。


多くのおとなたちは、樋渡さんも話していますが、

「何が自分にとって快適かすらわからなくなっている」

そういう状態だと思います。


そして、からだが不快だと感じているものに、

何の警戒もなく近づき、せっせと自分の中に取り込み、

本当に必要なものが何かに気づきにくくなっています。


そうやって、僕らはからだをこわしていくのでしょう。




では、そんな人のからだには何が起こっているのでしょう。


僕は、「からだからの微細なシグナル」に気づくことが

できていないのだと考えています。


からだは、僕らが考えているよりもずっとかしこいです。


きちんと、快、不快なものに対して、反応していて、

その反応はからだで表現されています。


食べたくないものを食べると、口の中が荒れたり、

お腹がゆるくなったり


肌に合わない服を着ると、皮膚が赤くなっていたり


苦手な人と会った後、肩が凝っていたり


それに対して、「からだがノーと言っているな」と気づき、

自分の行動に変化をつけられる人。


そんな人が、festaに来てもらって、

東北に増えてくればいいなと思います。


この図書館ほど、規模は大きくはないですが、

とにかく「体が喜ぶ空間」には、とことんこだわって、

ロルフィング、ヨガを通して、「何が自分にとって快適か」に

気付いてもらえるような場所をつくります。


1月15日に、山形でのRolfing House festaを

オープンする予定です。


それに関しては、また書きます。


どうぞお楽しみに。




Yuta

( Posted at:2015年1月 8日 )

こどもなからだ、おとななあたま

からだにひびく、心地よさ


こどもが絵を描いているときに、

おとなが「それは何を描いてるの?」とか、

「それは何の意味があるの?」と聞くことあります。

お絵かきがとにかく好きな子だったら、

そんなこと気にせずに、どんどん描きます。

描いているときの、からだの感覚が心地いいのでしょう。

クレヨンが紙に引っかかる感じ。

色鉛筆にしたときの引っかかりの違い。

線を引くスピードの変化による音の変化。

色の混ざり具合。

そういったいろいろな刺激が、絵を描く行為を通して、

からだの感覚として感じられます。

形や色の正確性、整合性などは関係ありません。

からだの中にひびきわたる、色鮮やかな感覚が心地よく、

ただそれをおいかけて描いているのです。




わかりやすく、ことばにしやすい、いみのある絵


けどお母さんが、何度も繰り返し、

こどもの描いてるものの意味を尋ねつづけると、

お母さんの凝り固まったあたまでも理解できるように、

こどもの絵の持っているダイナミクスは次第に失われていきます。

何かがあふれだしてきそうな、生き生きさはなくなり、

見てすぐにわかりやすい、意味のある絵になっていきます。

お母さんの理解の範囲に、

こどもの可能性がしぼんでいってしまうのです。

「ゾウさんが上手に描けてえらいね」

自分がただただ描いていた絵が、

お母さんに「ゾウさん」と意味を付けられてしまいました。

けど、そのゾウさんという形を描くと、

またお母さんが褒めてくれます。

そうすると、ゾウさんを描くと、お母さんが褒めてくれるから、

それを何度も描くようになります。

お母さんに褒められるために、

自分のあたまが褒められて満足するように、

絵を描きはじめるようになるのです。




こどもの世界から、おとなの世界へ


ことば、かたち、いみなどが生まれてくる前の、

根源的なエネルギーの流れ、ダイナミクスを、

こどもは描くことで表現します。

その表現の中では、自分と世界は分かれていなくて、

全てが調和し、共鳴しあっています。

夢中でその行為に没頭します。

けど、遠くから何かが聞こえてきます。

自分を呼ぶ、お母さんの声です。

そうして、色も形もはっきりとした世界に戻り、

自分の行為の結果である絵に、名前や意味を尋ねられ、

あたまでそれを考えます。

全てが一体となったこどもの世界から、

分けられ、分類され、整頓されたおとなの世界に戻り、

次第にこどもの世界があったことすら忘れてしまいます。




ロルフィングの不思議な感覚


ロルフィングをしていると、

からだの部分があたたかくなったり、

ピリピリ、チリチリしてきたり、

ぴくぴくとからだが勝手に動きはじめたり、

ズーンと引っぱられる感じがあったり、

スーッと何かが通り抜ける感覚があったり、

さまざまなことが、クライアントさんのからだに起こります。

あたまで理解して、あたまでコントロールして、

それらの反応が起きているわけではありません。

素直なからだの反応です。

はじめてロルフィングを受けた人の多くは、

自分のからだで起きていることに、驚いたり、不思議がります。

「ん?このからだで起きている感覚は何だ?」

「この感覚は合っているのか?正しいのか?」

「わからないから気にしないようにしよう」

などと、あたまとからだがコミュニケーションをして、

あたまがからだの反応を押さえこもうとすることがあります。

自分のあたまの理解の範囲を超えると、

それがなかったことにしようとするのです。

そうすると、からだの自然な反応は次第に弱まっていきます。




「名前を付けて保存」をしたがる、おとなとあたま


これはまるで、先に書いたお母さんとこどものようです。

からだは、ロルフィングのタッチに呼応をして、

何かしらの反応を見せます。

でも、それに意味や、言葉を与えることができないと、

それを自分の範囲にしぼませてしまうのです。




小さな反応を大切にすると、大きくからだは変化する


からだが見せる素直な反応には、

ノイズの少ない、生き生きとした情報が含まれています。

その情報を元に、触れているぼくのからだも反応し、

次に何をすればいいのかが、自動的に決まっていきます。

そうやってロルフィングのプロセスは進んでいきます。

でも、そのからだの反応に対して、ぼくらが

「からだがピリピリしているのは、〇〇のせいですよ」と、

簡単に意味付けをして、安易に言葉を与えてしまうと、

その情報の動きはダイナミクスを失い、

収縮し固定されてしまいます。

ぼくらの狭いあたまで、勝手に情報を解釈してしまうのです。

情報に意味を与えるのは、人間のあたまの仕事ですが、

与えすぎてしまうのも困ったものです。

(ランダムな星の並びに、星座という関連性を

 見てしまうのが、人間のあたまです。)

起きているからだの反応に対して、

すぐに意味を見つけて、つかまえようとするのではなく、

それをただただ眺め、感じることに集中できると、

本当にその人にとって必要な、

からだの深いところからの変化が起こってきます。




ことば、かたち、いみは、自然に生まれてくる


ロルフィングでは、

みなさんのからだが自然に反応できようにします。

そして、そのいろいろな反応に、

何かしらのつながりや関連性を見つけだすのは、

あくまでみなさんです。

ぼくらが勝手に意味付けはしません。

「さっきから指先がピリピリしていたのですが、

 ピリピリがなくなってきたら、首の痛みがなくなりました」

それを発見するのは、ぼくらではなくみなさんなのです。

こどもがからだ全体で、夢中で絵を描くように、

からだを自然に、そして自由に反応させてあげます。

そうすると結果的には、からだに様々な変化が、

とても深いところから起きてくるのです。




こどもがすべて知っている


ぼくらロルファーは、

お医者さんでも、治療家さんでもありません。

からだを「治す」対象とは思っていません。

痛みや不調は、こどもなからだの、

おとななあたまへのメッセージです。

何か問題が起きているときに、

からだはそれをあたまに伝えようとします。

なので、ぼくらがする仕事は、

そのからだのメッセージに「耳を傾ける」ことです。

耳を傾け、丁寧にメッセージを聞いていると、

少しずつ「本当にからだがしてほしいこと」がわかってきます。

ぼくらのタッチに、からだが自然に反応してくると、

どこに、どんなふうに、どれくらい触ればいいのかを、

からだが教えてくれます。


いつもセッションを終えたときには、

「またいろいろからだに教えてもらったな」と、

こどもなからだのすごさに驚かされるのです。




Yuta

( Posted at:2015年1月 7日 )

(満席になりました)12月の神戸でのロルフィングの予定。

今月初めに、神戸で出張ロルフィングをしましたが、

12月にも行くことになりました。


日にちと場所が決まったのでお知らせします。
(予約状況は12月6日現在です)


12月15日(月) 岡本ハイツ101号室

①13:00 - 15:00 × 
②15:00 - 17:00 ×
③17:00 - 19:00 ×


12月17日(水) 岡本ハイツ101号室

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×


12月18日(木)
A:岡本ハイツ101号室 B:西本クリニック

①  9:00 - 11:00 A ×
②11:00 - 13:00 A ×
③14:00 - 16:00 B ×
④16:00 - 18:00 B ×
⑤19:00 - 21:00 A ×


12月19日(金) 西本クリニック

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×
④15:00 - 17:00 ×


12月20日(土) 岡本ハイツ101号室

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×


予約をされる際には、

「CONTACT」ページから、必要事項を記入して送信していただくか、

info@rolfing-festa.comに直接メールしてください。

※予約の日時と場所を間違えないように確認をお願いします。




山形に住み始め、父親になった影響なのか、

自分のロルフィングも変化してきているなと、

前回の神戸出張のときに感じました。

(実際に、そういう声もいただきました。)


今回はどんなセッションになるのか、

自分がとても楽しみにしています。


年末年始の忙しい時期ですが、

すっきりとからだを整えて、

気持のいい年越しを迎えられるように、

ロルフィングできたらと思います。


お気軽にご連絡ください。




Yuta

( Posted at:2014年11月28日 )

出張について。

前回のブログで、福島まで出張したことを書きましたが、

今回は、festaの出張について説明したいと思います。




1、なぜ出張するの?


山形にも、もう少ししたらセッションルームを

置こうと思っています。


山形市内の予定です。


時期はまだ未定ですが、早めにみなさんに

お知らせできるように準備しています。


山形市内まで来てもらえる方でしたら、

そこでロルフィングを受けられるようになります。


ですが、中には遠方の方もいらっしゃると思いますので、

そういった場合には出張でロルフィングさせてもらいます。


折りたたみのベッドを車に積んで、ご自宅まで伺います。


山形県内はもちろんですが、東北にもロルフィングに

興味がある方はいらっしゃると思います。


でも、そのロルフィングができる認定ロルファーは、

東北にはまだ3人しかいません。

(その内の2人が、拠点を東北に置いています。)


なるべくたくさんの方に、ロルフィングを受けていただく環境を

東北にも整えていきたいなと考えているので、

お声をかけていただいたら、東北のどこへでも伺おうと思います。


痛みや不調がある「部分」にだけ注目するのではなく

そういった症状が出てきている「背景」を

からだ「全体」を眺めながら、理解していく


そういったロルフィングの考えが、東北に広がっていくために、

festaでは出張もしています。




2、どこまで出張するの?


東北なら、どこへでも伺います。




3、出張料金は?


基本的には、「かかった分だけ」の料金を、

セッション料10,000円に加えさせていただきます。


かかった分だけの計算方法ですが、

ご自宅の住所をお聞きして、山形からのご自宅までの

ルートの距離をグーグルマップを使って調べます。


スクリーンショット 2014-11-01 20.24.45.png

図は、山形駅から仙台駅までのルートです。


山形県内は、基本的に一般道路を使って移動しますが、

他県には、高速道路を利用します。


グーグルマップによると、上のルートは65.2kmです。


そこから、「そのときのガソリン価格」と、

「車の燃費(約10km/L)」を使って、

「ガソリン代」を計算します。


そこに、「高速料金」を加えて、「かかった分」を計算します。


これに関しては、最初に伺った際に、きちんと説明させてもらいます。




4、家族まとめてロルフィングしてもらうときの出張料金は?


ロルフィングを家族で受けられる方もいらっしゃいますし、

友だちの紹介で何人かが集まって、

同じ場所で受けられることもあります。


その場合には、その方々で、3で説明をした出張料金を

割ってもらうことができます。


4人で受けられるなら、4で割るような形です。


遠方で受けられる方は、お知り合いの方何人かで

受けられた方が、1人当たりの出張料金は安くなります。




5、出張してもらうときに必要なスペースは?


ベッドの大きさは、縦185cm×横76cmです。


その周りを僕が動きまわってロルフィングをするので、

6畳ほどのスペースがあると、余裕を持ってできます。




6、出張は自宅じゃないとだめ?


ご自宅以外でもできます。

近くの公民館や、貸しスペースでもロルフィングできます。


ただ、使用する場所の予約、そしてロルフィングをすることの許可は、

ご自身で取っていただきます。


使用料がかかる場合は、出張費に加えさせてもらいます。




以上が、長々と書かせていただきましたが、

festaの出張に関しての考えです。


1で説明しましたが、出張をする理由は、

「東北にロルフィングが広まればいいな」という思いからです。


CONTACTページからお問い合わせいただけたら、

東北ならどこへでも伺いますので、お気軽にご連絡ください。




Yuta

( Posted at:2014年11月 1日 )

福島に出張しました。

先日、福島へロルフィングをしに行きました。


同じ東北ですが、なかなか行く機会がなく、

通り過ぎることはあったのですが、

今回がはじめての滞在になりました。

(と言っても、数時間だけですが...)


今住んでいる山形からは意外と近く、

山形道から東北道をすいすいと運転していくと、

1時間半ほどで到着しました。

近いものです。


しかも山形道は今、紅葉がとてもきれいな時期なので、

色鮮やかな山々を眺めながらの、気持ちのいいドライブでした。


東北だったら、どこへでも出張で行きたいなと思っています。


東北でロルフィングしている人は3人しかいなくて、

その内の僕を含め2人だけが、東北に拠点を置いています。


痛みや不調などの「症状」だけにとらわれるのではなく、

それが出てきた「背景」を探っていくのがロルフィングです。


「なぜ右脚だけO脚になるんだろう」

「なぜ立ったり座ったりしても腰は痛くないのに、

 歩いていると腰が痛くなってくるんだろう」

「今日は右膝が痛いけど、昨日は左膝が痛くて、

 痛みが移るのはなぜだろう」


その背景は、自分のからだの中だけにはとどまらず、

家族関係、仕事関係、自分の人生のタイミングなどなど、

様々な要素が絡まり合っています。


「痛みだけではなく、その人全体を理解する」


そのロルフィングの考えが、少しずつでも広がっていくように、

東北をかけ回りたいなと思っています。


次のブログで、出張に関して書きますので、

出張に興味のある方はそちらを読んでみてください。


次はどこに行けるのか楽しみです。




Yuta

( Posted at:2014年10月30日 )

手の発見、自分という感触。

こどもがどんどん大きくなってきました。

最近は、「ハンドリガード」をするようになりました。

自分の手を顔の前に持っていき、じろじろと眺めるのです。

本当に不思議そうに見つめています。

そして、その自分の手の発見は、自分の発見でもあります。

もにょもにょと動く手を、自分の口に運び、

その感覚を味わいます。

視覚の情報と、口の中の触覚の情報を照らし合せています。

そうやって自分に気づきはじめます。

他者には少しずつ気づきはじめていました。

僕や奥さんが動くと、それを顔を動かして追いかけます。

それがいなくなることも、わかってきたのかなと思います。

僕らがいなくなると、泣くことがあるからです。

「ない」状態がわかってきて、

そこから「ある」を理解するのかもしれません。

自分があるのが、わかってきたのでしょうか。

ちなみに、鏡の中の自分のことは、まだよくわからず、

ぽかんと口を開けて見つめています。

自分という手触りを少し感じはじめた、うちのこども。

次は何を発見するのでしょうか。




Yuta

( Posted at:2014年10月27日 )

(満席になりました) 11月の神戸でのロルフィングの予定。

前回、神戸ではじめての出張ロルフィングをしましたが、

いろいろな方に受けていただいて楽しかったです。


「メンテナンス」セッションとは言いますが、

現状維持ではなく、さらにからだの感覚が良くなったり、

新しい発見があったりするのがおもしろいところです。




次回の予定が決まりましたのでお知らせします。
(予約状況は11月1日現在です)


11月6日(木) 西本クリニック(アクセス

①15:30 - 17:30 ×
②17:30 - 19:30 ×


11月7日(金) 西本クリニック

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③13:00 - 15:00 ×
④15:00 - 17:00 ×

11月8日(土) 旧 Rolfing House festa

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×

11月9日(日) 旧 Rolfing House festa

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


予約をされる際には、

「CONTACT」ページから、必要事項を記入して送信していただくか、

info@rolfing-festa.comに直接メールしてください。

※予約の日時と場所を間違えないように確認をお願いします。




みなさんのからだが、痛みや不調もなく、

自由で快適になるように、ロルフィングできたらと思います。


11月にお会いできるのを楽しみにしています。

(年内にもう1度神戸に出張するかどうかは、まだ考え中です)




Yuta

( Posted at:2014年10月 2日 )

大切なことは、川の中で学んだ。

近くを散歩していたら、何やらこどもたちの声。

なんとも楽しそう。




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川遊びに夢中なこどもたちでした。


僕もこどものころには、母さんの実家の桧木内川で、

ずっと箱メガネを使って、モリでカジカ取りをしていました。


母さん方のおじいちゃんはマタギで、

怒るとこわいけど、とてもやさしくて大きな人でした。


今でも、あの真っ黒でしわくちゃの大きな手を思い出します。




Untitled

ダムづくりをしているようです。




Untitled

あのときに、川は僕に大切なことを教えてくれて、

川と一体になってぷかぷか浮いているときのことを、

ロルフィングを受けているときに思い出したことがあります。


「自然とひとつになる」


そんな原体験を持っていると、またそれを思い出すことができます。


大きな自然が包み、癒やし、教えてくれていたということを、

いつのまにか僕らは忘れてしまいます。


そういうことを、タッチの中で感じてもらえたらいいなと思います。




Yuta

( Posted at:2014年9月14日 )

顔の履歴。

WIREDの記事におもしろいものがありました。



すごくざっくりとですが、まとめてみます。


・人は「左右対称」な顔に魅力を感じることがわかっている。

・左右対称ではない顔の人は、栄養不良や感染症、

 遺伝子変異などの成長中に起こる問題を持っていることが多い、

・「良い遺伝子を残すため」に、健康状態の良い

 左右対称な顔を本能的に選んでいる。


つまりは、

「左右対称な顔の人は健康だから、元気なこどもを生むために、

 そういう顔の人に魅力を感じるようになっている。」


僕もその説をフォローしていましたが、

今回のWIREDの記事は、それを否定する研究結果が出た、

という内容になっています。




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僕が、「左右対称な顔は、健康状態が良い」と思うようになったのは、

香原 志勢(こうはら ゆきなり)さんの『顔の本』を読んだからです。


左右対称な表情をしている時は、まさに情緒にひたっている時
といってよい。喜び、歓喜、満足、没入、陶酔、安堵、肯定、心服、
尊敬、得意、希望、恐懼、恐怖、驚愕、概嘆、悲嘆、困惑、号泣、
虚脱、失望、倦怠、疲労などといった心情の時には、おのずから
表情は左右対称的な形で表れる。
作為的でない顔、つまり、すなおな心がつくり出す顔には
左右の歪みが生じないといえよう。

これに対して、非対称的な表情を保っている時には、心の流れは、
たぶんに意識的であり、意図的、作為的になる。
それはなにかものをしてやろうという心であり、顔である。
意外、皮肉、嘲笑、苦笑、無念、否定、批判、部分的賛意、不納得、
不審、疑惑、意地悪、侮辱、玩弄、阿諛、ごまかしなどの思いが
心中を流れる時には、左右非対称的な顔が浮かぶ。
         (『顔の本』、香原志勢、講談社、110ページ)




確かに、作為的だったり、何かを意識している時には、

人の顔は左右非対称になります。


みなさんも、心からすなおに喜んでいる時には、

左右対称なきれいな笑顔でしょうが、

「ここは気を使って、喜んでいるように見せよう」

などと思惑がはたらく時には、

どんな顔になっているか想像してみてください。


このブログでも、こどものことに関して書きましたが、

「かたく閉じられた手、かたく編み込まれた思い。」

こどもの表情は、とてもシンプルで、きれいに左右対称です。


そこには何の意図もないからなんでしょう。


世の中で一番すなおな人間といったら、それは赤ちゃんだと
いってよいであろう。赤ちゃんのつくる最初の表情は寝顔であり、
泣き顔である。その泣き顔には、いかりも、おどろきも含まれる。
そして、笑い顔が登場し、あくびや甘えた泣き声が加わることに
よって、人間らしさが加速的にましてくる。
これらの表情はすべて左右対称的である。
顔をゆがめることは、まずない。
赤ちゃんの心はまさに情緒の世界にひたりこんでいる。
嬉しかろうが、悲しかろうが、そこには知的なものの介入はない。
難しいこと、絡んだことなど、いっさい無関係である。
                    (同本、111ページ)


それが、少し成長してきて、お友だちに「意地悪」を

しはじめたりします。


自分という存在がはっきりしてくると、

他者のことも認識しはじめます。


そして、本当はありもしない「他者の心」を想像し、

それを操作しようするのです。


それは悪いことではなく、「知性の幼い発現」と、

香原さんは本の中で表現しています。


知的な動物、人間であるからこそ、左右非対称な表情を

することもあるのです。


おもしろいことに、そういう顔においては、左右対称の表情が
幾万回となくくりかえされるために、やがて顔の中に大きなしわが
ほりこまれる。逆に、そのしわのあとをたずねることによって、
その人物の心の遍歴の総和を読みとることができる。
たとえば、自分の仕事に打ちこみ、仲間と睦まじく大らかな生涯を
おくってきた農村や漁村の老人の顔には、ほぼ左右対称的なしわが
ひろがる。謹厳な校長先生の顔などについては、しわのより方の
パターンはちがうにしても、同じことがいえる。

これに対して、だましだまされる修羅の人間世界を生き抜いてきた
人びと、たとえば、表面的な観察かもしれないが、投機商人や
芸者置屋の女将の顔には、かなり非対称的なしわが刻みこまれる。
こういう社会では、とても鷹揚な表情などはしていられない。
客に接するさいの微笑みも、つい片側だけ強く引きつけるように
なる。すなおには笑えないからである。
                    (同本、112ページ)


香原さんも、「表面的な観察かもしれないが」と書いていますが、

左右非対称だから、厳しい世界を生きてきているとは、

簡単には言い切れません。


でも確かに、僕の少ない観察経験の中でも、

大らかな人生を歩まれてきた、尊敬する方々の多くは、

左右対称な顔をしていると、実感します。


そして、大らかにストレスが少ない生活をされてきた方は、

「だましだまされる修羅の人間世界」を生きてきた方よりも、

こころ、からだの健康状態は良いと言えるでしょう。


そういうことで、香原さんの本を読んで、

「左右対称な顔は、健康状態が良い」と思うようになりました。


WIREDの記事では、そのことに科学的根拠はないとの結果でしたが、

もう少し時間をかけて、いろんな本や文章を読んだり、

個人的な観察を続けながら、このことを考えていきたいと思います。


ロルフィングでは、セッション7が「顔」へのワークになります。


それをすることで、明らかに顔の表情が変わってきます。

左右の対称性も取れてきます。


そうやって、顔の構造が変わることで、感情も変化します。


左右対称な顔で、作為的な感情を持つことは難しいと思います。

(顔面フィードバック仮説と香原さんの説を合わせると)


香原さんの本の背表紙には、

「顔はさまざまなことを語ろうとしている」

とあります。


「鏡の中の自分の顔は、何を語ろうとしているのか。」


ゆっくりと自分の顔を眺めてみると、

何か語りかけてきてくれるかもしれません。




Yuta

( Posted at:2014年8月28日 )

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