ロルフィングハウス フェスタ FESTA

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からだが快適になる場所を、山形に。

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「武雄市図書館」

http://blogos.com/article/100305/?p=2




佐賀県の武雄市というところに、

すてきな空間があるみたいです。


「体が喜ぶ空間」


それがこの空間のコンセプトのようですが、

リンク先の記事の冒頭で、武雄市長の樋渡啓祐さんは、

こんなことを話しています。




「頭がよくなる」ってどういうことかというと、

多分「お肌がきれいになる」っていうことと同じだと思うんです。

肌をきれいにするためには、肌そのものに目を向けるよりも、

日ごろの生活習慣や食べ物に気を配って、その結果きれいになる。

頭のよさも同様で、頭そのものをどうこうするより、

頭がよくなるような生活をしていれば、

その結果、おのずとよくなるのだと思います。




festaが目指しているのは、「しぜんなからだ」です。


これは言葉では説明しにくくて、

いつも自分でも困るのですが、

たくさんの要素が、互いに関係し合いながら、

「しぜん」という状態が感じられてきます。

(「健康」というのも同じかもしれません。)


そのためには、

規則正しい生活も必要でしょうし、

からだが求めるものを、適切に食べることも、

いろいろな人たちと友だちになることも、

そして、からだが整うことも大切だと思います。


festaでは、特に「からだを整える」ことを中心に、

ロルフィングやヨガをしていますが、

からだが整ってくると、自然に生活にリズムが出てきて、

食べるものが変わってきたり、今までに出会ったことの

ないような人とも友だちになることもあります。


そうやって、「しぜん」という感覚がわかってきます。


最初はみなさん、「『しぜん』ってどういうこと?」と、

あたまで理解するための説明をほしがりますが、

からだが整ってくるうちに、

「ほう、なんとなく『しぜん』というのがわかってきたぞ」

という感じになってきます。




言ってみれば、僕は快適さの「申し子」なんです。

気持ちのいい人としか付き合わないし、

気持ちのいい服しか着ないし、気持ちのいい靴しか履きません。

小学校のころからずっと通知書に「わがまま」と

書かれ続けたくらいの超絶わがままですから。

ここの空間は、そんな僕の意識と身体の延長です。

僕は、空間は人の身体の延長だと思っています。




これも市長の樋渡さんの言葉ですが、

僕も「快適さの申し子」なんだなと思いました。


なぜ僕がロルフィングをしているのかも、

「からだの快適さ」を追い求めているからなんだと思います。


逆に言うと、からだが不快と思うものからは、

なるべく遠ざかろうとします。


ロルフィングをしてから気づいたことですが、

こどものころからそんなことをしていました。


僕が小学生のとき、母親がズボンを買ってきました。


今の時代ではもうないのかもしれませんが、

ズボンの裾にチャックがあったのです。


僕はチャックが皮膚に直接触れる感じが、

嫌で嫌でしょうがなくて、

泣きながらそのズボンを履くのを嫌がりました。


結局そのズボンを、もう一度履くことはありませんでした。


それは今でも同じで、とにかく着心地は大切にします。


もしも着心地が悪い服を着てしまうと、

その日一日、ずっと気分が悪くなってしまうほどです。


「おしゃれは我慢」と言いますが、

からだの言い分を無視してまで、おしゃれを優先しようとは

僕は思ったことはありません。




今は多くの人が、何が自分にとって快適かすらわからなくなっている。

だからこそ、自分が体験するってことが大事なんです。

快適な場所に来て、もう一度学び直すことが大事です。

人間はしょせんアナログですから、五感を使わないと

何が快適かはわからないし思い出せない。

「この図書館に来てくれ」って僕が言うのはそこなんです。

ここにいることじたいで、僕は頭がよくなっていると思います。

説明しても始まらない。感じてほしい。

一度見たら、批判してた人がコロッと変わりますもの。




からだにとって快適なものには近づき、取り込み、

不快なものは、自分から排出し、遠ざかるというのは、

生きる上で基本的な能力だと思います。


自分のこどもを見ていると、まだ自己意識もないのに、

そんな能力がいきいきとはたらいていることを感じます。


休むことなく、ただひたすらそれだけをしているようです。


そしてそれは、誰にでもはたらいているものです。


けど、自分も含め、どれだけのおとなが、

それが正常にはたらいていると言えるでしょうか。


僕は、ほとんどいないと思っています。


多くのおとなたちは、樋渡さんも話していますが、

「何が自分にとって快適かすらわからなくなっている」

そういう状態だと思います。


そして、からだが不快だと感じているものに、

何の警戒もなく近づき、せっせと自分の中に取り込み、

本当に必要なものが何かに気づきにくくなっています。


そうやって、僕らはからだをこわしていくのでしょう。




では、そんな人のからだには何が起こっているのでしょう。


僕は、「からだからの微細なシグナル」に気づくことが

できていないのだと考えています。


からだは、僕らが考えているよりもずっとかしこいです。


きちんと、快、不快なものに対して、反応していて、

その反応はからだで表現されています。


食べたくないものを食べると、口の中が荒れたり、

お腹がゆるくなったり


肌に合わない服を着ると、皮膚が赤くなっていたり


苦手な人と会った後、肩が凝っていたり


それに対して、「からだがノーと言っているな」と気づき、

自分の行動に変化をつけられる人。


そんな人が、festaに来てもらって、

東北に増えてくればいいなと思います。


この図書館ほど、規模は大きくはないですが、

とにかく「体が喜ぶ空間」には、とことんこだわって、

ロルフィング、ヨガを通して、「何が自分にとって快適か」に

気付いてもらえるような場所をつくります。


1月15日に、山形でのRolfing House festaを

オープンする予定です。


それに関しては、また書きます。


どうぞお楽しみに。




Yuta

( Posted at:2015年1月 8日 )