ロルフィングハウス フェスタ FESTA

郡山のWSに参加してきました。(触れること、触れられることについて。)

先日、福島県の郡山で行われた「Rolf Movement ワークショップ:疲れにくい歩き -しっかりとした2つの軸をつくる」に参加してきました。

このWSは、東北の震災後に、「様々なストレスを受けた身体に、楽な呼吸と休息をする感覚が蘇ってくるように、ロルファーがサポートする」というテーマで始まったもので、今までに10回ほど開催されてきました。僕は今回で2回目の参加でした。


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今回もロルファーの大先輩の田畑浩良さんがリードしてくださって、ワークショップは進んでいきました。上の写真は、田畑さんがデモセッションをしてくださっているところです。

歩く感覚、立っている感覚を受け手の方と確認して、マットの上に横になります。そして、田畑さんと受け手の方の双方にとって「居心地がいい」ところを探っていきます。田畑さんが足元にいるのか、頭の方にいるのか、右なのか、左なのか、立っているのか、しゃがんでいるのか、それを少しずつ変えながら、受け手の方の身体がどう変化するかを、問いかけながら確認します。

呼吸は身体の今の状況を表していて、田畑さんが移動するだけで、それが容易に変化します。みなさんも、誰かとお話しする時に、右に相手が座っているのか、左なのか、真正面なのかで、話しやすさ、呼吸のしやすさが変化すると思います。それを丁寧に探っていき、コミュニケーション(交流)していると、何かが自然に起こってきます。それは呼吸の変化であったり、痛かったところ、違和感があったところが変化したり、ある感情が浮かんできたり、身体が整ったり、感情が整理されたりします。でもそれは、起こそうとしたものではなく、あくまで自然なやりとりの中で起きてきたことです。

やはり人は、自然に癒えていく力があるんですね。

そういったシンプルな居心地のよさを確認して、少しずつ間合いを詰めて、田畑さんがそっと手を触れると、また身体がいろいろな反応を見せます。見た目はシンプルですが、受け手の方の身体に起こっている反応は深く、ダイナミックです。それは、受け手側のフィードバックの言葉を聞いているだけでもわかりました。ただ話す、伝えるような言葉から、詩的な、広がりのある言葉に変化していきました。


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参加したロルファーは田畑さんも含めて5名です。それぞれにどこでロルフィングを学んだのか、誰に学んだのか、ロルファー歴は何年か、そして今、何を大切にし、何を問題意識として持っているのかは、違うのですが、同じロルファーですので、話がとても弾みます。

田畑さんのデモが始まる前に、ロルファーがそれぞれ「歩くこと」について考えていることをシェアして、そこからディスカッションをしたりしましたが、みなさんの考えの切り口こそ違うのように見えますが、同じようなところを見ていたり、とても楽しい時間でした。アメトークの「立ちトーク」ではないですが、なかなかロルファーが集まる機会もないので、それぞれが考えていることをわいわいと語り合い、それを聞いてもらうのもおもしろいかなと思いました。


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デモセッションの後は、参加者同士で交換ワークをしてみました。僕は一般の方とペアを組ませていただきました。僕がロルファーなので、最初にワークをする側をしましたが、受け手の方が、とても素直に的確に身体の中で起きていることをフィードバックしてくれたのは、とても驚きました。なかなか自分の身体の中の感覚を、素直に言葉にするのは難しいものです。これは多分、田畑さんがみんなの前で見せてくれたデモのおかげかなと思います。

デモの中で、田畑さんと受け手の方は、身体の内側で起きていることの中で、認知できたことをとても繊細な言葉にして、やりとりをされていました。僕たちはその場所で、ただそれを見守っていただけですが、それに一緒に参加しているような感じになり、自分の身体を感じ、それを細やかな言葉にしていたのだと思います。デモを見ながら、僕たち参加者もワークされていたのかもしれません。


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次は僕が受けてみたのですが、まるでロルファーにセッションをされているかのように、身体に様々な反応が起きて、セッション後はとてもすっきりと身体が整いました。参加者の方に、「大友さん、子どもみたいな顔になりましたね」と言われるほどでした。

人が、その人自身の身体の変化に対してオープンで、そこで起こる反応を静かに見守り、そしてそれを認知して言葉にできる。そして可能であれば、その言葉はその人自身の身体から出てきた言葉で、細やかで、しなやかで、流れるようであるのなら、もうその人は、「人に触れる用意」があるのだろうなと思います。簡単に言うと、特に身体を触る仕事をしていなくても、その人が自分の身体をきちんと感じることができて、それを言葉で表現できていたら、人に触れたとしても、何かが起きるかもしれない、ということです。


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最後に、僕が子どもみたいな顔をして写っている写真です。

次回は春頃の開催の予定です。またこのブログでもお知らせできたらと思います。コーディネータの小林さん、大先輩の田畑さん、ロルファー仲間のみなさん、そして参加していただいたみなさん、貴重な時間をありがとうございました。




Yuta

( Posted at:2016年11月15日 )

これから定期的に東京でもロルフィングします。

東京には知り合いが何人かいて、僕のしているロルフィングに興味を持ってくれる人もいます。久しぶりに会ったときなど、僕がなかなかうまくロルフィングを説明できないので、「今度、東京に来るときにロルフィングするよ。山形来るときがあったらそのときでもいいよ。」と、なんとも現実味のないことを言ったりしていました。

もうすぐ、ロルフィングの認定をブラジルで受けてから、丸5年が経ちます。ようやく、クラスで先生が言っていた概念(コンセプト)が、手の中で感じられるようになったり、目の前に見えてくるようになったり、自分のからだを通してのロルフィングの理解が、少しずつ深くなっている手応えがあります。もともとはアスリートにトレーニングを教える仕事をしていたので、そういったこともうまくまとまってきて、少しだけ「からだという自然」に対しての、見通しがよくなった気もします。

そうとはいえ、見通しがよくなった分、全然わかっていなかったところ、手が届いていなかったところも見えてくるもので、なんだか自分ではいろいろと一生懸命やってきたつもりですが、その雑然さ、未熟さに恥ずかしくもなります。ある職人さんの世界では、10年やって1人前のような言葉もあるみたいですが、人のからだに携わらせてもらうと、つくづくそれを感じます。人のからだというものは、実に奥深いものです。

そんなまだまだ半人前の僕ですが、これから定期的に東京で出張ロルフィングをしていこうと思います。神戸で3年、山形で2年やって学んだきたことを、受けてくださる方にお返しできたらうれしいです。場所などはちょこちょこと変わってしまうかもしれませんが、いずれ落ち着く場所を探していこうと考えています。

下に案内を載せますので、興味のある方はどうぞ気軽にご連絡ください。


【日時】2016年12月9日(金)- 11日(日)

【予約時間】9:00 - 19:00の間で予約できます。
      ご希望の時間を教えてください。

・時間には、説明、問診、着替えの時間も含まれます。
・待合室はありませんので、予約時間にお越し下さい。

【場所】東急田園都市線 桜新町駅 徒歩10分程度
      ※住所の詳細は予約された方にお伝えします。

【料金】13,000円

【服装】襟付きのシャツ、伸びないジーンズ、スカートなどは避け、
    身体を締め付けない楽な服装

【申し込み/問い合わせ】
電話:090-2954-8207


自分にとっては新たな挑戦となりますが、それが自分のボディワーカー、ロルファーとしての可能性を開き、そしてそれによって僕のロルフィングを受けてくださる方にうまく還元できたら、これ以上うれしいことはありません。

東京でのロルフィングをすごく楽しみにしています。




Yuta

( Posted at:2016年11月11日 )

A-Yogaレッスン 11月の予定

朝晩すっかり寒くなってきましたね。

11月に入り、festaにもオイルヒーターや加湿器を置いて

暖かくしています。

レッスンが終わる頃には、みなさんの熱気で窓がくもります。

始めと終わりでは、からだの温かさが全然違うようで、

ゆっくり眠れましたなどのお話を聞くと

嬉しい気持ちになります。

IMG_9008.JPGのサムネイル画像



さて、少し遅くなりましたが

11月のスケジュールのご案内です。


◎A-Yoga定期レッスン

    月曜  14:00 - 15:30
    木曜  18:30 - 20:00
    金曜  10:00 - 11:30
    土曜    9:00 - 10:30

お休み  12日(土)、26日(土)


◎Kyokoさんのハタヨガイベントレッスン

   11月8日(火)10:00 - 11:30   参加費 2,500円

    場所 Rolfing house festa


◎maaruでつながるYoga

  11月16日(土)、26日(土)
  どちらも11:00 - 12:30となります。

  参加費 2,500円(マットレンタル200円)

今月から、60分のヨガレッスンのあと、

温かいスープとドーナツが出るドーナツランチになります。

最近は、小さなお子さんと一緒にという方もいらっしゃいます。

初めての方、親子での参加もお待ちしています。


お申込み、お問合せは、

info@rolfing-festa.comまでお願いします。




Ryoko

( Posted at:2016年11月 4日 )

中井まゆみ先生の「ヨガをより楽しむワークショップ」終了しました。

先日、神戸の淡路島から中井まゆみ先生をお招きして、
「ヨガをより楽しむワークショップ」を開催しました。

場所は、東北芸術工科大学裏の悠創館というところ。

ここ最近はぐずぐずした天気が続いていましたが、
初日は快晴で、山形市がきれいに見渡せました。

参加者はヨガの先生がいらっしゃたり、
まだはじめて間もない方がいらっしゃたり、
様々なレベルの方が参加したワークショップでした。


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何かをつまんでいるように見えるまゆみ先生


レベルごとに分けての開催もできるのですが、
まゆみ先生に相談して、一緒で大丈夫とのこと。

僕個人の考えですが、様々な人が混ざった方が、
思ってもいなかった驚くようなことが起きたり、
クラスのダイナミクスが生まれやすいかなと思っています。

論理的な思考に慣れすぎると、
クラス分けした方が効率的なようにも思いますが、
「本当に伝えたい根っこの部分」がはっきりしていたら、
「いろいろ混ざった」方が、逆に効率的な気がします。


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すべてに通ずる呼吸のレクチャー


まゆみ先生のワークショップを、僕なりにまとめると、
「本質的で、シンプルなゴール(根っこ)があり、
 多彩な導き方があるが、それはすべてそのゴールへと向かっていく」
という感じです。

しかもそのゴールを垣間見れると、
それは自分が求めていた、様々なものへと応用が効きます。

10人が参加していたとすると、10人の求めるものがあります。
それに対して、10個のやり方で近づくのではなく、
目指すゴールはみんな1つでシンプルなのです。

それをみんないろいろなやり方で突き詰めていくと、
その道の途中で、自分の求めていたもののヒントに出会うのです。

なので教えてもらうものは、
「前屈をする」「後屈をする」などと、
とてもシンプルなものばかりでした。

最初は、
「これで私が求めてるアーサナができるようになるのかしら?」
と不安に思ったりするのですが、前屈を丁寧にしていくと、
あら不思議、難易度の高いポーズに変わったりします。

そこに僕は、プロフェッショナルの息吹を感じました。

めちゃくちゃ単純で、簡単なことを繰り返していると、
それが求めていることに、ある日「転換」する。

これは、映画「ベスト・キッド」のミスター・ミヤギさんの
トレーニングを思い出してもらえるとわかるかと思います。

仕込みを丁寧にすることは、何事も大切なことですね。


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1日目のクラス写真  快晴でした


1日目終了後には、この季節の山形といえば、
ということで芋煮会をすることにしました。

山形人が意外にも少なく、この珍しくも素晴らしい文化を、
みなさんに体験してもらえてよかったです。


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1日目終了後は、西公園で芋煮会


みなさんこの後には、足湯も楽しんでらっしゃいました。


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2日目のクラス写真  この日はしっとりと秋雨


今、たくさんのヨガのやり方、ボディワークがありますが、
僕が尊敬している人たちは、とてもシンプルです。

シンプルなことをしていますが、
それを続けていき、ある「かさ」まで達すると、
それが何にでも使えるものに転換します。

それはまるでマジックのようですが、
コツコツと継続していってはじめて得られる、
ギフトのようなものです。

今回参加していただいたみなさんも、
そのギフトを得ることができたワークショップだったのでは
ないかなと思っています。

遠い淡路島から来ていただいて、
2日間楽しく教えてくだっさった中井まゆみ先生、
ありがとうございました。




Rolfing House festa
Yuta & Ryoko

( Posted at:2016年10月13日 )

何を想定して、こだわるのか。

青木 : 壊れないってことですかね(笑)。僕は結構早い段階で新しいものに変えるほうだと思います。グローブは使い込むと柔らかくなって、自分の手にも馴染んできます。その分動かしやすくなるものなんですが、それはあえて避けるというか、馴染まなくていいと思っているんですよ。

いまは「ONE FC」が主戦場ですが、去年の年末は「RIZIN」という日本のプロモーションでも試合をしました。団体が違えばグローブも違う。グローブを用意するのは団体側。基本的には毎試合新しいものを使うことになります。慣れたものを使い過ぎて試合のときに違和感があったら良くないというか、グローブなんか何でもいいよっていう状態じゃなきゃダメだと思っているんですよね。

ヘッドギアのメーカーにはこだわっても、オープンフィンガーグローブのメーカーにはこだわらないっていうのは、僕の中では理に適っているんですよ。


総合格闘技家に青木真也さんという人がいる。「バカサバイバー」と呼ばれている人だ。ちょうどこの前、東南アジアの国に仕事で行った時に、大学の同期のトレーナーが彼の話をしていた。上の文章は、同じ道具でも、ヘッドギアはこだわって、オープンフィンガーグローブにはこだわらないという話。なるほどなと思った。

こだわりを作ったり、作り込んだりすると、その周辺に「隙間」が生まれる。得意の近くには、不得意がある。最近、こだわる人が多くなったなと、思うことが多くなった。芸能人がよくトレーニングをしている。そして、そのワークアウトや、その成果の引き締まったカラダをSNSやメディアに公表していたりする。何かに対して準備をすることはとても大切だし、それに対して作り込んでいくことも大切だ。けど、自分ではコントロールできないことがあったり、何が起きても大丈夫なように、少し「余白」というか「遊び」をこしらえておくことも、とてもとても大切だ。そんな芸能人を見るたびに、僕は「なんとも隙間がなくてもろいなぁ」と、目を細くしてしまう。

こだわるべきところはどこか。また、コントロールできなくて、こだわりを作ることで命取りになるところはどこか。それを全体を見ながら、戦略を立てる。青木さんは賢い人だなと思う。自分よりも圧倒的に強い人に出会い、戦ってきたからこその、準備だと思う。アスリートとトレーニングする際に、「どんなことを想定して、準備ができるか」ということを常に考えている。作り込みがきゅうきゅうすぎて、周りを見失ったこだわりを突き詰めると、一見強そうに見えるが、案外もろいものだ。それは、本当に強い相手、本当に不利な状況を想定して準備していないからだ。


青木 : 睡眠と食事が大切だっていうはその通りだと思います。だからこそ、僕は気にしないし、何も持っていきません。寝ろって言われたところで寝ることができて、現地の食事をとって試合ができるヤツが一番強いと思っているから。なんでもこいよっていうヤツじゃないと格闘技は勝てない。枕とか飯とか気にした時点で、アウェーが本当にアウェーになるし、負けですよ。与えられた環境でやるしかない。気にしないから、僕は海外の試合で苦労したことないですもん。

どんな仕事でもそうですけど、環境を整えることばっかり考えてたら海外で働くことがストレスになっちゃうじゃないですか。何が来ても大丈夫っていうスタンスにしたほうが絶対強いですよ。


大切なのはわかっているから、気にしない。本当にそういう状況で、「なんとか勝てる状況はないのか」と考えてきた人だからこその言葉だ。普通は、自分の有利な状況を想定するから、睡眠も食事もコントロールしようとする。それで勝てる相手ならいいが、相手は必死に勝てないようにしようと考えてくる。こだわりを作ると、それさえ崩せば、勝負ありだ。東南アジアで仕事をした時には、「なんでもこい」と思っていた。そうしないと、何も事は進んでいかない。論理の中だけで、ゲームができたら苦労はしないが、往々にして、僕らが生きるこの生身の世界には、論理から外れること、コントロールできないもの、受け入れるしかないものがたくさんある。それをストレスに感じ、自分の能力を下げるのか。進むべきところに常に目線を置いて、様々な状況を受け入れ、楽しんでいけるのか。

この文章は、MLBテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有選手のTwitterから見つけた。青木さんにしても、ダルビッシュさんにしても、想定している相手がものすごいものなんだろうなと思うし、僕はそういうアスリートの助けになりたいなと願っている。




Yuta

( Posted at:2016年10月13日 )

ひもトレ、ananでカラダにいいもの大賞に選ばれる。

ひもトレ(anan)1.jpg


先日、うれしいことがありました。

ananなんて読むことはないのですが、
有名な雑誌だということは知っています。

コンビニで、
かっこいい男の人がベッドの上で、
上半身ハダカになってたりする表紙の雑誌だなと、
思ってるくらいでした。

そんなananが、
1年に1度「カラダにいいもの大賞」というのをしているらしく、
そのグランプリに知り合いの方のプロダクトが選ばれたのでした。

なんということでしょう。


ひもトレ(anan)2.jpg

それがこちらのひも。

「ひもトレ」に使うひもです。

これを考案したのが、山形は米沢の小関勲さん。

まるみつ」という会社で、
様々なバランスにまつわる道具たちを生み出し、
それを使っていろいろな講習会をされています。

僕と小関さんの出会いも、そんな講習会でした。

まだ僕が大学を卒業して、
神戸の整形外科でトレーナーとして働いていた時、
何かおもしろいトレーニングはないかなと探していて、
小関さんのバランス講習会に出会いました。

バランス講習会の内容には、
「バランスを取らないことがバランス」
というようなことが書いてあり、
「意味はわからないけどおもしろそう」と、
リンク先の小関さんのブログも覗いてみました。

そこには、その頃ブームだった、
バランスボール、グニャグニャするバランスパッドを
使ってのバランストレーニングとはまるで違う、
「バランスの取れたバランス観」が書かれてあり、驚きました。

僕も、グニャグニャと形の変わる道具たちの
バランストレーニングには疑問を感じていて、
「この人は同じようなことを考えている人だ」と感じ、
講習会に参加することにしました。

実際にお会いした小関さんは、
とても柔らかく、
常にものごとの「全体」に眼差しがあり、
要素のそのものよりも、
要素のあいだに流れる運動、関係性に
注目されている方でした。

その時から、同じ東北出身ということで、
今に至るお付き合いがはじまりました。

何か試作品があると見せてくれて、
そこからミニ講習会がはじまることもありました。

とにかく、いつもアイディアが豊富で、
こどものあそびのように、「次はこれしよう」と、
ポンポンとおもしろそうなあそびが飛び出してきます。

そんなときに見せてくれたのが、
1本のひもでした。

当時はまだ、古新聞などをしばるビニールのひもで、
それを突然くるっと僕に巻いて、
いつものあの笑顔で、
「大友さん、これで腕を上げてみてください」
というのでした。

そこから改良を重ね、
「ひもトレ」というコンセプトを練り上げて、
今回のこのひもというプロダクトに至ったわけです。

僕の知り合いの日本代表のアスリートも愛用していて、
山形にロルフィングを受けに来てくれた時には、
「新幹線も飛行機も、長距離移動の時にはひも巻いてますよ」
と、にこにこと教えてくれました。

今では、日本のいろいろなところに広まり、
知り合いのトレーナーがFacebookなどで、
ひもトレを紹介するようになるまでになりました。

でも、小関さんに「すごいですね」などと言うと、
「他人任せですから」と、あの笑顔で返されてしまうのです。

たった1本のひもが、カラダに触れると、
そこのカラダの部分の感覚に光が当たり、
カラダ自身が、自分全体を
適切に把握する手がかりになります。

頭にくるりと巻いたり、
お腹にくるりと巻くことで、
カラダは、「おお、そこはそういう感じになっていたのか」
と、自分自身をよりよく知れるのです。

自分の全体像がくっきりと捉えられると、
カラダは自分自身で自分を整えます。

それが自然治癒力です。

自然治癒には、
「自分をよりよく知る」というのが大切で、
ひもトレはそのきっかけを簡単に与えてくれるものです。

昔からすごいこと考えるなと、
小関さんの考え、そしてそれが反映された道具たちに
触れるたびに思っていたのですが、
こうやっていろんな方々に届くようになったことは、
一ファン、一遊び仲間、一先生から学ぶ生徒として、
単純にとてもうれしいなと思います。

これが必要な人のところにもっともっと届くように、
僕は願っています。

そして、このひもの商品化に際して関わっていたのが、
このfestaのHPのデザインもしていただいた
デザイン事務所「アカオニ」さんです。

同じとんがりビルの住人として、
すごいなと思うとともに、
僕らfestaもがんばっていかないと、背筋が伸びます。

小関さんも、アカオニさんもおめでとうございます!




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年10月12日 )

(残り5枠です)11月に神戸出張します。

先日、東南アジアの国にトレーナーの仕事で行きました。

なかなか思うように仕事が進まなかったのですが、
諦めずに、何度も粘り強く、伝えたいことを伝えていくと、
現地の人たちが少しずつ変わってきました。

何事も情熱と根気が必要なんだと学びました。

山形でロルフィングを始めて2年が過ぎました。

神戸でロルフィングをしていた時には、
自然に必要な方のところに広がっていったのですが、
新しいものがなかなか根付いていかないもどかしさを感じています。

それでも、諦めずに地道に広げていきたいと思っています。

さて、少し期間が空きましたが、11月に1週間ほど
出張ロルフィングをしようと思っています。

今回は、施術場所を1ヶ所にしてやってみようと思っています。

場所は確定したらまた連絡しますが、
JR三ノ宮駅から徒歩10分以内の場所になるかと思います。

今年も気づくと冬の季節がもうすぐやってきます。

その前に、ロルフィングで身体の本来のバランスを取り戻し、
すっきりとリセットしてみるのはいかがでしょうか。

ご連絡お待ちしています。


(予約状況は10月27日現在です)


11月1日(火)

①16:00 - 18:00 ×
②18:00 - 20:00 ×


11月2日(水)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ○


11月4日(金)

①  9:00 - 11:00 ○
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


11月5日(土)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ○
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ○


11月6日(日)

①  9:00 - 11:00 ×
②11:00 - 13:00 ×
③14:00 - 16:00 ×
④16:00 - 18:00 ×
⑤18:00 - 20:00 ×


【予約方法】
 ①電話     090-2954-8207
 ②メール info@rolfing-festa.com

【セッション料金】
 12,000円




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年10月 4日 )

10月29日(土)、30日(日)は、山本邦子さんの「A-Yoga for Trainers in東北」。

A-Yoga for Trainers in 東北.jpg

10月の後半に、僕と奥さんのヨガの先生である山本邦子さんが、
東北で「A-Yoga」のセミナーをしてくれることになりました。

今回のセミナーは、「トレーナー」とタイトルにありますが、
スポーツチームで働いているアスレチックトレーナーや、
トレーニングコーチだったり、
個人で活動しているパーソナルトレーナー、
接骨院で働いている治療家、
病院でスポーツ整形を担当してる理学療法士、
などなど、身体に携わる人たち全てが対象になります。

僕は大学生の頃にA-Yogaを知り、「邦子さんの考えをよく知りたい」
という理由で、A-Yogaインストラクターになりました。

それ以外の機会に邦子さんの考えを学ぼうと思っても、
シアトルに住んでいらしゃったので、年に1回のトレーナーの
大きな集まりでの数時間しか、その機会はありませんでした。

僕はインストラクターになり、
A-Yogaの考えを学ぼうという選択をしましたが、
数多くのトップアスリートを指導してきて、
ゴルフの宮里藍選手の海外での活躍を
長年サポートしてきた邦子さんが、
「どんな考えに基づいて、どんなことを実際にしているのか」
を知りたい人が、トレーナー業界にとても多く、
そういったことから「A-Yoga for Trainers」が始まりました。

京都、福岡、東京で開催され、
今回がはじめての東北でのセミナーになります。

各地域でセミナーに集まられた方々は、業種は様々なのですが、
それぞれがプロスポーツチームや、
トップレベルのアスリートのサポートをされていて、
レベルが高く、多様性に富んだメンバーでの
濃い学びになっているようでした。

それも、邦子さんのセミナーならではのことだと思います。

今までなかなか受けられる機会がなかった邦子さんのセミナーを、
どうぞお見逃しのないようにお願いします!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日時:2016年10月29日(土)、30日(日)
   両日とも9:00 - 17:00
   ※29日終了後には懇親会を予定しています
場所:東北福祉大学仙台駅東口キャンパス(仙台駅徒歩3分)
   〒983-0852 宮城県仙台市宮城野区榴岡2-5-26
定員:15名(最低催行人数8名)
料金:54,000円

【セミナーの目的】
①身体の可能性の最大限とは何かを考え見直してみる
②感覚を使った動作教育ができることを学ぶ
③呼吸機能の最良な環境を引き出すためのヨガ的動作方法を学ぶ
④動作を通した健康とパフォーマンス安定の獲得方法の実践基礎を学ぶ

【A-Yoga for Trainersで学べること】
①中枢神経系の発達について
②感覚を使った動作法の実践
③深部感覚に焦点をおいた身体の使い方
(骨、関節へのアプローチ VS 筋肉へのアプローチ)
④呼吸の見方、導き方、コントロールの方法
⑤ハンズオンでの動きの確認と誘導
⑥トレーニングでの活用について

【受講者の推奨保有資格リスト】
NATA-ATC、日体協AT、JATI-ATI、NSCA-CSCS、
鍼灸/マッサージ/柔道整復師、医師、PT、OT、
A−Yogaインストラクター他
※専門的な内容のため、保有資格を確認させていただきますが、
リストにあるものだけとは限りません。お問い合わせください。

【お問い合わせ・お申し込み】
A-Yogaセミナー事務局




Rolfing House festa
Yuta

( Posted at:2016年9月23日 )

バスを見つける目。

「バ(バス)!」
「トック(トラック)!」
「アンマン(アンパンマン)!」
「むち(虫)!」
「ピーコー(パトカー、救急車、消防車まとめて)!」

息子が突然指差して叫びます。
けど、差している方向には、叫んでいる対象物はありません。
それでもずっとその名前を呼び続けているのですが、
あとあと気づきます。
やはりそこにそれはあるのです。
交差点で止まっていても、動き始めると、
銀行のノボリの中に、小さなアンパンマンがいたり、
よくよく目を凝らしてみると、そこに小さな虫がいたり、
ビルに隠れて、鼻だけが飛び出していたバスがいたり、
いつも僕らが驚かされます。
「おとなでも見つけられないものを、こどもは見つけます。」
でも、本当にそうでしょうか。
そう考えているのが、
ちょっと違うのかもしれないなと思ってきました。
その感覚は、「大人の方がよく見えている」というのが、
前提にあります。
何か見たり、探したりするのは「大人の方が優れている」。
けど、本当にそうなんでしょうか。
こどもを育てていると、
「こどもはすでに完璧なんだ」と気づき、ハッとします。
こどもは、まだモノとモノとがあいまいな、
モノとコトとが未分化な、
硬く閉じられ、動きに乏しい、意識でできた世界ではなく、
自由に開かれ、さまざまなやりとり、交流がそこにある、
ファンタジーの世界に生きています。
そこには、バスが多くいます。
だから、バスがすぐに見つかるのです。
バスしかいないのですから。
そこに少しずつ、パトカーだったり、
アンパンマンだったりが増えてきます。
その世界には、それしかはっきりしたものはありません。
しかし、そんな世界にいられる時間は長くはなく、
気がつくと、多くのモノで溢れかえった、
僕らに馴染みのある世界になっていくのでしょう。
おとなの僕たちには、何が見えているんでしょうか。
たくさんの見えるモノの中からから、それが見えるというのは、
おとなの場合は、そこには「フィルター」があります。
たくさんのモノの中から、それを「選択的」に見ています。
それは今までの人生で、頭の中で重み付けが行われてきて、
それに応じたフィルターがつくられ、
それを通して世界を見ています。
自分の利益になるものしか見ない人もいますし、
女の人ばかり見える男性もいます。
けど、こどもの「バスを見つける目」とは違います。
「それしかない」のか、「それを選んでいる」のかは、
全然違います。
それを選んでいるということは、他を選ばずに、
見ないようにしているということです。
こどもは、見ないようにしているのではなく、
それしか見えないのです。
おとなの僕らは、いかに見えていないんでしょう。
いや、見ないようにしているんでしょうか。
多くのモノに囲まれすぎてしまって、
たくさんの意味に自分ががんじがらめになって、
自分を揺さぶる、魅了するものがそこにあったとしても、
向こうが見つけてくれるのを待っていたとしても、
「そこには何もないよ」と言ってしまいます。
こどもを育てることは、
もしもそれを育てるおとなが、わずかにでも幸運な場合は、
そんなこどもの世界に少しアクセスできる、
そんな機会なんだと思います。
「ああ、はじまりはこうだったんだ」
はじまりの景色がふと垣間見えて、
大切なことを思い出すような感じがあります。


DPP_0314




Yuta

( Posted at:2016年9月16日 )

山の日、maaruの夏まつり、の当日。

山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



山の日、本番。



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朝から暑い日でした。ビールが飲みたくなるような晴天の日です。maaruに着くと、昨日の準備の最後よりも、細部の完成度が上がっていることに気づきました。昨日の夜、わたるくんとゆきちゃんが細かいところをやってくれたんでしょう。そういうところが、2人がすごいなと思うところです。もしも僕だけの準備なら、まつりはもっとゆるりと、くたくたしていたことでしょう。さすがプロの仕事です。

お手伝いをしてくれる人も集まり、まだ足りないところ、当日しか準備できないところをみんなで詰めていきました。僕はドリンク担当だったのですが、知り合いの酒屋さんにお願いして、ドリンクを入れる大きな容器、たくさんのドリンク類、そして生ビールを注ぐサーバーを届けてもらいました。生ビールサーバーでテンションが上がり、早速の試し飲み。格別ですね。容器に水を張り、お願いしていた氷も入れました。氷は多めに用意をしたはずでしたが、酒屋さん曰く「この天気なら午前中でなくなるかも」とのことです。追加のブロック氷もお願いしました。キンキンに冷えてきた水の中に、ドリンクを放り込み、きゅうりとトマトも冷やしました。日差しが反射して、野菜たちがきらきらと輝いていました。

まつりの開始時間が近づいてきたので、今日お手伝いをしてくれるスタッフさんを全員集めてのミーティング。「今回は、maaruさんに普段来ていただいているお客さんへ、感謝を伝えるおまつりなんです」と、一番覚えていてほしいことを確認して、いざ配置へ。

今回のまつりは、「おたのしみコイン」と呼ばれる金色のコインと、お金とをまずは交換してもらいます。1,100円で8枚のコインがゲットできます。そして、りんごジュースなら2コイン、ペンネ・アラビアータなら4コインという風に、コインで「おたのしみ」を交換していきます。コインが足りなくなったら、8枚のコインを追加で購入することもできます。手の中にあと1枚のコインがあったら、1枚のコインで交換できるものを探すのか、はたまた追加コインを買うのか。多めに購入して、友だちとコインを分けるもよし。「今、手元にある中で、どうすればより楽しめるのかを考える」というのが、コインの楽しさです。

こどもたちがコインを握りしめ、「〇〇ください」と言ってくれるのがなんともうれしかったです。お金というか、「お金を通して何が行われているのか」を、少しでもこどもたちが感じてくれたら、コインにしてよかったかなと思います。お金を出せば、相手が自分のほしいものをくれたり、してほしいことをしてくれるわけではありません。流れ、行き交うのはお金だけではないですよね。

まつりが始まるとすぐに、仲のいいカップル、小さなこどもをベビーカーに乗せた家族、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんとそのご両親、中学生の友だちグループなどなど、あちこちからたくさんの人たちが集まってきました。まつり経験の乏しい僕らは、もうてんやわんやで、とにかく頭を働かせ、手を動かし、声を出して、それに対応していきました。オーダーを間違えたり、料理が出てくるのが遅かったり、早々に売れ切れてしまうものがあったりと、修正するところは多々あったのですが、わたるくんのできたて鉄板料理は、満足してもらえたと思います。昨日洗ってにこにこしていた野菜たちは、おいしい料理へと華麗に変身してくれました。野菜ってこんなにもおいしいものなんですね。

楽しかった時間はあっという間に過ぎ、暑い夏の日も終わっていきます。日が暮れてからは、残った人たちで手持ち花火をしました。僕はとうの昔に燃え尽きていましたが、みんな元気に走り回りながら、花火を楽しんでくれました。準備の段階では、まつりは、準備する側がつくるものだと思っていたのですが、来てくれた人たちがつくっていくものなんですね。

今、自分たちの手元にあるもので、最大限に楽しむまつり。これからも末永くつづいていってほしいなと思います。来ていただいたみなさん、ありがとうございました。また来年の山の日に。




Yuta

( Posted at:2016年9月15日 )

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