先日、神戸の淡路島から中井まゆみ先生をお招きして、
「ヨガをより楽しむワークショップ」を開催しました。
場所は、東北芸術工科大学裏の悠創館というところ。
ここ最近はぐずぐずした天気が続いていましたが、
初日は快晴で、山形市がきれいに見渡せました。
参加者はヨガの先生がいらっしゃたり、
まだはじめて間もない方がいらっしゃたり、
様々なレベルの方が参加したワークショップでした。
何かをつまんでいるように見えるまゆみ先生
レベルごとに分けての開催もできるのですが、
まゆみ先生に相談して、一緒で大丈夫とのこと。
僕個人の考えですが、様々な人が混ざった方が、
思ってもいなかった驚くようなことが起きたり、
クラスのダイナミクスが生まれやすいかなと思っています。
論理的な思考に慣れすぎると、
クラス分けした方が効率的なようにも思いますが、
「本当に伝えたい根っこの部分」がはっきりしていたら、
「いろいろ混ざった」方が、逆に効率的な気がします。
すべてに通ずる呼吸のレクチャー
まゆみ先生のワークショップを、僕なりにまとめると、
「本質的で、シンプルなゴール(根っこ)があり、
多彩な導き方があるが、それはすべてそのゴールへと向かっていく」
という感じです。
しかもそのゴールを垣間見れると、
それは自分が求めていた、様々なものへと応用が効きます。
10人が参加していたとすると、10人の求めるものがあります。
それに対して、10個のやり方で近づくのではなく、
目指すゴールはみんな1つでシンプルなのです。
それをみんないろいろなやり方で突き詰めていくと、
その道の途中で、自分の求めていたもののヒントに出会うのです。
なので教えてもらうものは、
「前屈をする」「後屈をする」などと、
とてもシンプルなものばかりでした。
最初は、
「これで私が求めてるアーサナができるようになるのかしら?」
と不安に思ったりするのですが、前屈を丁寧にしていくと、
あら不思議、難易度の高いポーズに変わったりします。
そこに僕は、プロフェッショナルの息吹を感じました。
めちゃくちゃ単純で、簡単なことを繰り返していると、
それが求めていることに、ある日「転換」する。
これは、映画「ベスト・キッド」のミスター・ミヤギさんの
トレーニングを思い出してもらえるとわかるかと思います。
仕込みを丁寧にすることは、何事も大切なことですね。
1日目のクラス写真 快晴でした
1日目終了後には、この季節の山形といえば、
ということで芋煮会をすることにしました。
山形人が意外にも少なく、この珍しくも素晴らしい文化を、
みなさんに体験してもらえてよかったです。
1日目終了後は、西公園で芋煮会
みなさんこの後には、足湯も楽しんでらっしゃいました。
2日目のクラス写真 この日はしっとりと秋雨
今、たくさんのヨガのやり方、ボディワークがありますが、
僕が尊敬している人たちは、とてもシンプルです。
シンプルなことをしていますが、
それを続けていき、ある「かさ」まで達すると、
それが何にでも使えるものに転換します。
それはまるでマジックのようですが、
コツコツと継続していってはじめて得られる、
ギフトのようなものです。
今回参加していただいたみなさんも、
そのギフトを得ることができたワークショップだったのでは
ないかなと思っています。
遠い淡路島から来ていただいて、
2日間楽しく教えてくだっさった中井まゆみ先生、
ありがとうございました。
Rolfing House festa
Yuta & Ryoko