山形はもう夏が終わり、すっかり秋です。
空の見え方も、風の通り方も違ってきました。
夏に撮った写真を載せます。
写真を見て、あらためて気づきましたが、
今撮っている写真と、この夏に撮った写真は
少し違って見えます。
撮る景色も変わっていますが、
撮る自分も変わっているのだと思います。
撮っている僕自身も、季節に合せて変化しています。
意識はしなくても、からだはちゃんと反応しているのですね。
Yuta
車を運転していたら、気になるお店を見つけました。
その名も「農家の店 トマト」。
店内はすごくカラフルで、おもしろいものばかり。
見ていて飽きません。
看板好きですが、この大胆さはすごい。
誰が考えたんだろう。
伝えたいことがシンプルで、素直。
より道ばっかりしてしまうので、いい勉強になりました。
Yuta
カメラを新しいものにしたのですが、
それが楽しくて毎日写真を撮っています。
あんまり神戸にいるときには空の写真を撮らなかったのですが、
山形にいると空の写真が多くなります。
元々は、空の写真はよく撮る方です。
高校生の頃は、よく空を見ていた記憶があります。
何か悩むと、外に出て空を見ていました。
そのときに、空が何かを教えてくれたのかどうかはわかりませんが、
ただ、「空を見ていてよかったな」と、
今思い返すと、そう思います。
山形に来て、空の写真が多くなりました。
これからも多そうです。
Yuta
大曲に帰るときは、車ではなく電車で帰ります。
13号線を車でずっと北上したら、大曲に着くのですが、
僕は電車を使います。
何ででしょう。
本を読みたいからかな。
途中、新庄で乗り換えます。
10分くらいの乗り換えもあれば、
1時間以上待つこともあります。
時間があったので食堂に行きました。
とりもつラーメンが有名で、テレビに数回出たみたいですが、
僕は焼肉定食を食べました。
おいしかったです。
大学1年生の時に、友だちが大曲の花火を観に来て、
その後に新庄まつりに行ったことを思い出しました。
あれからもう10年以上も経ったんだな。
10年経って、また新庄で乗り換えました。
Yuta
わたくしたちごとではありますが、
2014年7月14日に、3400gの男の子が生まれました。
はじめてのこどもです。
神戸の岡本でRolfing House festaをはじめて、
ロルフィングとヨガを2年半してきました。
ふたりとも岡本の街は大好きだったのですが、
自然の多い山形でこどもを生み、
そして育てていくことに決めました。
ぼくは7月1日から山形で暮らしはじめたのですが、
久しぶりにのんびりと、特に何の予定もない生活をしながら、
奥さんとこどものサポートをしてきました。
奥さんはヨガを先生としてつづけてきているおかげもあり、
特につわりもひどくなく、出産までの日々も、
とても穏やかな時間を過ごすことができました。
生まれる日がやってきたのは突然で、
すこしずつ陣痛の波が強くなってくるのを一緒に待ち、
その瞬間を迎えることができました。
無事に出産を終え、迎えた次の日の朝は、
空気がとても澄み切っていて、
「昨日の日が夢のような感じだね」なんて、
ふたりで話していました。
ぼくはロルフィングをして、からだに携わる人として、
奥さんとこどもと共にいたいと思っていたので、
自営業で本当によかったなとつくづく思いました。
奥さんのからだの変化のダイナミクスは驚くほどで、
ここまで女性は変わるのだなと勉強になりました。
産後は、お産のためにゆるんでいたからだが、
波打ちながらすこしずつ締まっていきます。
その変化の邪魔にならない程度に、
簡単なロルフィングもしています。
もちろん、生まれてきたこどもにも、
「一緒に戯れる」くらいのワークをしたり、
短めのエネルギーワークをしたりしています。
そうやって、この「出産前後の機」を暮らしています。
奥さんはしばらくはヨガのレッスンはお休みさせていただきますが、
落ち着いてきたらまた再開していきます。
そのときにはお知らせさせていただきます。
こどもは自由気ままに動きまわり、
そして世界とふれあいながら、自分をわかっていきます。
その過程を、こうして近くて見させてもらうのは、
ロルファーとして何よりの学びであり、喜びです。
最後に、赤ちゃんがどうやって動きを学んでいくのか、
その動画を載せたいと思います。
先に、目的とした動きの「かたち」があるのではなく、
動き続けることで、世界にふれることがあり、
そこに「かたち」が浮かびあがってくるようです。
目的や、目に見えるかたちを追えなければ、
動くことさえできなくなってしまうぼくらとは、
大違いの動きですね。
Rolfing House festa
Yuta
山形のみなさん、
はじめまして。
Rolfing House festa(ロルフィングハウスフェスタ)です。
2012年1月に神戸でスタートして、
2014年7月から山形に引っ越しをしました。
これからは、山形を中心に東北で活動していく予定です。
festaは、「からだ」とゆっくりと向き合って、
そして「しぜん」な状態にもどっていくお手伝いをしています。
具体的には、ロルフィングというボディワークをしたり、
A-Yogaというヨガのレッスンをしています。
自分のからだというのは、案外わからないことが多いものです。
からだのことをずっと学んでいるぼくらですら、
いまだにわからないことだらけなのです。
自分のからだすべてを、自分の眼で直接見たことがある人はいません。
自分の顔ですら、鏡に映ったものしか見たことはなく、
見ようと思って、見られている顔しか見たことはありません。
ふいにどんな顔をしているかなど、確認できません。
背中などからだの後ろ側は、想像することすらむずかしいです。
そんなわからないからだのことを、
ぼくらはさまざまな感覚から情報を集め、
そのとぎれとぎれの断片的な情報を元に、
じぶんのからだというのを、「なんとなく」把握しています。
"Tip of the iceberg"
まさに「氷山の一角」ほどしか、
ぼくらは自分のからだのことを知りません。
そんなからだと日々暮らしています。
ときにからだは、「痛み」や「不快感」ということばを使って、
ぼくらに語りかけてきます。
「ずっと立っていると、腰が重だるくなってくる」
「昔ねんざしたところが、長く歩くとずきずきしてくる」
「なかなか疲れが抜けず、なんとなくやる気がでない」
でも、そのことばたちに対して、どう応えたらいいのか
わからないことが多いです。
何を伝えたいのか、わからないのです。
それはまるで、生まれたばかりのこどもを腕に抱く、
母親の気持ちに似ているのかもしれません。
腕の中でわが子は、ただひたすらに顔を赤らめ、
身をよじらせ泣いて、わたしに何か伝えようとしている。
その伝えようとしている意味はわからないが、
ただ、それが「自分宛て」のメッセージであるのはわかる。
そうやって母親は、わが子を見つめ観察し、
長い時間一緒に暮らしていきます。
そうすると、少しずつわが子の泣き声の中に、
「何を欲し、何を避けたい」のかを聞き取れるようになります。
それはまさに、ロルフィングやヨガと、からだとの関係に似ています。
festaでは、治療を目的としてロルフィングやヨガをしていません。
「痛み・不快感」というからだのメッセージの意味を、
「それはこういう意味ですよ」と簡単に教えたりはしません。
来てもらうみなさんに、少し大変だと思いますが、
自分のからだの「母親」になってもらいます。
そうしてぼくらは、「良き相談役」になり、
たまに代わりにやってみせたり、アドバイスをしたりして、
「からだというこども」が、すくすく育っていけるように、
みなさんをサポートするのが仕事です。
「腰が重だるいから、揉んでくれ」
「足首がずきずきするから、シップをくれ」
「疲れが抜けないから、薬をくれ」
これはぼくらの仕事ではないと思っています。
もちろん、腰の重だるささに対して、
手、指、肘などを使って圧を加えてゆるめたり、
足首の痛みに対して、関節が正しい位置に戻るように誘導したり、
慢性的な疲労感に対して、エネルギーの流れを改善したりします。
でも、いちばん大切なことは、
「わからない自分のからだに時間をかけて向き合って、
次第になんとなくわかってくるプロセス」
だと思っています。
そうすると、みなさんが自分のからだの「痛み・不快感」に、
「何をしてあげて、何をしないといいのか」が、
自分でわかってきます。
からだは、しぜんに自分で癒えていく力があります。
シンプルでかんたんなことですが、
どうも僕らはそのことを忘れてしまうくせがあるようです。
山形に、ロルフィングとヨガを通して、
そんなことをひろげていけたらと思います.
Rolfing House festaをよろしくおねがいします。
Rolfing House festa
Yuta & Ryoko
「festaの看板を、靖工房さんに作ってもらった」
というのは、ここでも前にお伝えしました。
「母親に看板作ってもらったから、山形で使って」
と、何の前触れもなく、看板をいただきました。
上はfestaで、下はロルフィングのロゴです。
こちらは、僕の尊敬するロルフィングの先生、
Edward W. Maupinさんの言葉。
「簡単ではないが、それはシンプルである
そしてそれは、学ぶことができる」
ヒロさん自体、才能豊かで、おもしろい人なのですが、
お母さんも、素晴らしい才能をお持ちのようです。
お会いしたことないので、お会いしてみたいなぁ。
この看板とともに、山形に帰って、
少しずつロルフィングが広まっていけばいいなと思います。
ゆったり、のんびりやっていきます。
ヒロさん、そしてお母さん、ありがとうございました。
Rolfing House festa
Yuta & Ryoko