ある日実家に帰ると、鶏が6羽住んでいた。
卵を産んでくれるらしく、それがおいしいらしい。
母はそのおかげで、もうずいぶん卵は買っていないらしい。
鶏たちは、集団の中の1番下位のものをいじめる習性があるらしく、
6羽の中で1番小さいその鶏は、いつも背中に誰かが乗っていた。
そして、卵も1番小さいらしい。
母はそれを不憫に思い、その1羽を外に放ち、
りんごを与えていた。
鶏はそれをぜんぶ食べるわけではなく、
少しばかり突いて、その辺をぶらぶらとしていた。
あとで聞いた話しでは、その鶏は違う鶏をいじめたらしい。
僕はいくらかそのことを考えた。
人間の思惑というのは、
自然の流れを少しだけ変えてしまうのかもしれない。
Rolfing House festa ||| Yuta