先日、住んでいるところの近くの神社のお祭りに参加しました。
神社の名前は、「歌懸稲荷神社」。
威勢のいいみなさんとお神輿を担ぎました。
僕自身、お祭りの多い秋田で育ったので、
お祭りは小さい頃からたくさん見てきました。
個人的に大好きなものもあります。
(角館の「山ぶつけ」といいます。)
実家は大曲なので、いわゆる「大曲の花火」を見て育ちました。
お祭りの日特有の、街の空気、大人の表情が、
僕はたまらなく好きです。
なので、必ず大曲の花火には帰省するのが、
我が家の数少ないルールの一つです。
今回は、「お神輿を担ぐ」ということで、
はじめて「参加」する立場になりました。
なんとなくはテレビなどで見たことがありますが、
秋田の見ていたお祭りにはお神輿はなかったので、
見よう見まねで担いでみました。
最初は、威勢のいい、体格のいい男の人たちに負けないように、
足をしっかりさせて、お神輿に力を伝えようとがんばりました。
ちなみに、みなさんはお神輿を担いだことはありますか?
あれは、痛いんですね。すぐに肩が痛くなりました。
でも、だんだん要領もつかんできて、
ベテランのおじさんに挟まれて担いだ時に、
おじさんたちがあまりがんばっていないことに気づきました。
最初は「サボってるんだな」と思いました。
もちろん声は出ているので、力は入っているのですが、
僕と入っているところが違うようでした。
手足はゆるゆるで、お腹の辺りに力が満ちているような感じでした。
そして、「俺がお神輿を動かしやる」という感じではなく、
「どうせ一人では持てないし、全体でなんとなく持っているのだから、
一人でがんばらず、お神輿の中心が行きたい方に付いていく」
というような感じでした。
もちろんがんがんに担いでる人もいるでしょうが、
一人よがりではなく、全体で持ち、流れを阻害せずに、
ただお神輿が行きたい方向に付いていく。
その感覚がわかると、肩の痛みはさほど感じなくなりました。
それよりも、全体の中の一部になるという、
心地よさがなんとも言えませんでした。
とはいえ、みなさん立派な「神輿だこ」があるので、
みなさんの肩にはしっかりと重さが伝わっているのです。
僕の肩にはあざが付いてました。
左右のあざの大きさ、場所、深さも違っていて、
まだまだ足りないところだらけなのでした。
どうしても自分の傾向としては、「自分が変えてやる」と、
意気がるところがあります。
それがうまく機能した時はいいのですが、
そうではない時には、全体の流れを止めてしまいます。
当たり前の事なのですが、お神輿は一人では持てません。
全員で持ちます。
そして、そんなにがんばらなくても、全体の流れに付いていくと、
そんなにお神輿と喧嘩せずに、気持よく持つことができます。
続けていかないと、もっとわからないことががあると思いますが、
身体を扱う仕事と似ているところがあるなと、
大汗かきながらふと思いました。
お神様を担がせてもらって、
また一つロルフィングの勉強になりました。
Yuta