ロルフィングハウス フェスタ FESTA

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

ビンならべ。

朝はあまり得意ではないので、僕が起きる頃には、息子と奥さんはもうすでに起きています。その2人の話し声や、物音でいつも僕は目を覚まします。起きたばかりの僕と、2人の活動ペースにはかなりの差があり、息子はいつもせっせと何かをしています。僕はまだせっせとは働いていない頭で、それを眺めています。


939F7FF4-DCD4-4E89-A806-44E38FE21CB1


息子は段ボールをがさごそして、その中にある「ごっくん馬路村」を、一列にきれいに並べていました。何気なくそれを眺めていたのですが、もうすぐ2歳になる息子には、「まっすぐ」とか、「きれい」という、「秩序的なもの」を感じているんでしょうか。「これがまっすぐだよ」とか、「こんなのがきれいなんだよ」などと教えたことは、一度もありません。でも、大人から見ても、明らかにきれいに、まっすぐに並べています。

そういえばもっと小さい頃から、窓際に緑色のペットボトルを並べていたのを見たことがあります。立っているものと、倒れているものがランダムにあるのではなく、小さなその手で、ラベルの向きまで合わせて並べているのです。この「秩序的なもの」への欲求というか、要求はどこからやってくるんでしょうか。

そうかと思うと、子どもというのは、親がきちんと畳んだタオルや衣類を、めっちゃくちゃにするのが大好きです。秩序からの破壊です。

自分で秩序を作り出し、そこにきれいさ、美しさを感じ、そしてそれを崩し、歪ませ、壊していく。

人間というものは、なんとも不思議なものだなと思います。

ちなみにこのビンを並べている時には、全体を把握しながらやっている感じはありません。並べては全体を見て、微妙に位置を調節して、というようなことはしておらず、ただただ段ボールに手を伸ばし、前に置かれたビンの横に並べています。1本1本を並べている没入状態なのに、全体としては何かに指示されているように秩序だっている。

今日も息子に何か大切なことを教えてもらった、そんな感じです。




Yuta

( Posted at:2016年6月 3日 )