ロルフィングハウス フェスタ FESTA

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まるではじめてのように。

「初めて演奏する曲は、充分に熟練を重ねて、

 もう何年も演奏し続けている旧知の曲であるかのように

 気のおけない雰囲気で...

 逆に、何年もにわたって何度も演奏してきた曲は、

 まるで初めて演奏する曲のように新鮮な気持ちと

 緊張感を持って演奏するよう、心がけています」

       (ロバート・マン、バイオリニスト)




人には、いろいろな「思い込み」のフィルターを通しながら、

自分を見つめる傾向があります。


「昔から、足が太いと言われてきたんです」

「猫背なんです」

「元気なさそうって言われます」


そして僕は、そのフィルターを外した状態で、

なるべく素直な、そのままのその人を見るようにします。


全体にどこが滞っていて、スペースがなくて、

そこに広がったり、伸びたりする余地があるかを見ています。


可能性に意識を向けているので、

足が太いことも、猫背なことも、元気なさそうことも、

すべて変わる余地、可能性だと捉えています。


そして実際は、

そんなに太くなかったり、猫背じゃなかったり、

元気なさそうではなかったり、

本人の思い込みとは違う場合が多いです。


そうして、少しずつロルフィングセッションの中で、

その思い込みのフィルターを、一緒に外していきます。


自分をそのまま見れるようになるためです。


でも、何回かその人とセッションをしていくと、

気をつけているはずの僕が、

「思い込み」を作り始めることもあります。


「この人は、頑固な人だ」

「脚の左右差は、もう変わらない」


そうすると、その人の状態を、歪ませて見ているような

感じになってしまいます。


それでは、ロルフィングが起こってきません。


「初めて出会ったかのように、その人を見つめ、

 まるで古くからの友人のような親しみを持ちながら触れる」


そんな風に、素直にロルフィングできるように、

明日からもがんばっていこうと思います。




Yuta

( Posted at:2015年8月18日 )