誰でも僕らはお母さん。

「からだはみんな知っているな」と、最近よく思います。

ロルフィングのセッションで人のからだに触れると、

本当にそのことを実感します。

みなさんよく、「私は感覚が鈍いから」とおっしゃいます。

でも、からだはきちんと「ここを触ってほしい」とか、

「もっと深くに来てほしい」とか、

「触ってくれてありがとう」とか、

僕の手に語りかけてきてくれています。

タッチに反応して、変化も起きています。

からだがきちんといろいろとしてくれています。

最初は、「いや、何も感じません」と思うかもしれませんが、

からだは反応を始めています。

赤ちゃんを持つ母親も、最初に抱いたその子が、

一体何を伝えようとしてくれるのか、よくわかりません。

でも、意識に上らなくても、お母さんたちは何かを感じ取り、

行動をしていきます。

そうして日を重ねていくと、我が子の泣き声の中に、

「お腹が空いたのかな」とか、「おむつを替えてほしいのかな」とか、

「眠いのかな」など、差異を感じ取っていくのです。

「私は感覚がないから」とおっしゃる方は、

概して、よく僕のタッチに反応してくださる方ばかりです。

少しずつでいいので、からだの声に耳を傾けてみてください。

最初よくわからなかったものに、

少しずつ輪郭がつき始めるのに気づくはずです。

みんな、最初から「素晴らしいお母さん」ではないですし、

準備ができてからお母さんになるわけでもありません。

ただ、日々関心を向け、時間を重ねていくと、

誰でもきちんと、我が子の声に色彩が出てくるのです。

僕らは誰でも、「自分のからだ」という子を持つお母さんです。

いきなりお母さんにはなれません。

時間をゆっくりとかけ、そして気にかけてみてくださいね。




Yuta

( Posted at:2013年6月 5日 )

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