「からだはみんな知っているな」と、最近よく思います。
ロルフィングのセッションで人のからだに触れると、
本当にそのことを実感します。
みなさんよく、「私は感覚が鈍いから」とおっしゃいます。
でも、からだはきちんと「ここを触ってほしい」とか、
「もっと深くに来てほしい」とか、
「触ってくれてありがとう」とか、
僕の手に語りかけてきてくれています。
タッチに反応して、変化も起きています。
からだがきちんといろいろとしてくれています。
最初は、「いや、何も感じません」と思うかもしれませんが、
からだは反応を始めています。
赤ちゃんを持つ母親も、最初に抱いたその子が、
一体何を伝えようとしてくれるのか、よくわかりません。
でも、意識に上らなくても、お母さんたちは何かを感じ取り、
行動をしていきます。
そうして日を重ねていくと、我が子の泣き声の中に、
「お腹が空いたのかな」とか、「おむつを替えてほしいのかな」とか、
「眠いのかな」など、差異を感じ取っていくのです。
「私は感覚がないから」とおっしゃる方は、
概して、よく僕のタッチに反応してくださる方ばかりです。
少しずつでいいので、からだの声に耳を傾けてみてください。
最初よくわからなかったものに、
少しずつ輪郭がつき始めるのに気づくはずです。
みんな、最初から「素晴らしいお母さん」ではないですし、
準備ができてからお母さんになるわけでもありません。
ただ、日々関心を向け、時間を重ねていくと、
誰でもきちんと、我が子の声に色彩が出てくるのです。
僕らは誰でも、「自分のからだ」という子を持つお母さんです。
いきなりお母さんにはなれません。
時間をゆっくりとかけ、そして気にかけてみてくださいね。
Yuta