以前にも少し書かせてもらいましたが、
80歳を超えるクライアントさんがいます。
定期的にロルフィングのセッションを重ね、
ようやく自分のからだで立てるようになってきました。
今までは、立つ時は、手を自分の脚に押さえつけ、
ぐっと力を込めることで立ってらっしゃいました。
今日のセッション後に、その手の支えなしに、
重力の中でゆらゆらと揺れながら立つことができました。
姿勢というのは、写真のような止まったものではなく、
一瞬も同じ状態はなく、流れ続けるものです。
ある人は、そんな姿を、不安定だと表現されるかもしれません。
でも僕には、地面から植物が生えてきて、
風に自然になびいているように見えました。
とてもきれいな立ち姿でした。
「こんな姿を見せてくださる方だったんだ」
と、うれしくなりました。
そんな瞬間に出会うために、僕はロルフィングをさせて
もらっていたのかもしれません。
「見たことのない自分に出会う」
誰でもみんな、そんな可能性を持ちながら、
でもそれに気づくことなく、生活しているのかもしれません。
そんな気づきのきっかけになれればいいなと思っています。
適切なきっかけが、とても大切ですね。
Yuta