昨年の冬はよく雪遊びをしました。
その前のシーズンは、「雪」という存在がまだよくわかっていないようで、「冷たい」であったり、「歩きにくい(すぐに転ぶ)」というのが先にきてしまって、なかなか「(一緒に)遊ぶ」という関係にはなっていなかったと思います。
今でも、シーズン最初にたくさん雪が降り積もった時に、雪玉を丸めて投げたり、雪の中を走り回ったり、転げ回ったりした日を覚えています。
ようやく雪と遊べるようになってきて、二人で夢中になっていたら、息子が雪の上に仰向けで横になっていました。
近寄ってみたら、空から落ちてくる雪をじーっと静かに見ていました。
僕もそう言えば、よくそうやって雪の上に寝っ転がって、空を眺めているのが好きでした。
その頃の僕には、「雪」というものがどういうものか、「知識」としてわかってはいましたが、それでもその「体験」は、僕個人にとっては「不思議なもの」に思えて、「なんで上からこんな白くて冷たいものが、ひらひらと落ちてくるんだろう」と考えていました。
息子は空から落ちてくる雪を見て、何を考えていたんでしょうか。
そしてその一瞬の静寂が終わると、息子はペロペロと口の周りをなめて、「お父さん、雪おいしいね」と言っていました。
また来年も雪と一緒にたくさん遊びたいなと思います。
Yuta