ロルフィングハウス フェスタ FESTA

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友人が自分を紹介してくれること。

同い年の友人に竹野くんという人がいます。

以前、山形でしたセミナーに東京から参加してくれて、それから仲良くなりました。

彼は接骨院に勤務しながら、日々たくさんの患者さんに徒手による治療を行いながら、トレーニング指導もできるし、最新のメソッドの探求にも余念がなく、僕のロルフィングの師匠の「佐藤博紀」さん(みんなからは「ヒロさん」と呼ばれています)のセミナーにも、東京から大阪へ何度も足を運んでいます。

勉強熱心だし、聞き上手だけど、自分の考えてることも自分の言葉で伝えてくれるし、いつも会うのが楽しみな人です。

なかなか同じような職種で、「友人」と呼ばれる人というのはあまり多くないと思うのですが、竹野くんはそんな一人です。

ヒロさんのセミナーに参加した時に、「勇太のタッチに似てる」と言われたみたいで、それで山形のセミナーに参加してくれたようでした。

そんな彼は、ヒロさんから学んだ「IMAC」といろいろなコンセプトを統合させながら、フリーのボディワーカーとして活動していくようです。

彼のブログで、僕のロルフィングセッションのことを紹介してくれている記事を見つけました。

東京でもたまに出張ロルフィングをしているのですが、その時に何回か僕のセッションを受けてくれて、その時のことを書いています。

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カラダを整え、動くカラダへ! 竹野健太郎ブログ
「take no karada life」


記事の中で、「大友くんのセッションなんかは一種のマインドフルネスじゃないかと勝手に思っています」とあります。

自分自身でも「そうかもな」と思うことがあります。

同じ記事の中に、マインドフルネスという考えのことを、「評価や判断を加えずに、『いまここ』の経験に対して能動的に注意を向けること」と、本から引用していますが、これは僕もセッションの中で大切にしていることです。

festaには、「長年の痛みをどうにかしてほしい」という方や、「いろいろな病院に行ったけど、あまりよくならないんです」などという方もいらっしゃいますが、「痛み=悪(ダメなもの)」とすぐに「判断」するのではなく、「今現在、身体がどんな感じがするのか(身体が何を言わんとしているのか)」に注意を向けていきます。

そうすることで、その「痛みという経験」が、「形や質感が変化(痛みの変化、軽減)」してきたり、そのうちに「なくなる(痛みの消失)」ということも起こってきます。

あまりグイグイと押したり、バキッと関節を鳴らしたり、身体を手際よく操作したりするというセッションではなく、「ただ手を置いて、そこから起きる身体の反応に付いていく」という感じのセッションなので、それだけで苦しんでいた痛みから解放されるということが起きたりすると、なんだか「狐につままれたような」表情をされる方もいます。

それほど、「ただそこで起きることを静かに見つめる」という「マインドフルネス的なセッション」は、「パワフルで深い」ものにもなりえると思っています。


なぜ「マインドフルネス」をするのか

ここで、「Healing Writing」という、「書きながら癒されること」を提案されている「つなぶちようじ」さんの記事を紹介したいと思います。

「僕のしていることは、マインドフルネスに近いと思います」と書くと、「じゃあ、マインドフルネスは何をしてくれるの?どんないいことがあるの?」と思われたり、「マインドフルネスは、痛みをなくしてくれるの?」と聞きたくなる方もいらっしゃると思うので、下に載せるつなぶちさんの文章を読んでいただけたらうれしいです。


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あなたの行動を決める言葉は何ですか

「気持ちいいもの」を数日書いていると、だんだん楽しくなってきて「もっとたくさん書きたい」と思ったりしませんか?

または「もういいや」と思いませんか?

または「やっても意味ない」と思ったりしませんか?

このように思うようになってから、「気持ちいいもの」を書く行為が意味のあるものになるかならないかが決まります。

もちろん、この先に進まなくても結構です。

瞑想をしたことありますか? または座禅を組んだことはありますか?

あれ、やってもたいして意味がないとも思えますよね? だけどやる人はやる。何かを求めて。その何かは、その人次第の何かです。この「気持ちいいもの」を書くことも、あなたが何かを求めて書き続けると、いろんなことが現れてきます。それは問題であったり、気づきであったり、思わぬ記憶であったり、いろいろです。

なので、ここから先はあなたが手探りでやっていくことが大切です。僕がいろんなことを教えてしまっては、自分で本当に何を見つけたのかわからなくなってしまいます。

(Haling Writing, 「あなたの行動を決める言葉は何ですか」

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つなぶちさんは、「Healing Writingの実際」として、「気持ちいいもの」を書くということをおすすめされています。

「気持ちいいものを書いて、何の意味があるの?何が起こるの?」という疑問があるかと思いますが、文中に「だけどやる人はやる。何かを求めて。その何かは、その人次第の何かです。」とあります。

そして、「あなたが何かを求めて書き続けていると、いろんなことが現れてきます。それは問題であったり、気づきであったり、思わぬ記憶であったり、いろいろです。」と続いています。

「マインドフルネス(瞑想、または座禅)」も同じようなことが言えると思います。

僕のロルフィングセッションも、受ける人は「すぐに受けます」と決断されます。それがいいとか、悪いとかということではなく、その方は「何かを求めて」受けたいと思われるようです。

その「何か」は、決断されたご本人にも、ロルフィングをする僕にもわからず、やっていくうちに次第に見えてくるようになります。

その中で、身体の痛み、不調が軽減したり、なくなったり、ずっと見ないふりをしていた問題が出てきたり、小さい頃の思わぬ記憶が浮かんできたり、様々なことが起こってきます。

それを最初から「予想する」ということは難しく、そういうことで先に書いたような質問には、答えに困ってしまうのです。

スタートする前から明らかなのではなく(ゴールが明らかだからスタートするのではなく)、なぜかもうスタートしてしまって、そこから「発見的」に道を進んでいきます。

そしてある程度進んでいくと、「ああ、なるほど、私はここにたどり着くためにスタートしたのか」と、「事後的」にその理由を知るのです。

そういうプロセスが、「マインドフルネス」では起こってきます。

「予想をすること(先を読むこと、または空気を読むこと)」が、とても大切にされている現代ですが、それゆえに「いまここにいること(先に起こることをつかまえようとせずに手放すこと、または空気の流れを把握しようとせずに空気自体を味わうこと)」が難しくなりすぎているようにも思います。

自分でそういう時間を作ることができればいいとは思うのですが、なかなかそれができないという人は、「身体を委ねる」ということも大切になると思います。

僕がするロルフィングは、「なるべく何もせず、起こることを見守る」ということを大切にしているので、受けてくださる方も安心して「自分の身体に何が起こっているのか」に集中することができると思います。

それを「マインドフルネスじゃないか」と思ってくれた友人は、さすがだなと思います。

竹野くんは東京でセッションをしていますので、気になる方はウェブサイトを覗いてみてください。




Yuta

( Posted at:2017年10月 4日 )