ロルフィングハウス フェスタ FESTA

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

こころとからだの平和バトン その1

「こころとからだの平和バトン」というのを受け取りました。


このバトンが何かというと、

 このバトンは広島市西区太光寺の副住職、東和空さんからの発案で、
 天城龍湯治法、杉本錬堂さんから始まったものだそうです。

 三日間、こころとからだについて思うところを書き、
 その後、二人の方にバトンを渡して行くそうです。

というものだそうです。


受け取ったのは、先輩ロルファーの佐藤博紀さんから。
(ブログはこちら


今日から3日間、思うところを書いていけたらと思います。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


最近、こだわりが少なくなりました。


こだわりがなくなってきたので、

どれだけ今まで自分のまわりにこだわりが、

深く深く絡まっていたのかに気づきました。


そのきっかけは、こどもが生まれたからです。


僕のこどもには、まだこだわりがありません。


ただ世界からやってくるたくさんの様々な刺激に

反応しているように見えます。


こだわるということは、作業の記憶があるということです。


「今、この積み木を持っている」という記憶があると、

その積み木を取られると泣いてしまいます。


作業の記憶ができることが、それをもっと続けていたいという思い、

つまりは意思、こだわりの起源になります。


僕のこどもは、まだまだ記憶する能力が高くはないので、

こだわりが少ないのです。


それでは、僕たち大人はどうでしょうか。


こだわりはたくさんあります。


毎朝、起きたい時間に自然に起きる。


朝はパンとコーヒーを飲む。


パンは春よ恋の小麦粉を使っていて、

バターを適量のせて3分ほど焼いて、

そこに手作りのいちごジャムをつける。


コーヒーは、ブラジルの深煎り豆を手で挽いて、

ハリオのドリッパーにセットして、

沸騰したお湯を静かに落とす。


ちなみにこれは、僕の典型的な朝の流れですが、

これらもこだわりです。


ここまでこだわらなくても、多かれ少なかれ、

みんなこだわりはもっています。


そのこだわりを、こだわれなくするのが、

生まれてきたこどもです。


こどもにはこだわりなどないですから、

自由に、世界を動きまわります。


日が昇る前から起き始めたかと思うと、

顔をパンパンと叩いて、僕を起こしてくれます。


眠いままパンとコーヒーを作ろうかと思うと、

向こうで泣いています。


乗って遊んでいた台から落ちたようです。


パンには適当にバターをのせ、トースターに入れると、

すぐ後ろで食器を落とそうとしているこどもがいます。


あまり危険ではないところに移動させて、

トースターからパンを取り出すと、パンは焦げ気味でした。


またこどもはすぐに移動してきて、今度は靴をなめまわしています。


もうコーヒーは諦めました。


最初は、このこだわりを壊されるのが、どうしても嫌でした。

自分の感情も乱れました。


けどある時から、こう思うようになりました。


「こどもは何も悪いことはしていない。

 ではなぜ、僕はこんなにイライラしているのだろう。

 それは、こだわりがあるからだ。

 こだわりがあるすぎるから、

 それをこどもが邪魔しているように感じるんだ。」


それからは、こどもが顔を叩いてきたら、

そのまま抱きかかえて、一緒に遊ぶようになりました。


パンの焼き加減など適当で、

一緒に朝ごはんを食べるようになりました。


毎日をそう繰り返すことで、僕は少しずつこだわりが少なくなり、

こどもと遊ぶ時間が多くなりました。


こだわりは、自分の満足のためです。


ですが、それを相手(こども)の満足のために、

こだわりを少なくしていけると、

なんだか僕も満足するようになりました。


おもしろいものです。


自分のロルフィングのタッチも変わってきました。


以前は、「自分が治してやろう」というこだわりが、

ないように思っていても、ありました。


それが、そんなになくなってきていることには驚きました。


こだわりをなくしていくときには、

こだわりをなくした状態など想像もできませんでしたが、

意外と大丈夫なものです。


完全にこだわりをなくすことなどできませんし、

こだわりが悪いものでもありませんが、

こども生まれてきてくれたおかげで、

「本当はこだわらなくてもいいもの」に気づけました。


部屋の片付けも同じようなことだと思うのですが、

本当に必要なものだけのシンプルな空間にいると、

いろいろなアイディアが出てきやすいと、個人的には思います。


こころとからだを眺めてみると、

絡みついてるこだわりが、思ったよりも多くあることに

気づくと思います。


それは本当に必要なものでしょうか。


本当に必要なものは、今の自分には見えにくい、

または見たことのないようなものかもしれませんね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




1日目はこんな感じのことを書いてみました。


さて、2日目は何が出てくることやら。




Yuta

( Posted at:2015年6月30日 )